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転生したら、【宝石族のお姫様】になってた??〜贅沢生活はごめんなので、のんびりスローライフさせてください〜  作者: 櫛田こころ


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第9話 また、不思議食材発見

 レシアムには起こしてくれてもいいのに、と言うと。



『あんなにもたくさん働いたんだよ? 子どもの肉体関係なく、ちゃんと休んでおかなくちゃ』



 見た目、わんこなのに。もふもふなわんこの見た目の精霊様なのに!!


 なんて、イケメンっぷりなんだ!! うっかりで召喚してしまったとは言え、頼りになる相棒が出来て本当によかった!!!



「けど。そろそろご飯にしなくちゃね? フーリスはまだあるから、それ食べる?」

『それもいいけど。少しこの山中で気配を探ってみたんだ。いくつか、面白い食材が見つかったんだよ。元気出たなら、行ってみる?』

「ほんと? それは行くっきゃないわね!」



 場所は山間途中の滝に近い場所だから……魚とかかしら? 魚は捌いたことないけど、多分なんとかなると思う。ブーストしつつ、身体強化もかけて木の間を縫うように跳んでいき。レシアムの案内で、目的に到着すれば……たしかに、そこそこ立派な滝があったわ。



『えーっと、水に紛れているけど。匂い……は』

「水の中?? 魚なの?」

『ううん。草っていうか、水草?? その中に、食べれそうなものの気配を感じたんだ』

「……食用の、水草?」

『たしか、滝つぼより下の……あ! あったあった!!』



 レシアムが前足を向けた方向に、たしかに『何か』が浮いているのが見えた。


 水草にしては大きくて、ところどころに絡んでいるのは……かぶ? 植物の??


 どこかの畑から流れてきたにしては、きれいなかたちのまま。あれが、実は自生している植物なの??


 ふたりで、浮遊魔法を使って引き寄せ……草もだけど、かぶの部分が私の顔以上に大きいのは驚いたわ。



「これ、野菜??」

『うーん? 外側は焼くととろっとしてて。中身は、固まると卵みたいな味になるんだったかな?』

「まさかの、卵!?」

『と言っても、魔物の卵じゃなくて。こういう水場の栄養が固まった植物かな? リザーレって食べ物』

「……レシアム先生に質問」

『ん? なぁに?』

「これ、叩いたら……中身がとろっと出てくるの??」

『ん~~。たしかに、生のままで出てくるけど。え? そのまま食べるの??』

「今すぐでなくても!! 卵かけご飯が食べたいんです!!」

『……前世で食べてたもの??』

「そう! 日本人の国民食!!」



 転生して、約五年。


 赤ん坊の頃はともかく、離乳食には『米』とかなかった。ほとんどが野菜とかパンを使ったものばっかりで。


 大きくなったら、もっとたくさん色んなの食べれると思ったのに……味見役が食べたあとに、冷めてしまった料理を口にするだけ。王族だからって、宝石族でもそんな食生活にはがっかりしたものよ?? 


 だから、レシアムから教えてもらった異世界不思議食材を調理した方がずっとずっと美味しかった。この辺をしばらく拠点にするのなら、その不思議食材をもっとたくさん知りたい。


 卵かけご飯は夢のまた夢だけど、まずはインベントリに入れて……拠点で調理よ!!


 誰も拠点に来た痕跡はないことを確認してから、中で焚火を復活させて調理を開始する。このリザーレの周りにある草は食べられないから、乾かして煙突に空けた上部の穴に敷き詰めておくことにした。



『マリン。リザーレをそのまま焼くの?』

「味付けいる?」

『外側は少し甘いけど、中身はどうだったか覚えてないんだ~』

「ん~~……塩くらいは欲しいけど。流石にくすねれなかったし」



 そこはまず、素材の味を確かめるに限る。浮遊魔法で焼くと少し時間がかかるので……インベントリから鉄の板を取り出した。これは、かなり時間をかけて、鉄の粉を集めて作ったのよねぇ? 


 自信作よ?? 材料は、武道の授業で模造剣から出てくる鉄粉!! 鍔迫り合いとかで、出来てくるけど……こっそり手に入れるのになかなか苦労した覚えがあるわぁ。

次回はまた明日〜

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