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46、聖ヴァレンティヌスの殉死
ヴァレンティヌスは三世紀の人である。結婚を禁止するローマ皇帝に反対し、投獄されるが、目の見えない娘の目が治るという奇跡を示す。娘の家族はキリスト教徒に転向し、それを怒ったローマ皇帝の迫害に会い、処刑されてしまう。2月14日のことである。
聖ヴァレンティヌスは死ぬ間際に吠えた。
「おお、わたしに理不尽な死を与えるものたちは天罰を受けよ。わたしの死を祝福するものは呪われてしまえばいい。まして、わたしの命日に恋人にチョコレートをプレゼントするような輩は許しておけん。わたしの命日に限って、チョコレートを贈るなどという悪習慣が生まれないことを願っている。わたしの命日にチョコレートを贈るようなものは許しておけん。もし、万が一にでも、わたしの命日に東洋の島国でチョコレートを贈る習慣が生まれるような悪魔の儀式が行われたら、許しきれん。死んでも許しきれん」
これが聖ヴァレンティヌスの殉死である。2月14日のことだった。




