38.店番頼まれました
少しだけ評価人数増えました! ありがとうございます!
嬉しいなぁ〜ヾ(。>﹏<。)ノ゛✧*。
「安いよ、安いよ! コッコの串焼き! どうだい買ってかないかい?」
「こっちはコッコの新鮮な卵だよ! 今なら10個買うと1つオマケするよ!」
飛び交う商人達の声を聞きながらルゥさんと2人歩いています。
「うわぁ、スゴイなぁ。これがバザー……」
「そうですね〜何かいいもの有りましたか?」
「う〜ん、今のところは特にないかなぁ」
今日はせっかくなので市場に来ています。ルティアさんも私もキョロキョロしながら見て回っています。
「ここって一部の区画は場所代を払って商売出来るんだっけ?」
「そうですよ。主に他の街や他国の商人が商売していますね。ルゥさんも場所を借りてやってみます?」
「ノー。仕事ダメ、絶対。グータラしたいの」
相変わらず仕事しませんね……働くって素敵ですのに。
「リアたんさ〜前から思ってたけど仕事し過ぎじゃね?」
「そんな事ないと思いますが……」
「じゃあ以前って何してたの?」
彼女に聞かれて記憶を辿ります。ルティアさんに出会う前の私は王妃教育と王国の歴史、他国との外交。後は学園の生徒会での仕事を殿下とかがマリエルに構っていて放置でしたのでそれを。後はお兄様が同じくソレでしたので領地の運営やらですかね? そうそう領地の視察と癒やし草の研究もしてましたから王都と領地の往復で殆ど寝なかった事もありましたね。
「……それブラック。アウトぉぉぉぉ!」
「え?」
「いやいや、どう考えても働きすぎでしょ! しかも無自覚!!」
その後ルティアさんは「労働基準法に違反してる」とか「ブラック企業だから」とかおっしゃいましたが、よく分かりません。普通にしてただけですが?
「……今はチミはリアなのだからそんなに無理しなくていいんだよ」
無理なんかしてないのですが? 今はのんびりしてますし。
「……まぁ程々で」
「はい」
「しかし特にこれといったものがないのが残ね……」
「ルゥさん?」
会話の途中である方向に視線を向けたルティアさんが突然走り出しました。
「ちょっとルゥさん! 何処へ!?」
私の制止も気に留めずひたすら走っていきます。彼女の後を追うように私も後に続きます。
走った先には1人のお婆さんが胸を抑えて蹲っていました。
「ばーちゃん大丈夫!?」
「ううっ……」
「しっかりして下さい!!」
「く、薬……」
「え?」
「そこ……鞄……薬が……」
私は慌ててお婆さんのが言う鞄を探りました。ガサゴソと探してみると小さな小瓶らしきものを見つけました。
「お婆さんこれですか!?」
コクコクと頷くお婆さん。小瓶から数粒の薬を取り出しお婆さんの口へと押し込みます。
「口を開けて下さい!」
「あ、あ……」
「リアたん! これお水!」
お婆さんの口へ薬を入れ、ルティアさんが用意してくれた水を飲ませます。暫く荒い息をしていたお婆さんでしたが徐々に落ち着きてきたようです。
「ハァハァ……あ、ありがとうねお嬢さん達」
「もう大丈夫なのですか?」
「バーチャン無理はイカンよぉ」
「ふふ、そうね」
「一応念の為にお医者様に見ていただいた方がいいですよ?」
「でもねぇ……」
お婆さんがチラリと視線を向けた先には色とりどりの綺麗なお花がありました。
「綺麗なお花ですね」
「ウチで育てた花なのよ。孫の誕生日だからこれを売ってお祝いしようと思ったんだけどね……」
「お、リアさん達っす! 何してるっすか?」
お婆さんと話していたら巡回中のトニーさん達に出会いました。
「アホニー! ちょうどよいところへ! このバーチャンを医者に連れていけ!」
「それオレのあだ名っすか? 照れるっす。あ、お婆さん具合悪いっすか? いいっすよ〜!」
「「トニー、それアホの子扱いだから」」
「へ?」
同僚らしき方のツッコミにも気付かず首を傾げているトニーさん。
それにルティアさん……トニーさんは確かに頭に栄養足りてませんし、軽い性格ですし、しょっちゅう隊長さんに怒られていますが良い方ですよ! そんな風に言っちゃ駄目です!
「「「いやリアさん(たん)のが酷いからソレ」」」
「ううっ、ヒドイっすリアさん!!」
あれ? おかしいですね? フォローしたつもりなのですが?
「もう大丈夫ですから……」
「いやいや、お婆さんまだ顔色悪いっすよ! オレらが医者に連れて行くっす!」
「で、でも……」
「あ? この商品っすか? お花キレイっすね! そうだ! ルゥさん達が店番してくれるっすよ!」
「「はいぃ?」」
トニーさんの提案に驚いていますと彼は更にこう言いました。
「だって2人は商人っすよね? 店番くらい出来るっす! 荷物を盗られても困るっすからヨロシクっす!」
「おっふ! トニーがマトモな事言ったぁぁぁ!?」
「「明日は雨だな」」
ルティアさんと同僚が驚いているのも気に留めず「じゃあお婆さん行くっすよ」とそのままお婆さんを連れて立ち去りました。
「どうしましょうルゥさん……」
「あ〜……たまたま【万能鑑定】に反応あったから慌ててバーチャン助けたけど、店番かぁ……」
視線を向けた先には沢山の花。
「……売れてないみたいやね」
「綺麗ですのに……。お孫さんの為に売っているっておっしゃってましたね?」
「うん」
「どうにかならないでしょうか?」
横にいるルティアさんに視線を向けると何やら考え込んでいました。私では良いアイデアが浮かびません。
「花飾りでも作って売りますか? でもすぐ枯れちゃいますね」
「うーん……キレイだけど生花って確かにすぐ枯れるからなぁ」
「そうですよね〜……《保存》の魔法はありますがそれだと高価になりますし」
「それって支援魔法?」
「はい。でも効果が短めですし、魔法を付与した場合はその物の価値が高くなるのですよ。支援魔法でも難しい部類の魔法ですし。あ、使っちゃ駄目ですよ!」
ルティアさんなら使えそうな気がしますので釘を刺しておきます。彼女は支援魔法得意ですからね。
「ふーん。じゃあさ〜魔法でない場合は?」
「え?」
「例えば薬品とか?」
薬品? よく生物とかの死骸を保存する薬品があることは知っておりますが、それをお花に?
「魔法がダメなら、薬品で! しかも長持ち!」
ニヤリと笑ったルティアさんは何か閃いたようです。
「やるのなら、やってみましょう、いざ加工!」
読者の皆様へ
いつも読んで頂きありがとうございます! ブックマークもありがとうです!
下の方をスクロールして頂きますと評価ポチリがありますので是非ともポチリをお願いします!
作者のモチベーションが上がり作品進行が上がるかもしれません(笑)




