53.オクトパスとクラーケンを食す
ぎゃああ! 忙しくてなかなか更新出来ませんでした!
楽しみにしてる人(がいるかわかりませんが(笑)w)おまたせしました!
更新しました〜(・∀・)/♪
「それ……本当に……本当に食べるのですか?」
「え? 何言っちゃってるのリアたん? 旨いよ! あー! 刺し身でもいいなぁ!」
「えええっ〜!?」
ルティアさんが今から食べようとしているある魔物に驚きを隠せないリアです。
ふらっと海の方へ出かけたルティアさんが「大量だぜぃ!」とウキウキしながら帰宅したのは先程の事。
またリヴァイアサンでも狩ってきたのかと思いきや―――
「これオクトパスとクラーケンですよね?」
彼女が持ち帰ったのはあの海の悪魔と呼ばれるヌメヌメした足をもつ巨大なオクトパスとクラーケンでした。ううっ、気持ち悪いですね。
【無限収納】から取り出したそれを目の前で瞬時に解体していく彼女。
「えー! タコとイカやん! 旨いで〜! あ〜たこ焼きもいいな。イカ焼き、天ぷら、唐揚げ……。ああ、でも新鮮だから刺し身でもいい!」
じゅるり、と涎を垂らしながら解体した素材を見つめるルティアさん。え、そんなに美味しいのでしょうか?
「あ〜生で食べる習慣がないのかぁ? じゃあここはリアたんも食べれるようにアヒージョにするか」
「あひーじょ?」
聞いたことない料理名が出てきました。オクトパスとクラーケンはその墨などは素材として活用しますが後は廃棄です。食するなど聞いたことが……いえ、確かアマテラス大陸では食していると聞きましたね。一応は食べれるようですね。
「レッツクッキング〜!」
そんな事を考えているうちに、料理スキルで素早く料理していくルティアさん。
オクトパスとクラーケンを乱切りにし、しいたけとガーリックも刻み、耐熱皿にオリーブオイルと先程のガーリックと赤唐辛子をいれて火にかけています。
「いい匂いですね〜」
「くぅ〜! たまらない!」
火にかけたそれがフツフツとしてきたら、ルティアさんはオクトパスとクラーケン、しいたけを入れました。
それらに火が通ったらショウユ(異国の調味料)を少しいれて、刻んでいた大葉という緑の葉を乗せました。
「完成です! タコとイカのアヒージョです!」
匂いがたまりませんね! オリーブオイルとガーリックの匂いが食欲を唆ります!
「これね……ワインにも合うぞ」
「なっ、なんですって!?」
パチンといつもように指を鳴らしたルティアさんはワインをスッと差し出しました。
「パンにつけても美味しいよ! では早速……」
「「いただきます」」
これがオクトパスとクラーケン……意を決して口に入れる。
「ふわあ! 噛みごたえもですが味も美味しい! 何ですかこれ!」
「タコうまーい! イカもうまーい! ああ、これだよ! ここでパンを少し浸してっと……もぐもぐ」
「パンにオイルが染み込んで美味しいです! 唐辛子のピリっとしたアクセントもたまりませんね!」
オクトパスとクラーケンがこんなに美味しいとは……。ワインも進みます。ああ美味しい!
「ハッ! ルゥさん大変! ワインとパンがありません!」
「……相変わらずスゴイ食欲。華麗に優雅に食べているのになくなるの早いわ(笑)」
追加のパンを出して頂き再びオイルに浸して食べます。オイルもですがオクトパスとクラーケンの歯ごたえが癖になりそうです。ああ、こんなにオクトパスとクラーケンが美味しいなら海の地方の人達が知ればもっと食事が豊かになるでしょう。
「ルゥさんこれ、レシピ教えたりしないのですか?」
「うーん、リアたんが前に海の幸は貴重言ってたから、教えるとしても海辺の街とか行った時かなぁ?」
そうでした。普通に食卓に出るものですからすっかり忘れていました。
そう考えると毎日美味しいものが食べれるのはルティアのお陰ですね! 感謝です!
「そうですね。機会があれば行ってみたいですね。ところでアヒージョのお代わりありますか?」
「……あるけど……パン結構食べたよね?」
「まだ入ります」
「……また太って運動地獄なるで……」
いやぁぁぁ! 聞こえません! 聞こえません!
美味しいのが悪いのです! 健康の為にも運動はしますが今言わなくていいじゃないですか!?
「だって……止めないとチミ、エンドレスで食べるやん?」
「うっ!」
「お酒も既にボトル2本も飲んでるし……」
「ううっ!」
「それにこの後絶対デザートっていうでしょ?」
「うううっ!!」
痛い、彼女の指摘が痛いです!
デザートは勿論食べますよ! でも体型……今のところマメに運動をして維持しておりますが、油断すると危険なのです。美味しいは高カロリー! ううっ辛いです。
「後で運動します……」
「そっか……まぁ食べすぎないように。あと運動も無理ない程度で……」
どこか遠い目をしたルティアさんはデザートを取り出してくれました。
私はそれを食しながら、他のオクトパスやクラーケン料理はどんなものがあるのかを想像し、次回の食事を楽しみにするのでした。
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