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とある少女と少年の異世界物語  作者: 俺様参上!
第2章 エリトリア編
14/32

episode13・・・覚悟

今回、なぜかシリアスっぽいです。言ってる意味が分からない場合、それは作者の表現不足だと思ってください。


うぅ……表現力が欲しい……。


あと、これは作者の勝手な言い分ですので、あんまり批判とかは無しで(^_^;)

「さて、今から真剣にやるわよ」


「「はい……」」


守とアリアがしおらしく答える。やっぱ言うこと聞かすには力技が一番ね。


「それでアヤナさん、どうやって領主の館に侵入するんですか?」


「それなのよね……」


正直、どうしていいか分からない。正面はもちろん却下だし、裏口も無理だろうな。一体、どこから行けば……。


「そういえば、どうやって領主を改心させんだ?」


「はぁ?」


なにいってんのこいつ?


「だからぁ、うまく領主のところに行けたとしても、改心出来なきゃ意味ないだろ?」


「何言ってんの?そんなの……!」


そうか、そういえばこいつはそんな奴だった。


「そんなの?何だよ?」


誰よりも優しくて、でも誰よりも甘くて、


「そんなの……」


だからこの答えが思いつかない。


「―――――――――――殺すだけよ」


「え?」


時間が止まった気がした。誰も、動こうと、喋ろうとしない。


「殺すのよ、領主を」


だから、私がこの世界の時間を動かす。


「ちょ、ちょっと待てよ!領主を……人を殺すことがどんなことかお前分かってんのか!?」


「分かってるわ」


「いや、お前は分かってない!いくら悪いや「分かってるわよ!」あ、綾奈……?」


「そんなこと、言われなくても分かってる。どんな悪い人でも、人を殺すなんて人道から離れたこと、私だってやりたくない」


「じゃあどうして!」


「だからって、このまま領主を放っておいたらこの街の人たちはどうなるの!?このまま一生、この苦しい生活が待っているのよ」


「……………………」


「それに私たちが元の世界に戻るために、少なからず、人の命を奪うことになるかもしれない。その時、躊躇していたらこっちが死んでしまうかもしれない」


「……………………」


「だから…………私たちは人を殺すことに慣れなきゃいけないの」


私が言い終わった瞬間、平手で叩かれた音が静かだった部屋に響き渡った。守に頬をぶたれたということはすぐに分かった。今まで、何回か喧嘩をしたことはあったけど、こんなに強くぶたれたのは始めてだった。


「痛っ!?いきなり何すんの……どうしたの?守?」


守は泣いていた。…………そういえば10年以上一緒にいて、私の前で泣いたのは始めてかもしれない。


「綾奈の言いたいことは分かった。確かに、元の世界に帰るためには少なからず人を殺すことになるかもしれない。それは、俺も考えてた」


「……………………」


少し、驚いた。あの守が、そんなこと考えていたなんて……。


「でも、だからって、人を殺すことに慣れるなんて、そんな、悲しいこと……言わないでくれ……」


「守……」


「アヤナさん」


「アリシア?」


「私、昔お父さんにこう言われたことがあります。『この世界では誰かを殺さずに生きられるのは難しいだろう。しかし、だからと言って、人を殺すことに慣れてはいけない。それに慣れるというのはつまり、「人」ではなくなると俺は思っている』と……」


「カルロスさん……」


「だから私も領主を討つのには賛成です。けど、それが綾奈さんが人を殺すためにするというならば、私は賛成できません」


「アリシア……」


みんな、人を殺すということで悩んでいたんだ……。そしてみんなは答えを見つけた。それは教えられたものもあるけど、そんなのは関係ない。それを自分の信念に出来るかどうかが重要なんだ。


「みんなの言いたいことは分かった。ごめん、みんなの言うとうりね。私が間違ってた」


「アヤナさん……」


「はい!この話はお終い!なんか疲れちゃったし、作戦会議は明日にしよう」


「そうだな。よし、んじゃ俺は風呂入ってくるな」


「あ、私も行きます!」


「いってらっしゃい」


…………ふぅ……。


「疲れたのぅ」


「そうだね……」


「アヤナ?」


「うん?」


「あまり自分の中で考えすぎてはいかんぞ?時には仲間に頼ることも大切じゃ」


…………アリア……。


「そう……だね。うん、そうだね!ありがと、なんか心が軽くなったよ」


「そうか?なら良かった」


「さって、私もお風呂に行こっかな」


「ならば妾は指輪でねるとするかの……なんじゃその手。離せ、離さんか!」


私は、今心の中で決めたことがある。


「よ~しよし、アリアちゃん、一緒にお風呂入りましょうね~」


それは――――――――――、


「離さんかぁ~!」




絶対、この大切な仲間たちは殺させないということ。絶対に私がみんなを守ってみせる。絶対に―――――――――――――――――――――――――

綾「なんか最近シリアス多くない?」


ん?ああ、それはだな、


守「それは?」


なんとなく浮かんだからだ!


綾・守「おい!」


だってさ~、数学は分けわかんねぇし、ましてや電機基礎なんて意味不明だし……


綾「ちょっと待った。それは授業中に書いてるってこと?」


大正解!!!


綾「ちゃんと授業うけろ!」


えぇ~、だってめんどくさいし……


綾「……一度、鉄拳が必要か?」


ああ~、授業って楽しいな~!わくわくするな~!


綾「よろしい」


守「これならクラスで5位は取れるな」


え?


綾「そうね、これからちゃんと授業受けるんだもんね」


え?ちょ、ええっ!?


綾「さて、次回予告!」


守「一体、どんな方法で領主の館に侵入するのか!次回、侵入!って作戦会議は!?」


綾・守「お楽しみに~♪」


ちょっと待て~!!

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