77話 敵に近づく第一歩
私たちは国に降り立つ準備を始めた、真夜中だけど行ってみる価値はあるのかもしれない。
「って電気がついてないな、国民全員が眠ってるのか?」
「そうだったら全員が健康体じゃんか」
そう冗談交じりにエマが言ってきた。
「でも妙だ、警備が薄すぎる」
私たちは国の入り口に立ったが全然人の気配がしなかった。
「……前にあったよねこの状況」
「ああ、ゴーストタウンみたいな雰囲気で中にはアンデットが居たっていうあの国だね」
「そうだ……念のためにイコルたちを起こしておいた方がいいな」
私とマグネともう一人の子、そしてエマさんが国の中に入って行った。
「……これ大声を発したらアンデット来るのかな」
「いやもしかしたら近所迷惑って言われるかもよ」
「誰かいますかー?」
マグネは大声で周りに対して叫んだ、だがやってきたのはアンデットだった。
「やっぱり近所迷惑と言わんばかりにアンデット来たじゃないのよ」
「そうだな……と言う事はここに悪霊が居たって事だ。そして今は夜、奴らが動いている可能性がある」
「それは……結界で一網打尽にできるってコト?」
「YES!!!」
マグネは豪快にYES!!!と言った、その横にいる人はドン引きをしていた。
「名前を言っていなかったっけ」
「私か?」
男のような装いで手違いで暗殺をしてきそうな人の名前、聞いてなかったなぁ。
「セッピエだ、よろしく」
「ああ、よろしくな」
そして私たちはアンデットたちを一体ずつシバいていく事になる。私は魔力暴走:飛翔で上から撃ちおろしていた。そして後ろからは歌が聞こえてきた。
(なんだこの体の中から力があふれてくる奇妙な感覚……これが歌の能力か?)
明らかに歌が聞こえない場所だが……スピーカースーツで歌の能力が増幅しているらしい。
「サンキューニアス!」
私はその力をふんだんに使い、アンデットたちにナイフを撃ち込んでいった、そして私はここで技の鍛錬をしようとしていた。
(ナイフの起動って曲がらないのかなぁ)
私は一直線に飛ぶナイフをどうにかして軌道を曲げるかを考えていた。
「……後ろに羽をつければいいのか」
私は後ろに羽をつけたナイフを投げた、すると少しだけ軌道が曲がった。
(うーん、使えないなぁ)
ナイフは軌道がまっすぐの方が使いやすくなることに気が付いた。当然だろう。
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