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転生したら、【宝石族のお姫様】になってた??〜贅沢生活はごめんなので、のんびりスローライフさせてください〜  作者: 櫛田こころ


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第41話 服を新しく作る②

『あらあら、ラピスラズリの精霊殿じゃないのぉ?? 珍しいわね、小型のまま顕現しているだなんてぇ』



 蟲のオネェこと、サンザスって魔物?のようなのは、レシアム先生のことを見抜いていた。


 私のことも、すぐに【宝石族】ってわかるくらいだから魔力の感知とかが得意なのかしら? 見た目は、普通の人間には見えなくもないけどね。



『いきなりの闖入ごめんよ? 僕らは、君の巣を傷つけようとしていたかもしれない』

『あんら? あたしの『眼』が目的じゃないのん?』

「「眼??」」

『サンザスの成虫にはね。魔力の塊とも言われている部分があるんだ。それが、君たちにはいっぱい見える紅い塊のとこ。それら全部が眼なんだ』

『そうよん。あんたたちが飛んできたから構えたけど……知らないようだったから、言葉を使ったのん。ちなみに、あたしは成虫してから十年のピッチピチよん』

「あ、はぁ……」



 私よりは年上(?)らしいけど、中身がなんでこんなユニークなオネェなのかしら??


 異世界不思議あるあるにありそうな性格なの?? TSとか色んな用語があった気がするけど、そのせい?? まあ、そこはいったん置いておいて。



「……俺たちは。この巣を形づくっている『布』を取りにきたんだ」



 私の代わりにセルシスが答えてくれたら、サンザスのオネェさんは『あらぁ!』と蜘蛛のようにたくさんある眼をランランと輝かせたわ。



『まあまあ!! お目が高いわ!! あたしの最高傑作でもある巣の媒体を取りにきただなんて!! ……でも、何に使うのん? たしかに、あたしがアレンジして布っぽくしたけど』

「えーっと。私が、裁縫とか出来るから服にしたくて」

『ま、素敵!! そうねぇ? 別に布の原材料はあたしの吐く糸からだから、ちょっと分けても痛くもないけど?』

「「じゃあ!!」」

『もちろん。タダとは言わないわ。あんたたち、【宝石族】にしては変わった匂いがいくつかするのよねぇ? ……もしかして、魔物を食べたの?』



 魔力の感知以外にも特性が色々あるみたいね、この蟲のオネェさんは。


 だけど、別に隠しても意味がないことくらいこっちもバカじゃないから頷く。すると、オネェさんは急にゲラゲラ笑い出して巣の上でひっくり返ったの。



「え?」

『ちょ、マジ!? 伝え聞く一族の口にするものは、魔を受け付けたら死ぬとかなんとかあったのに?? あんたたち、度胸があるというかなんというか!! ……笑い過ぎて、逆に冷静になれたわ。それなら、その気配も納得ね?』



 ほんとーに、笑うだけ笑ってから私に向き直ったオネェさん。


 たくさんある眼をキラキラ輝かせたあとに、何本もある手足を伸ばして『布』を集め始めたのよね?



「……譲って、くれるのか?」

『面白い話聞けただけでも、儲けものよん? あんたも精神安定してない外見成長だけした、『子ども』だし? そっちのお嬢さんはまだのようだけど……最近見かける物騒な連中より、よっぽどいいわ』

「物騒な??」

『なんか探し人がいる感じだったけどぉ? あたしはここに移動してたから、害はくわえられてないしぃ? 大方……あんたたちのことかなって、今は思っているわん』

『ああ。追っ手かな?』



 レシアムがそういうのだったら、私とセルシスを連れ戻そうとしている……城からの追っ手ね?


 もうこの辺まで来ているにしても、妨害策はレシアム先生が色々してくれているから大丈夫なはず……。今のところ、それらしい気配も私とかセルシスの探査魔法に引っかからないし?



『あらあら。綺麗どころばっかだから、お困りの感じ?』

「……私は自分で逃げてきただけ。セルシスも、結果的にはいっしょ」

「……ああ」

『おこちゃま也に、色々計画はしているのねん? そこに、精霊殿がいるなら安心保障出来てるってことかしら?? だったら、あたしもすこーし、お手伝いするわ。どのくらい布はほしい??』

「じゃあ……お姉さん包めるくらいは」

『いいわよん。素敵な服作れたら、あたしにも見せてね?』

「もちろん」



 色々わかったことも、知り合いが出来た喜びもあったけど。


 ひとまず、服の素材はゲット出来たわ!! インベントリの中に大事に仕舞ってから、拠点に急いで帰ったわ。

次回はまた明日〜

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