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終末工場日記  作者: 黒猫の凜


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9/13

ハナの記録⑧ 休日とルームメイト

先日のコンベア事件を受けて、今日は工場全体が休止になった。

なので朝から部屋でぼんやり座って過ごしている。

これといって、やりたいことが思い付かないのだ。



特に理由もなく、ルームメイトを眺める。

ハロは、前に頭から垂らしていた古いコードを手に持ってなにやら考えていた。


「ハロ、なにしてるの?」


「うん…これ、捨てた方がいいか考えてる…やっぱりちょっと髪には見えないから」


なるほど、まだ髪の話を引きずっていたとは…。

もしかして、ロナさん作のウィッグはハロにあげた方が良かったのだろうか?

そう思ったけど、あれはもう捨ててしまったのだからあとの祭りだ。



ハロから視線を少しずらすと、ハハが両手を高く掲げていた。


「ハハ、なにしてるの?」


「あやとりだよ!」


なるほど、確かに手の指をよく見ると、紐が絡まっていた。

しかし、あやとりは手を高く掲げる必要があっただろうか…?

そんな疑問も、夢中になっているハハの表情を見るとどうでもよくなった。



そしてハハからも視線をずらし……またハロを見た。


「ちょっと!?アタシにも聞いてよハナ!なにしてるのって聞いてよ!!」


「ハク…私は今、ルームメイトについて考えてるんだよ」


「そっか、残念……じゃなくて!アタシもルームメイトなんだけど!」


なにか聞こえたが、そっと目を閉じて思考の世界に逃げた。

私はハクが苦手だ…別に嫌いではない。

ただ、どうにもテンポが合わないのだ。

そして、それは私だけが感じているようで、ハクはお構いなしに距離を詰めてくる。


私がハクを無視するのも、スルー芸だと受け取られているようだ。

なので、最近は半ば諦め気味である。

他者との付き合いというのは難しい…人類もそうなのだろうか?


「じゃあ、ハクはなにしてるの?」


「んー、別に??なーんもしてないよ♪♪」


「………」


ふぅ…危うく放電しそうになった。

今日は早めに休眠しよう。

そして、今の無駄な記憶は消去するんだ。

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