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政府の人間

 ネットニュース、テレビのニュースは連日の魔物騒動についてばかりであった。

 新幹線も襲われたということで、新幹線の客が激減している。鉄道会社は大きな悲鳴を上げているころだろうか。

 早いところ解決しないとこっちの世界がさらに大混乱してしまう。


「少なくとも魔物が出る原因とか突きとめねーと対処できんな。どこに魔物がわくのかさっぱりだ」

「関連性がなにもないっすもんね? 北海道の稚内、登別、函館。東京のメイド喫茶。北海道で三件くらいあるのがちょっと怪しいくらいっすか?」

「ピンポイントで私たちがいるところに来ているのだけど……。ノボリベツに関しては行く前から出現しているものね」


 もう何事もなく大阪に着けばいいんだけどな。

 そうフラグを立てた瞬間、突如新幹線が揺れる。


「な、なんだ? また魔物か?」


 外を覗き込んでみるが魔物の姿が見えない。

 その瞬間、スーツ姿の男性たちがぞろぞろと新幹線に乗り込んできたのだった。


「熱海 茜さん、新島 さくらさん、山寺 大和さん、アルタさんですね」

「……えっと」

「失礼。私たちはこういう者です」


 名刺を渡される。

 そこには内閣府防衛省と書かれていた。どうやらこの新幹線を止めたのはこの人たちらしい。魔物じゃなくてよかったっていうのと、政府の官僚の方が私たちになんの用なのだろうという疑問。

 

「申し訳ありません。少々私たちと来てはいただけないでしょうか」

「えっと」

「昨今、話題の魔物について教えてほしいのです」

「あぁ……」


 魔物について何かしら教えてほしいということだった。

 

「とはいっても私たちは魔物についてよく知りませんけど……」

「魔法のことも知りたいのです。魔物の対応は緊急を要しますので、魔法という力を教えていただければ」


 あ、この流れってもしかして漫画とかでよくある魔法の研究のために閉じ込めてやる! とかそういうのだろうか。

 政府の人間が魔法の力を悪用しようとしている……それを伝えないとまずいとかそういった感じになるのだろうか? それはそれでちょっと心が躍る。マンガみたいな展開だ。


「……どうする?」

「どうするもなにも強制じゃねーの? 抵抗するだけ無駄じゃね?」

「はい。一応強制的に連行させていただきます」

「な? そもそも強制じゃないなら新幹線の駅とかで待機しておけばいいだけだしな。止めたってことはそういうこと」

「なるほど……。でも大阪に勇者がいるかもしれないんすよね? 移動してないっすか?」

「どーだろ。アインはかしこいからとどまってる可能性もあるよ」

「それに賭けるしかないわね」


 私たちは席を立ちあがる。


「ご協力ありがとうございます」

「はい」


 私たちは新幹線を降りて、近くに停まっていたヘリコプターに乗り込んだのだった。


「……あの、さすがに新幹線のお金は」

「こちらで返却させていただきます」

「よかったぁ……」


 新幹線もお高いからね。返してもらえなかったらちょっと困ってた。












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