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にゃあ
「大丈夫なのかな。深雪ちゃんも一葉ちゃんも……」
深雪が去って行った方向を、和輝は見えなくなってからも見つめていた。心配そうで、寂しそうな眼差しを向けていた。
「大丈夫だ、あいつらは絶対私の命令に逆らったりしない」
それに対して咲希は、絶対的な自信を持って断言した。自分の不安も掃うように、はっきりと断言した。だから和輝も咲希の言葉を信じることにする。
「さすがは、さすがは咲希様ですね」
野乃花は咲希を見つめた。その瞳は本当に輝いていて、心から憧れの感情を抱いていることが分かる。しかし咲希はそんなの全く見ず、和輝の方を向いていた。
「日良様~、敵が来たのにゃ!」
そこに現れたのは、猫耳猫の尻尾を着けたヒョウ柄服の少女だった。少女の背は、咲希より少し小さいくらいである。




