小話:ハッピーハロウィン?
ハロウィンなので小話を。
短いです。本日2話目ですのでご注意下さい。
とある日のこと。
この日は1人でフロンティアの街に来ていたのだが街は賑わっていた。
この異世界グリンスフィアでもハロウィンがあるらしく、街のあちこちでカボチャのランタンが置かれていた。
ルゥたんはそんな街の様子を見ながら「あ〜ハロウィンかぁ」と懐かしみながらも死境の自宅へと帰ったわけですが―――
「トリックオアチョコレートですルゥさん!」
帰宅して早々にミニスカ魔女っ子のコスプレをしたリアたんから、そう声をかけられ呆れたルゥたんは悪くないと思う。
「トリックオアチョコレートですよルゥさん! 聞こえてます?」
「いや……聞こえてるが何だよ『トリックオアチョコレート』って(笑)」
魔女っ子リアたんがカワイイんだけど、チョコ欲しさにそこまでするのか!?
衣装はそこで『グッ!』としているゴレムさんが用意したものだろう。ナイスだゴレムさん!
いつもなら短い丈の衣装は嫌がるのに今日は家だからなのか、堂々と着てチョコレートを欲しがる。
どんだけ食べたいんだよチョコレート!! お菓子だけどチョコレート限定って……。
「イタズラしちゃいますよ? さぁチョコレートプリーズ!」
「じゃあイタズラで」
「えっ?」
「イタズラで」
はっはっは! カワイイ魔女にイタズラされる自分。ああ、サイコー!
「ほ、本当にイタズラしちゃいますよ!?」
ふふふ、アテが外れたのかいリアたん? ドンとこいよ!
「じゃあ……これ食べらせますよ! はい、あ〜ん」
カワイイ魔女っ子からの”あ〜ん”ですよ! ばんざ〜……いぃぃぃ!!??
「あれぇ、どうしましたルゥさん? さあ口を開けて……」
「い、いやじゃあああ!! 何故にそれを持ってるのリアたん!?」
「うふふふ、こんなに美味しいのにどうしてそんなに怖がるのですか?(ニヤリ)」
彼女が手にしているのはルゥたんが前世から大大大大嫌い、いや毒ともいうべき甘味―――”餡子”である。
前世では見ただけで逃げてました。マジでまんじゅう怖いだよ!!
「ほらほら、あ〜んして……」
「ぎゃあああ!! リアたんは好きだろうけど、ルゥたんにとってはソレダメ!! 大体どこからそれ持って―――」
『ハッピーハロウィン、デスw マスター♪』
「キサマか!? キサマが出したのかアンコをぉぉぉ! おのれゴレムさんっ!!」
ゴレムさんが余計な事をした所為で逃げ回る羽目になるルゥたんでした。
「うーん! このお味! 最高ですスイーツ! 特にチョコレート様!」
「……そうかい、ガトーショコラにオペラにザッハトルテにチョコプリン。パンプキンパイにパンプキンモンブランとケーキにプリン……明日は確実に増えてるね」
「ちゃんと先程の餡も食べていますよ?」
「食べすぎだから! マジで肥る……」
「ぐふっ!」
ひたすら甘味を食するリアたんに呆れながら、自分も近くのパイに手を伸ばす。うん、美味く出来たからよかったよ。
あれから餡子が怖くて【無限収納】からチョコレート菓子を出したルゥたん。なんか様々なチョコレート菓子とかが収納されていました。やりすぎだよゴレムさん!!
そんなチョコレートを美少女が食べている間に、夕食にとカボチャ関連のものも出してみたのだがご覧の通りである。
「ううっ、明日は運動多めに頑張るです」
「セーブしなよ食べる量」
「だって、だってルゥさんのスイーツとか食事美味しいんですもの!」
食べる量をセーブする気のない彼女は再びチョコレート菓子へと手を伸ばすのだった。
まぁ、こんなハロウィンもたまにならいいかもね?(但し餡子はもう勘弁ですっ!)
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