46話
…暗黒大蛇が潰されたか
あいつらが動いたとは考えにくいが…だれだ?
まぁ気にしてもしょうがないわな
「理事長挨拶、理事長先生、よろしくお願いします」
「はーい」
…今は終業式だな。疲れるから早く終わりにしてほしい
「早く終わりにしてくれーって気持ちが伝わってくるけどだめよ~?ちゃんと聞くように!」
…絶対俺に向かってだな
「別に話は長くならないからね~?じゃあ1つ目…今日で1学期は終わりだけど、2学期から制度を少し変えたいと思います!で、その制度ですが、1つ目に、番号持ちになるための条件を白紙にします。強いものがなる、ただそれだけです。正式な魔法戦闘で勝敗を決め、番号持ちを決めます」
やっぱりか…意外と早かったな。2学期頭からか
「それから~…」
長いじゃねぇか
その後20分ほど話は続いた
「これで終わりでーす」
「ありがとうございました。では現在を持ちまして、終業式を終わりにいたします。生徒の皆さんは順番に教室へと戻ってください」
ふい~
「勇人さん、行きましょう?」
「あぁ」
…
……
「つーわけでだ、おめぇら犯罪とか起こすんじゃねぇぞ?俺らの仕事が増える。それから六郎坂と郡山の2人は大会頑張れよ。どうせほとんどのやつが応援に行くだろうが」
「あいよ」「はい」
「それじゃあこれで1学期最後のホームルームは終わりだ。このあとすぐ代表選手はバスで現地入りだからな…遅れないようにしろ。じゃあ号令」
「起立…礼」
…さてと
「行くか」
「はい」
「勇人、郡山さん、頑張ってくれ。俺も他のやつらと応援に行くからな!」
仁だけは俺たちのなかで友達が増えてる…風紀委員で顔もいいほうだし面倒見がいいから意外と女は気になってるやつ多いんだが…気づかないんだよなぁ
「おう…とうぶん会わねぇからなぁ、仁、そのうちに彼女でも作れよ。世界中から人が集まるんだぜ?」
「なっ!!?」
「いつも女がどうとかいってたじゃねぇかよ」
「なっ、あ、あれはだなぁ!」
「ははっ、ちゃんと紹介してくれよ?お前の彼女」
「くっそぉ…」
「勇人さん、あまり陸谷さんで遊んでると遅れますよ?」
「お、そうだな…仁、またな」
「なっ、また遊ばれてたのか!!?くっそ~…まぁいいや、頑張れよ!」
「おう。行ってくる」
「行ってきますね」
さて、どんなやつが出てくんのかね…
……
ふぅ…間に合ったか
「勇人、遅い」
「あー、すんません。少し友達と話してたもので…」
「そう…」
「全員いるな?よし、個人戦の代表者は全員このバスだ。各自勝手に乗り込め。チーム戦も参加するやつは個人の方を優先しろ」
引率は秀吉か…
「勇人、乗る」
俺はそのまま弥生先輩に促されるまま乗り込んだんだが
「兄さん、食べる?」
「菫よ、これは遠足じゃないぞ?まぁ貰うが」
菫が目の前から持参のお菓子を差し出してくるのを受け取りながらそう返す
弥生先輩に手を引かれてそのまま弥生先輩は一番奥のはしっこに着席
そのとなりに俺
そのとなりに美羽先輩
そのとなりに小波先輩に松崎先輩
これで一番後ろ
1つ前の二人がけの席をひっくり返して…そんな機能ついてたんだ…弥生先輩の前に姉さん
俺の前に菫
補助席引っ張り出して美羽先輩の前に楓
知り合いに囲まれてるが…なんか前の方から殺気を感じる
当たり前か…十和家といっても年頃の男どもだしな
十和家以外?関係なく殺気を送ってきますが何か?
「てか本当に十和家おおいですね…1年8人のうち5人十和家だろ?」
「2年も全部で10人のうち5人十和家ね」
チーム戦は考えてない
「3年は…14人のうちの4人ですね」
「十和家だけで14…3年生の十和家は全員番号持ちでしたね?」
「姉さんも十和家だし…十和家だけで8分の5か…才能は恐いねぇ」
「勇ちゃんが言うとなんかね…」
「兄さんからしたら皆大したことない」
「それは聞き捨てならんな」
?楓の隣の二人がけ席…ひっくり返してない…から声が、てかこの声
「会長、どういうことですか?」
「どうもこうもないな、確かに理事長の推薦があり実力もあるからここにいるんだろうが…私達に勝てるのか?」
あれれ~突っかかってくるやつはいると思ったけどまさかの会長さん?
「勇人君は、わ、私にも勝ってるよ?…光ちゃんは少し力、不足かも」
「美羽先輩意外とどもらずに話せましたね?」
「光ちゃんは1年の時からたくさん戦ってきたから」
「へえ」
そりゃそうか…十和家でもないやつに負けるのはプライドが許さねぇわな
「た、龍宮さんに!!?そ、それは本当なの!!?」
「うん…多分、私とあなた以上の差が、わ、私と勇人君にはあるよ…」
「そ、そんな…」
「それくらいじゃなきゃ私や美羽先輩が部活に入るわけがない」
「そ、そうね…」
「か、会長さんも認めてくれましたし、殺気をおさめませんか?2人とも?」
話が始まってから会長に殺気を向けていた2人…菫と姉さん…と会長の間にいる楓が切実にそう訴える
「ん、わかった」
「そうね…いくら会長でも勇ちゃんを悪く言ったら許しませんよ?」
「え、えぇ」
会長さんの顔がひきつりぎみなのは気のせいでは無いな
「勇ちゃん、これも食べる~?」
さっきまでのがなかったかのように姉さんがお菓子を出してくる…こういうとこが姉妹だよな…いや、人のこといえないか
「おう…皆これ食うか?」
そういいつつお菓子を取り出す
「兄さんも持ってきたんだ」
「まぁな」
「これもらう」
「はいどうぞ」
弥生先輩を始めとして皆が取っていく…米光先輩の方からため息が聞こえたのは気のせいではないのだろうな…
…
……
着いたな…
あのあとゲームをしたりしながら過ごしてたのだが途中で弥生先輩が寝落ちして、俺の肩を枕にして寝てるんだが…うん、寝顔が可愛いから役得と思いほっといたんだが、他のメンバーの視線が怖かったです
「勇ちゃん、着いたから弥生ちゃん起こして」
「了解」
…できればもっといつもみたいな優しい顔で言って欲しいですよ姉さん
そんなことを考えながら肩を揺らして弥生先輩を起こす
「…なに?」
「着きましたよ」
「…………分かった」
間があったが…まぁ気にしないでいいだろう
…
……
「全員聞け!このあとすぐ代表選手の前哨戦、大会前のパーティーがある!部屋に荷物を置いたらさっさとロビーに集合しろ…部屋はこれから鍵を渡す、呼ばれたやつからこい」
…
「次は…六郎坂!」
あれ?他は二人部屋みたいだけど…
「あぁ、なんかお前は一人部屋にしろと理事長から言われてな…なんかあるのか?」
「えぇ…まぁ。理事長にはお礼をしなきゃですね」
「まぁそっちのことはそっちでやってくれ…次は、…」
「了解です」
次の人を呼び始めた先生に礼を良い、部屋へ向かうことにする
…
……
「兄さん、こっち!」
お、あそこか
「ありゃ?俺が最後か?」
「そうよ」
「まじか…わるい」
「それほどまたされてないから問題ないと思うわよ」
「六郎坂!遅いぞ!」
「すんませーん」
部屋が思ってたより良い部屋でちょっとベッドで休んでたなんて言えねーな
「よし、お前ら全員気ぃ引き締めろよ?もう大会は始まってると思え!隙を見せたらすぐやられるぞ?」
気にしすぎな気もするがな…
よし、じゃあ行くぞ!俺たちが最後だからな!
ドアをあけて中に入っていく秀吉に続いて皆入っていく。俺達も最後に続く
「…なんだ?やけに注目されてないか?」
「去年弥生ちゃんが圧倒して優勝しちゃったからね…皆弥生ちゃんをマークしてるのよ」
なるほどな…去年の成績とかでもマークされたりするのか…
「…面倒」
「まぁ確かに面倒ですね…あんな感じで品定めされてるみたいな目で見られると…」
「うん…潰したくなる」
やっぱり弥生先輩は…
「勇ちゃん、弥生ちゃん!嫌なのは分かるけど抑えて…ここでの対応が今後の大会に影響があるかもしれないんだから」
…分かるわけはないよ、姉さんには、俺達の内心は
「善処するよ」
「むぅ」
弥生先輩も唸ってはいるがそれだけで変に行動を起こすことは無いだろう…
「さて、全員集まったな?…それでは今から大会前の代表パーティーを始める。始めに挨拶、大会の主催者、魔王代表、光の魔王様、ギルド代表、轟雷鳴様、世界警察代表、アルバート・ブライアント様、よろしくお願いします」
…ほう、今この世界を統べる最高権力十魔王、世界をまたにかける荒くれ者共のまとめ役をつかさどるギルドの代表、世界の治安維持をほぼ行うもはや軍といわれる武力警察…この3つがバックについてりゃこの大会がどれ程のものかが分かる…有能なやつを始めから自分のもとにおいておきたいという思いが出てきすぎてる
?…段に上がってきたのは3人のゴツイおっさん…?…ほう、幻術か…俺は魔力の流れに違和感を感じれたがほとんどのやつは気づかないだろう…なんのためだ?
1人のおっさんが前に出てきた…本当の姿が幻術と大差なかったので幻術かけてる意味を疑うが…1人、恐らく魔王だろうが女がおっさんに見えてるのが一般的な幻術の使い道だろうに
「警察代表アルバート・ブライアントだ。さて、ここに集まってるのは本当に将来有望な子達なのかね?今現在我々が見たなかで良いと思えるものが3人しかおらんぞ?」
…弥生先輩を見て、もう1人他国の女子を見て、俺を見てきた
「まぁ確かにこれほどの幻術を使えるものはそうそういないし、お主たちは学生だからこれからも伸びるとは思うがこれくらいは感知してもらわんと困るぞ?」
ほう、弥生先輩以外にも気づけるやつがいるとはな…?どこかで見た気がするんだが…気のせいか
「なんじゃ、言われても気づかんのが多いか…今ので気づけたのが20強…強化の1つや2つできんのかい」
そういいながらおっさんが指をパチンッとならして幻術をとく
いきなりおっさんが美女やイケメンにかわったのにざわめき出す会場
「ふむ、まぁこの程度ではスカウトなどあり得んと思え?今ので大体の目星はついた…まぁ頑張りたまえ」
そういって1人段を降りるおっさん…もといブライアント
「失礼しました。彼は毎年あなたたちを試さないと気がすまないということで…2、3回目の人は分かってると思うけどあまり気にせず大会に望んでください。期待してます」
女…光の魔王がそういい段を降りる
ここらで魔王について説明しとくかな?魔王ってのは「光の」とかついてるから分かるかもしれないが各属性を極めたものに与えられる地位、称号だ。今の世界はそれぞれの国を1人の魔王がおさめることで成り立っている…基本的にこの世界は魔王がおさめ、その下に色々な役割で部署みたいのがあるが、それは国によって違う。決まってるのはトップが魔王の地位を持つことくらいであとは自由だ
まぁ例外もあるがそれはそのときでいいだろう
つまり今話してた美人さんは世界をおさめる者というわけだ…
「ふん、魔王殿はぬるいだろう…現実を教えるべきだと俺は思うからいっておく。俺は今年から入ったが先程の幻術を見破ることができる人数の少なさに幻滅したよ。今我々の候補にいるのは3人と予備に20人程度だ…他は大会でかなりのことを起こさない限りスカウトなど無いと思え?」
そう言ってさっさと出ていくギルド代表
ギルドってのは世界中にあって、そこに登録しているならギルドで依頼を受けたり出来る…なかでもいくぶんか利便性が失われるが厚待遇、好条件でギルドを利用できるのがハイギルドとか特待組とか言われるメンバーだ。ギルドとしてはその候補を見つけに来たんだろう…
「挨拶はこれで終わりだ!あとは自由に飯でも食ったり話したりして友好を深めろ…以上!」
やっとで大会に入った




