131、戦場で弾切れのマシンガンを撃ち続ける弱小兵のような他五篇
その一
戦場で弾切れのマシンガンを撃ちつづける弱小兵のような
うおおおおおおおおおおーーーーーーーーーー!
その二
優生学
どんな人を残すの?
強い人?
賢い人?
ううん、優しい人。
その三
完全な世界
完全な世界なんてどこにあるんだ。
「ここが完全な世界なんだよ」
あいつがいう。
気づかなかった。
ここが完全な世界なのか。
ここが。
その四
秋学のすすめ
昨日まで緑に映えていた葉っぱが、赤くなっていた。
ああ、木の枯れ始めて、木枯らしが吹いたか。
もう、秋なんだ。
おれは、紅葉の中を歩んだ。
紅葉の舞い。
辺り、一面の紅葉。
ああ、
春は桜の舞いだったな。春は、春一番。
夏は向日葵の舞いだった。夏は、涼風。
秋は紅葉の舞いだ。秋は、木枯らし。
冬は雪が舞うのだろう。冬は、吹雪。
その五
星屑のドレス
わたしが着るのは星屑のドレス。
ねえ、きれいでしょ。誰もわたしの美しさには適わないわ。
でも、わたし、誰ともお話ができないの。
誰か、わたしに話しかけて。
わたしの名前は、銀河。
その六
夏時間
ここは南極。今日から夏時間になる。夏時間になると、太陽が昇り、昼間になるのだ。一日中、昼間が続く。
「もしもし、応答せよ。昨日の返答を早く送ってくれ」
すると、通信先の相手がのっそりと起き出して、通信機で答える。
「ああ、すまないねえ。こちら北極、今日から冬時間に入ったんだ。一日中夜で、みんな眠りっぱなしなんだよ」
昨日まで、忙しく働いて、こちらをせっついていたのに。仕事は遅々として進まない。




