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焔の向こうから、目を逸らさないでいて。  作者: みょんたま


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1/2

プロローグ

燃えさかる炎をどうしても見ることができなくて、意味もなく遠くの山を見つめた。




耳に入ってくる読経も、

誰かの啜り泣く声も、

全てが虚しく感じる。




手の先にも、足にも全てに力が入らない。

ただ、椅子に座って、意味もなく山を見続けた。



ただ流れ落ちる涙も、怒りも全てに意味などない。

落ちる涙を拭う力もなければ、

声をかけてくる言葉に返事もできない。




ただ、ずっと、山を見ながら、何も考えることのできない脳みそを、どうにか動かそうとした。



思い浮かんだのは、声だ。




「ママ!!!!」






4歳にしては小さなその体を、初めて抱きしめたのは、いつだっただろう。

たった一年だったけれど、

確かに私は、君の、






ーーーママだった。






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