100、神さま
この世界のどこかに、神さまというものがいて、この世界のすべてを造ったのだという。神さまは、わたしたちのことを愛していて、それも、無償の愛をもって、わたしたちの存在を応援しているのだという。
だが、なぜ、神さまがいるのに、この現実の世界はこのように苦痛に満ちたものなのか。他人を騙すもの、他人を傷つけるもの、差別するものたちで満ちている。
「神さまはぼくたちにひどいことをしたよね。生きるのがつらい世界をつくって待っていたよね」
そこで、わたしは考えた。なぜ、神さまが造ったのにも関わらず、この世界が苦痛に満ちているのか。
仮説その1:神さまは苦しむのが好きなマゾだった
仮説その2:神さまは人類に対して壮大などっきりをしかけている
仮説その3:神さまは未熟だったので、被造物を幸せにできなかった
おじいさんが土下座していた。
「すまなかったあ。本当にすまなかったあ」
わたしは、そのおじいさんをじっと見つめていた。
「すまなかったあ。すべて、わたしの能力が未熟だったからだ」
おじいさんは土下座して、全世界に対して謝罪していた。
ああ、ひょっとして、どうやら、仮説その3のようだ。
わたしはがっかりしていった。
「神さま。国を滅ぼし、神さまに死んでもらいましょう。きっと、みんな大爆笑ですよ」
「そうか。そういうものなのか」
そして、国は滅び、神は死んだ。一部の者には、非常に高度なお笑いだといわれた。




