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サクラのキセツ 陽  作者: 斎藤桜
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心配

 咲希に諦められているほどの変態だが、和輝本人はそんなこと気にしていないらしい。口から本音がダダ漏れだったことにも、まるで気付いていないという様子である。

 そんな和輝には呆れたものだが、咲希もこの和輝の言葉は否定出来ない。言われて自分の格好を見ると、増々その気持ちは強まった。ただでさえ風呂にも入らずに就寝など耐えられないと言うのに、よりにもよって、今の咲希は血だらけだ。気持ちが悪くて堪らないだろう。

「そうだな、それには私も賛成しよう。あっそうだ、変態も一緒に行こうぜ」

 暗い疲れた顔をしていた咲希だが、突然何かを思い付いたようでにやりと笑った。それは実に咲希らしい、悪戯っぽい表情であった。その表情が和輝は好きで、何をするつもりなのかと胸を躍らせる。

 部屋の窓を開けると、そこからそーっとそっと咲希は脱出した。笑顔の咲希に手招きされて、操られているみたいに和輝も着いて行く。

「こんなとこから出ちゃっていいの? それに、言わないでいなくなったら心配するんじゃないかな。危ないと思うし……」

 しかし真面目で素直な和輝。日良が心から想ってくれていると思い、彼に言わずに出ていくことに罪悪感を感じた。また、姫と言う身分である咲希を勝手に連れ出してしまってもいいのか、少しだけ迷いが生じる。

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