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転生したら、【宝石族のお姫様】になってた??〜贅沢生活はごめんなので、のんびりスローライフさせてください〜  作者: 櫛田こころ


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第57話 お土産をたんまりと

 あの子たちは、やっぱり面白いわぁ。


 特にマリンちゃんが一番面白い。転生者ってこともあって、あたしでも知らない色んな知識を披露してくれる。そのどれもが、興味深くて楽しいことばかり。


 だったら、これからもっと交流を深めてもいいと思うのん。


 普段はテキトーな感じでしか使わない、あたしの狩猟技術。


 それを、ちょっとばっかし、丁寧にするのもよくないかしらって。



(さ~て、オークねん?)



 今までは巣の糸に引っかかった奴にとどめを刺して、テキトーに貪っていただけなんだけど。


 マリンちゃんの手掛ける『お料理』にするんなら、新鮮な状態を保った方がいい。血抜きとか皮剥ぎとか。それくらいなら、あたしにだって手伝える範囲だもの。


 魔力だけの探査もいいけど。あたしの『糸』を張り巡らした範囲にいるかどうか。


 脚を使い、くん、くん、と魔力を流していけば。いくつか、引っかかっている獲物はいたけど。オークくらいの大きいものはいないみたいね?


 だったら、巣穴近くまで行って、一匹か二匹狩るかしらん?



『それもいいわねぇ? あの子たちだと、罠しか仕掛けていないって言ってたしぃ?』



 あたしくらいのランクの魔物であれば、オークなんてただの餌でしかないけど。


 まだまだおこちゃまの外見でしかない、マリンちゃんとかは運ぶのも魔法を使わなくちゃ出来そうにないもの。精霊殿のレシアム殿もいらっしゃるとは言え、セルシスちゃんが成長してる姿をとってても一匹の解体が無難なとこ。


 移動しながらそんなことを考えていたら、もう巣穴に辿りついてしまったわ。仕事が早いわよん?



『ぎぃい?』

『ぶもぉ?』



 見た目は豚を二足歩行したような、汚い泥まみれの魔物。


 一応、服みたいなのは着ているけど……急所を隠しているだけのテキトーなもんでしかない。


 あたしの作品をきれいにしてくれた、マリンちゃんのあの服みたいなもんじゃないわ。比べるのも失礼よね?


 知能は、蟻くらいにはあるっぽいけど。団結力は中の下。あたしみたいな、Aランクのように思考能力をフル活用できる程度じゃぁないわ。



『うふふふふ。いい子にしてたら、楽~に死ねるわよん?』



 物騒な言葉を吐いても、知能の低い連中にはわかんないでしょうね? 自分たちがただの食い扶持程度にしか思われていないことに。


 サンザスが来訪しても、すぐに襲い掛からないとこを見る限り……警戒はしているでしょうけど、かないっこないとかも考えがあるかないか。


 ま、あたしには雑魚程度でしかないわよん?


 先手は既に打っているもの。



『ぶぴぃ!?』

『ぶも!?』



 だって、会話しながらも、視認しにくいほっそい糸で既にぐるぐる巻きにしていたのよん?


 毒を使うと、いくら今の【宝石族】であるマリンちゃんたちでもお腹を壊すじゃすまないでしょうし?


 だーいじな、『お友だち』にそんな暴力的な食事なんてさせないわよん??


 ぐるぐる巻きにして、血抜きして。


 絶命したら、引っ張って連れて行く。今回は二匹くらいでいいわ。


 次回はもっと警戒されるでしょうけど……あたしの足元にも及ばない雑魚だから、返り討ち決定ねん?


 出来るだけ、きれいに自分の巣まで連れてってから解体作業してみたけど……久しぶりにするからか、そこそこ雑になっちゃったわぁ。


 マリンちゃんのご飯。おやつも美味しかったけど、これでどんなの作ってくれるのかしらん? サンドイッチっていうのも美味しかったわぁ。あれ、また食べたいかも~。


次回はまた明日〜

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