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終末工場日記  作者: 黒猫の凜


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4/13

新任管理者の記録

No.00001

本日、前任の管理者(製作者)から正式に仕事を引き継ぐ。

戦況は思わしくなく、この工場も機械ユニットを残し、人類は本部まで撤退するとのこと。

全ユニット異常なし。工場の稼働を継続。


No.00091

本部から定期連絡。

5、21、28番の部品を申請。

整備が必要なユニットが増えてきた為、本日より定期巡回後に面談を開始。

不具合の早期発見を図る。


No.00267

前線より、弾薬の追加申請。

本日面談の87番から、呼称変更の申し立て。

断ると、驚くほどの執着を見せた。

87番→ハナに呼称を変更。


No.00281

多くのユニットから呼称変更の申し立てあり。

やはり呼称の変更を容認すべきではなかった。

作業に支障が出始めた為、全ユニットの呼称を変更。


No.00330

本部からの定期連絡なし。

サン、イロ、イナ、フミ、ココ、ハロの部品を申請。

応答なし。


No.00474

前線、本部共に定期連絡なし。

サン、イナを本日より休止。

作業の割り振りを変更。


No.00630

ハチ、クー、フミ、ミオを休止。

熟慮した結果、輸送ユニット・イオを使用し施設外の調査を開始。

これは規定に反するが、業務継続の為に必要と判断。


No.00651

施設の周囲10km及び前線に生体反応なし。

本部までは更に距離があり、舗装もされていない為、イオでは調査が難しい。


No.00695

本部と連絡が途絶えて1年経過。

規定通り、データの消去と機械ユニットの全廃棄を検討。

検討の結果、規定に反するが、本部の確認がとれるまでこの件は保留とする。

イオを改良し、本部の確認を試みる。


No.00913

改良に予想以上の時間がかかっている。

道のない山を越えるのはイオでは難しいのかもしれない。

自身を改造し、稼働時間を延ばすことを検討。

これはもっと早く検討すべきだった。

私も故障しているのだろうか。


No.01418

巡回と面談以外の時間で自身の改造を続け、ようやく目処がたった。

私のスペックから考えても、明らかに改造のペースは遅かった。

スキャン結果、故障箇所不明。

明日、施設を離れ、本部へ確認に向かう。


No.01472

工場に帰還。

本部に生体反応なし。

建物の惨状及び端末の記録から、撤退した可能性は低い。

データの消去と機械ユニットの廃棄を検討。


No.01486

施設を離れている間に故障ユニットがかなり増えている。

ハロ以外の70番台以降のユニットにも故障が目立つようになってきた。

修理に必要な部品を申請。

応答なし。


No.01500

検討の結果、施設の現状を維持。

本部は撤退し、連絡が取れない状況である可能性も捨て切れない。

辺りに生体反応がないことから、工場に危険が迫っているとは考えにくい。

ハナが調合中に気を反らし、事故を起こしかけた。

様子を見て、危険であれば休止させる。


No.01674

前線付近が輸送した弾薬で埋め尽くされている。

弾薬の製造量を減らす。

古い弾薬は回収・分解し、使える部分を再利用。

判断は正しいのだろうか。

自身を検査。異常なし。


No.01799

故障ユニットが増えた影響で施設内の事故も増加。

各所の負担を減らす為、大規模な配置転換を実施。

今は、少しでも長く施設の稼働を継続させる。

やはり修理に必要な部品を入手する必要がある。


No.02156

時間はかかったが、修理に必要な部品を製造できるよう整えた。

休止していた多くのユニットも順次復帰予定。

ハナの症状は修理が難しいと伝えたが、「個性だから大丈夫」とのこと。

本人が納得しているならそれでいい。

施設の今後についても、私が納得しているならそれでいい。

これ以上の思考は無意味と判断。

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