6.クラス分けテスト
入学式後の最後の追い込み稽古が終わり迎えた翌日。ついにクラス分けテストの日になった。
ちなみに睡眠時間は30分だ。実技テストの前に30分睡眠はやばいだろ。大怪我でもしたらどうするよ。
素振りさせてきた親父には悪いが俺は剣は使わないからな。グフフフフ
「カイト!!!遅刻するからもう行くぞ!」
「はい!父上!」
優等生は今日で終わりだ。騎士団養成学園はクラス分けテスト後、寮に入って3年間を過ごすことが決められている。つまり!今日を乗り切れば長期休暇に実家に帰らない限り、父と会うこともないのだ。ならば最後に特訓してきた武器を使わない。くらいの仕返しはしてもいいよな。
馬車で1時間もかけてテスト会場である演習場についた。
立地が悪いっていうのは確かだな。王都にある屋敷でさえもこの遠さだからな。
やっぱ昨日の雷はあの程度で済んで良かった方なのか、、、?いや、10歳の子供に睡眠時間30分の長時間訓練は良くないだろう。最近すでに感覚が麻痺し始めている。まだ前世を思い出して数日であるというのに。
俺を含めこの時間に集められた学生は35人ほどだろうか。1学年生徒数が200人前後が例年の人数であるから妥当であろう。
家格は俺の他に公爵家はいないようだから、俺が1番上である。ちなみに王族は昨日会ったアキト先輩の下は3歳であるため、この場にいないことは確かである。
「それでは第3グループのクラス分けテストを行う!呼ばれたものから前に来て武器を選び、各武器ごとに応じたテスト形式で行う!!では始めにメルトグロウ子爵家・・・・・・・」
試験官が開始を宣言した。テストが始まってしまった・・こんなたくさんの生徒と保護者の前でやるだなんて公開処刑ではないか・・・前世思い出してて良かったぜ、まーこの体で練習はしていないがな。
「いいか、カイト。もしかしたら万が一があるやもしれん。最後まで諦めず、全力で挑むのだぞ。この際クラスのことなど気にしなくてもいいから、とにかく最後まで全力でやってくれ。頼むぞ。」
「はい!!!!任せてください父上!!」
「・・・不安でしかないのだが。本当に頼んだぞ。」
「では次ユーグリーン公爵家カイト・ユーグリーン!!武器は何を選ぶ?」
「はい!!!ユーグリーン公爵家が5男カイト・ユーグリーンです。武器は弓を選択します!!!」
「「「弓だと。騎士になろうものが弓だなんてユーグリーン公爵は何を考えているのやら。」」」
ヒソヒソとこんなことが聞こえてくる。当たり前だ。騎士で弓をメイン武器に選ぶやつなど皆無に等しい。サブ武器として所持する人が稀にいるぐらいだ。だが俺は前世で弓道部だったのだ。正直剣より自信がある。
何より親父の反応が気になるぜ。フハハハハ
「カ、、、カイト!?何を考えておる!!今まで必死に剣の稽古をやってきたではないか!?諦めずに全力でと頼んだではないか。。。」
おー困ってるなー怒りではなく戸惑いの方が大き過ぎてちゃんと思考が働いていないな。そうだろうそうだろう。なんて愉快なんだ。
「弓ですか。本当に良いのですね。カイトくん?」
「はい!!!よろしくお願いします!!!!」
「それでは弓のテストを行います。ここから30m離れたあの標的を5射以内で仕留めよ。」
・・・・・は?5射?ゆるくね?元弓道部部長舐めんなよ?
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そうして多くの人の度肝を抜いた俺のテストは終了した。
普通に1射目で決めてやったぜ。射止めた瞬間の親父の顔は忘れられない。まさに開いた口が塞がらないというやつだった。
だがなー剣のテストとかに比べて難易度が格段に低かったからな、基礎点とかが低いのかな?手応えは結構あるんだけど。Cクラスくらいには入れるんじゃないかなーって。え、考えが甘いかな?
6話まで読んでくださりありがとうございます!今後は『週1更新』を目標に頑張っていきたいと思います!
今後ともカイトを見守ってくれると嬉しいです!




