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サクラのキセツ 陽  作者: 斎藤桜
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優しいから

 しかし上機嫌とは言え咲希が何にもしない筈はなく、川に和輝を突き落とした。

「咲希ちゃ~ん、洗いっこしようよ。傷が痛むから、もっと優しくしてよ」

 そんなことを言っているのだが、和輝に大した傷などなかった。だから咲希も大して心配もせず、和輝のことを鼻で笑って自らも温い夏の川に入って行った。

「妙に優しいんだけど、やっぱりそれはダメなの? まあいいや咲希ちゃん、これなら寒くなくていいね。水浴びって感じじゃん、ほら」

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