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28.照り焼きコッコのとろ卵のせと食後のプリン

 ルゥたんは今、配膳マシーンと化しております……。

 なにこの人達。ひたすら食べてる。多めに作ってきたのに配膳が追いつかないだ…とっ!? 


「ルゥさん! ご飯ほしいです! 白いご飯! なければパンでもいいです!」

「美味しいぃ! これ美味しいですね! あ、お代わりありましたら、その……」

「くぅぅ〜! 酒! 酒が欲しい‼」

「「ギルマスそれ同感です‼」」


 うん、混沌(カオス)。なにこれ怖い。



 先程コッコちゃんの畜産について話し合って、実食タイムとなったので【無限収納】から取り出した料理をみんなで食べているのですが―――


「ルゥさぁぁぁん! パンか白ご飯! パンか白ご飯! あとコッコちゃんもお代わりお願いします!」

「さ、酒が欲しい! くそぉ〜! これが夜なら飲めたのに!」

「「同感です‼」」

「はぁ〜幸せ。こんなに美味しいのですねコッコ」


 ギルドの4人はまだ分かる。でもリアさん……お昼完食済なのにアナタ食べすぎや(笑)


 今、みんなが食べているのは”照り焼きコッコのとろ卵のせ”である。唐揚げにしようと思ったんだけどね……ルゥたんが照り焼きの気分だったから(笑) 照り焼きチキンにとろ卵を乗せただけのものだよ。

 作り方? 申し訳ないが調べて下さい。ルゥたんスキルでパパっとシュワッチで作ったので。自慢じゃないが前世で炊事家事洗濯まったくダメな女子だったので……。ホント、スキルとかなかったら多分最初でゲームオーバなってる。無理、餓死してると思う。あ、その前に魔物にパクリか(笑)


「ふぅ〜旨かったぁ! これは確かに畜産する(やる)価値あるな!」

「そうですね。卵は勿論のこと、鶏肉と卵の供給も広まりますし。コカトリスはCランクの魔物ですから、ある程度腕のある冒険者でないとなかなか入ってきませんからね。味も変わらないとなると断然こちらの方がよいです」

「「頑張って世話します‼」」


 よかった。これでコッコちゃんによって鶏肉と卵が増えて、街に来て美味しい物が食べられる! 楽が出来るじょお〜‼


「あのルゥさん、よければこれの作り方とかも……」

「ああ、レシピですね。ほいどうぞ」

「「「・・・・・・」」」

「チビ……こちらが頼んだとはいえ、レシピは職人にとって命そのものだぞ……軽々しくほいっと渡すなよ」

「いや〜うちの職人ゴレムさんはそんなの気にしないので(笑) 広まった方がいいです」

「お前んとこの職人どんだけ余裕なんだよ!? お前、確か行商人だったよな!? 職人抱え込むってどこで見つけてきてるんだ? まぁ、レシピはこちらとしても助かるが」


 はっはっは! ウチの職人ゴレムさんはルゥたん生成の子達です! ルゥたんのスキル使い放題! 主を無視して作り放題してます!(お陰で農園が農園じゃない……)


「あ、デザートあったんだ。お腹まだ大丈夫ですか? 食べる?」

「ルゥさんぁぁぁん! スイーツ大事! それ大事! 超絶大事!」


 すっかり忘れていたデザートを思い出したので聞いてみたら……り、リアたんが食べ物―――特にスイーツ絡むとダメ女子になる……。アナタ、最初に出会った時のあの無表情ちゃんはどこ行ったの!?


「あの〜デザートって砂糖漬けですか?」


 お、職員さんや。そんなものではございませんよ! さっきリアたんが言ったプリンを出します。しかも今回はいつもリアたんが食べているカスタードプリンではなく―――少し高級気分になれるクリームブリュレだ!

 カスタードプリンに似ているけど、こちらは表面の砂糖をグリルなどで焦がした、硬いカラメル層が乗っているのだ!


「皆さん甘いものは大丈夫ですかね?」

「勿論ですよ」

「「いただきます‼」」

「あ〜悪いが俺はパス。甘いもん苦手なんだよ」

「ルゥさん私は何個でもいけますよ‼」


 リアさんや……チミには聞いてない。それに知ってるし。チミは甘味絡むとダメ子ちゃん。


「ではハゲマスは”ポテチ”でも食べてなさい」


 指を鳴らしてポテチを出す。お酒が好きみたいなのでチーズ味を出してみた。


「ん? これ芋か?」

「そうです! ポテチです! 甘くないお菓子です!」

「ほお〜どれどれ?」


 バリバリバリバリ


 いい食べっぷりですねハゲマス!


「さ、酒をくれぇぇぇぇ‼」

「うん予想通りの反応(笑) じゃあハゲはウルサイので放置で。他の皆様はこちらです!」


 予め冷やして収納しておいたクリームブリュレを出す。モチのロン、仕上げは食べる前だよ。


「うふふふふ。では早速……」

「ちょっと待ったぁ! 仕上げがあるのだよリアたん」


 素早く料理スキル【加熱】で表面の砂糖を焦がす。ステータスの一部に料理スキルは隠蔽せずに残したままにしてるので使用しても問題はないのだ。


「っ⁉ ルゥさん焦げちゃいます!」

「いいんだよリアたん。これは表面を焦がして食べるのだよ」


 溶けた砂糖の甘い匂いが辺りに広まる。


「「「「ゴクリっ」」」」


「よしっ! 器が熱いから火傷に気をつけて召し上がれ!」


 スプーンで掬って一心不乱に食べている。未だに酒と叫んでいるハゲ以外静かだ。


「「「「・・・・・・」」」」


 カランっとスプーンの音が響く。


「お、オレ間違ってました! コッコは魔物じゃない! 甘味の救世主だ!」

「旨い……ただ旨いの一言につきます!」

「ああ! 卵があればこれがいつでも食べられるのですね!」


 うん、コッコは一応魔物だよ職員のお兄さん。あとメイガンさん、これはレシピ渡さないとルゥたんの身がヤバイ案件ですね……。


「ルゥさん! これいつものプリンと違います! これも美味しいです! どうして家でも出してくれなかったのですか!?」

「「「え、違うのあるの!?」」」


 リアたぁぁぁん‼ ルゥたんに普段やらかしちゃダメって言うけど、今回はチミがやらかしとる! これカスタードプリンも出さないといけないフラグが立ったぁ‼


「「「じぃぃぃぃぃぃぃ」」」


「……あ、あの、こちらがカスタードプリンというスイーツになります」





 見つめてくる視線があまりにも怖かったのでプリンを差し出すしかないルゥたんなのでした。

 リアたんは(食べすぎてるし)罰としてしばらくおやつ抜きだよ‼ ぷんぷん‼


 この後はやはりというべきか、いくつかのレシピを渡すことになったのでした。がっくし。




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