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鬼嫁は誰だ!?  作者: 腐りかけの卵
6/6

東条 菜々編 四話

なんか主人公のキャラがいまいち固まらない......

「断る。」

喧嘩とかめんどくさいしそんなん絶対パスだわ。こんなベタな展開を呼び寄せるくらいには東条は人気があるらしい。まああいつ整ってるもんな顔が。

「お前に断る権利があるとでも思ってるのか?」

「もちろん。ところで君はなんで俺につかかって来るのかな?俺に喧嘩売っても東条さんの君に対する好感度が上がるとは思えないんだけどー。」

「お前さっき東条さんに後で連絡してねって言われてたよな。東条さんの連絡先知ってるんだろ?それを教えてくれたらこの場は見逃してやってもいい。」

周りの奴らはただ静観してるだけだ。そりゃそうだ顔だけ知ってる程度のやつが喧嘩してようが何してようが特に関係ないもんな。ニュースで全く見知らぬ人が事故死したと聞いても心が痛むわけではないのと同じだな。男どもは特に俺に味方することはないだろう。直接的に行動を起こしてないだけで内心俺のこと気にくわないだろうからな。

「本人の知らないところで連絡先を教えるのは常識がないやつって思われちゃうから遠慮しとくよ。東条さん本人に連絡先教えてって君が聞けばいい話じゃないか。」

「お前口答えもほどほどにしないとガチで潰すぞ。」

「その答えは東条さんに聞いても教えて貰えないとわかってるって君は考えてるってことでいいのかな?俺は教えて貰えるのに君はいや君(・)た(・)ち(・)は教えて貰えないって時点で相手にされてないってわからないかなー。」

やべ煽りすぎたかも。

「言ってはいけないことを......言ってはいけないことを言ったぞあいつ。」

「でもまぁ事実だよね。」

「東条さん基本誰ともつるまないじゃーん女子とも仲良く喋ってるのみたことないし。普通に西野がお似合いなんじゃないの。」

「なんで......なんで西野なんだあんな死んだ魚のような目をしたやつのどこがいいんだよ。」

「いや西野と東条さんてただの友達じゃなかった?」

外野が騒ぐなうるさいぞ。




「お(・)前(・)弱いんだろ?だから口で言い負かして俺との喧嘩を避けようとしてるんだろ。俺が怖いんだろ無理するなって逃げてもいいんだぜ。」

安い挑発だ。乗ってはいけない。

「最初から友達になりましょう。とか言い出すろくに告(・)白(・)もできないチキン野郎―――――」

「......黙れよ」

挑発するのは好きだけどされるのは嫌いなんだよね俺。

「なんだチキン野郎?聞こえないぞ。」

「黙れって言ってるんだよ......」

「お前ら校内で何を始めるつもりだ!!!」

邪魔が入ったか。よりによって剣道部の顧問のゴリかよ。

「嫌だなぁ先生僕達ただ進路について話してただけですよ。お互いちょっと熱くなりすぎちゃいましたけど。なぁ沼谷?」

「......あぁそうだな。」

ふぅ......ここで沼谷が今から西野と喧嘩するつもりでしたとか言い出したらやばかったけどさすがにそこまで馬鹿じゃなかったか。

「まぁいいそういうことにしといてやる。授業が始まるぞ。早く教室に戻れ。」




「あーあ面白いものみれそうだったのに。」

「どうせやってたら沼谷の圧勝だったろ。校内であいつに勝てる奴とかいねえし。」

「だから面白いんじゃん。リンチみたかったのになあつまんないの。」

「趣味悪ー。」

相変わらず外野はうるさい。こういう奴ら嫌いだわぁ。

「......放課後〇川の河川敷。」

沼谷だけに聞こえる声でそう言うと俺は教室に戻る。バイトあるし手早くかたをつけないとな。




授業が始まり何となく教室を見渡すと沼谷と目が合った。こいつ同じクラスだったっけ。めっちゃガン飛ばしてくるやーん。授業集中しろよタコ。





★★★★★★★★★★★★★★★★★


「へぇ......一人なんだ。てっきり三人くらいで来るのかと思ってたわ。」

「俺はんなだせえことしねーよ。」

「いや俺沼谷のこと知らねえし。」

「お喋りはもう充分だろさっさと始めようぜ。」

沼谷1号はパンチを繰り出した!しかし当たらなかった!

俺もパンチを繰り出した!しかし当たらなかった!

やべぇなこいつ結構やるじゃんバイト間に合わないかもな。台詞的には三下のやられ役のはずなんだが......おかしいなぁ

「やるじゃねえか。そろそろ本気を出すかな。」

そうだいいぞ!お前はそういう三下っぽい台詞を吐いてくれればいいんだ。

奴は素早く間合いを詰めると腹部に向けて右の拳を突き出す。俺も反射的に右の拳を奴右頬に向けて突き出した。衝突。間髪いれずに左の脇腹を蹴り飛ばすと、奴も肩に飛び蹴りをかましてきた。負けじと左の拳で殴りかかる......

幾度となくそれを繰り返すうちに二人の体はボロボロになっていた。それよりバイトに間に合わないんだけど。





「俺今日バイトあるんだけど...そろそろギブアップしてくんね?」

「俺の負けでいいぜ......」

やったー引き分けぽかったけど勝ったぜー!サッカーでいうPK勝ち的なね。さぁバイト行こー。あのっ沼谷君肩を掴まないでくれるかな重いんだけど。

「東条さんのことよろしく頼むな。」

わかった。わかったからその手を離せ、俺今からバイトあるの。

「入学式の時新入生代表で挨拶してたろ?あのとき一目惚れしちゃってさ、去年告白したけど全然相手にされなかったし......お前に絡んだのはただの八つ当たりだごめんな。喧嘩でも負けたし俺はこの恋諦めるよ。周りでうだうだ言ってる奴らは絞めとくから安心しろ。東条さんがあんなに人と楽しそうに話してるの初めてみたしあの人にはお前が必要だ。応援してるぜ。」

いやいや君の身の上話とか興味ないんだけど。なんか急にいい人っぽくなってるし。悪役が仲間になったら実はいい人みたいなやつー。俺沼谷仲間にしたいなんて言ってないんだけどー。

「俺東条さんとは友達なんだけど......」

「友達でもなんでもいいけどさ。まぁ頑張れよ!またな西野!!」

「おっおう!」

これから毎回あんなテンションで話かけてくんのかなダルいわ。

俺は元悪役の沼谷と別れバイト先に向かう。






「先輩遅いですよ~その怪我どうしたんですか~?」

「西野遅かったな怪我どうしたんだ。」

今日は店長いるのか。

「自転車で転びました。」

「少し遅れたのはそれが理由か。次からは遅れるときはちゃんと連絡しろよ。」

「店長~今日空いてるし先輩に手当てしてあげてもいいですか~?」

「氷柱ちゃん西野に甘いよね。空いてるから別にいいけどさ。」

後輩ちゃんに手当てしてもらえるっぽいぞ。女の子に手当てしてもらえるとか怪我したかいがあったんだなこれ!




「先輩喧嘩でもしたんですか~?自転車で転んでこんな風には怪我しませんよね~」

ギクッ

「自転車で転んだだけだって......」

「つまんない嘘つく理由がよくわかんないな~女絡みの喧嘩なんですか~?」

女絡みの喧嘩なのか?あれは?俺はそんなつもりなかったけどな。 手をつねるのやめてくんない怪我増えちゃうって。

「喧嘩しました。すいません。」

「最初からほんとのこと言えば痛い重いしなくてすんだのに~なんで喧嘩することになったんですか~?」

「クラスの不良っぽいやつに因縁つけられて......痛っ!」

「消毒は痛いですよ~因縁つけられたくらいで喧嘩しないの~いちいち相手にしてたらきりないし先輩が喧嘩してバイト遅れたら私に迷惑かかるんで。」

心配してくれてるのかな?

「この子俺のこと心配してくれてるみたいな顔してますけど~普通に先輩が遅れたら私の分の仕事が増えるから迷惑ってだけですから~ほらできましたよ。」

「ありがとな。」

「お礼は今日お好み焼きで手を打ってあげますね~」

ですよねー。

「おけ。」






バイト終わりにお好み焼き店now

「ご注文はお決まりでしょうか。」

「えっと~食べ放題Aセット2つとドリンクバー2つでお願いしますり」

「Aセットお二つとドリンクバーお二つですね。ご注文は以上でよろしいでしょうか?」

「はい大丈夫です~」

「食べ放題のメニューはそちらのパネルの方からご注文できますので。ドリンクバーはあちらです。」

「はーい。先輩私ウーロン茶~」

俺が取りに行くのね。把握。

自分のジンジャエールと後輩ちゃんのウーロン茶を持って席に戻るとなんかいっぱいきてた。

「これいくつ頼んだの......」

「お好み焼きの豚玉、チーズ、ミックス、明太子と~もんじゃ焼きのベビースター、キムチと焼きそばですね~私豚玉とチーズ焼くんで~先輩ミックスと明太子焼いて下さい。」

こ(・)の(・)子(・)も(・)よく食べるんだった。今日の東条といい美人は大食いの法則でもあるんだろうか。いや姉さんは少食だしそういうわけではないか。

「先輩手際悪い~もう私が全部やっちゃいます。」

「じゃあ任せる。」

後輩ちゃんが要領よくお好み焼きをひっくり返すのを眺めながら俺は明日東条とどこに行くかについて考えていた......




夜遅くなったので後輩ちゃんを家まで送ってから帰宅。ノートと顔を合わせたくはないが、日記帳を開く。

「今日は災難だったね。明日のデートについてプランはあるのかい?」

問題ない。

「よく言うぜとか文句たれたりしないだね。珍しい。」

お前に突っかかってる元気ないからな。

「君も――――」

今日の分をさっさと書き終え日記帳をしまう。ノートがなんか言おうとしてたけどめんどいから無視した。メールしなきゃな。





(東条って最寄り駅どこ?)

(メール遅かったわね。最寄り駅は▲▲駅よ。)

(遅れてごめんな。じゃあ10時に▲▲駅の北口改札集合で。)

(わかったわ。)


























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