ノート 前編
始めての投稿なので文章おかしなところもあると思いますがお手柔らかにお願いします...
俺は所謂平凡な人間だ。
成績はまあ上位の方だけど学年一桁とかそういうレベルではないし顔だって鏡をみて死にたくなるほど不細工ってわけではないが決して整ってる方でもないこれといった特技もない......
西野 優って名前もありきたりで特に特徴がない敢えて言うなら優って名前に入ってるのに優しくないよねと言われることが多いくらいだ......
年齢=彼女いない歴だしまあそもそも女の子に告白とかしたことないんだけどねいや一度だけしたことあるな小学五年生の時に仲良かった女の子に告白したわ「キモッ!」って言われて終わったけどね。
「で~そんとき私なんて言ったと思います?てか先輩話聞いてますか??」
「あーごめん考え事してたわ」
「先輩ぼんやりしてること多すぎですよ~」
「ごめんごめん」
後輩の声でふと我に帰ると正面に彼女の顔があってちょっとドキッとした。
「先輩何ですか私に見とれちゃいました~?こんな子と付き合えたらいいなとか今想像してたでしょ~」
「んなわけねーだろ」
「からかっただけじゃないですか~そんなんで怒るとか器小さくないですか~?」
「よくよく考えればそもそもただのバイトの後輩にご飯奢ってあげるっておかしくないか?」
「その言い方だと私が先輩に無理矢理奢らせてるみたいじゃないですか~心外だなぁ」
「いや心外だなぁって事実じゃん。てか食べ終わっただろ帰るぞ」
俺は二人分の会計を済ませて店を出た。
「先輩置いていかないで下さいよ~」
俺は黙って先を歩く
「歩くの速いですって~女の子と歩く時は女の子にペース合わせないとダメって前も言いましたよね~学習しないな先輩はっ!」
そう言いながらいきなり腕を組んでくるこの子も学習してるとは言えないよなと思いながら腕を外す。
「もー先輩は恥ずかしがり屋さんだな~」
敢えて言っておくがこの後輩ちゃんと俺は付き合ってるわけではない友達以上恋人未満とかいう付き合う一歩前の段階とかそういうやつでもない。何故か突然彼女からご飯行きませんか~?って言われてまあ俺も女の子からご飯に誘われて悪い気はしないから承諾したらそれからちょくちょくご飯を一緒に食べているだけ?の仲だ
「先輩土日天気いいらしいですよ~どっかデート行きますか~?」
「えっ?」
「冗談に決まってるじゃないですか~先輩本気にしちゃって可愛いなぁ~ちょっと顔赤くなってますよ鏡貸してあげましょうか?」
年下にいいように扱われてなんか悲しいね。
「先輩じゃあまたね~」
「うん」
こういう場合大抵の男はワンちゃんあるくね?とかポジティブシンキングしちゃうんだろうけど俺はそうは考えない後輩ちゃんは生理的に無理とかいうレベルで俺を嫌ってるわけではないんだろうが好きってわけでもないんだろう。
恐らく財布としか思われてない、でもそれでもいい俺も別に可愛いとは思っても付き合いたいとかは思わないし。
たった一度の失恋で屈折して情けないと自分でも思うが誰かを好きになってその気持ちが報われないというのは結構しんどい。
だから俺は女性に対しては面の皮一枚整った人所謂美人に綺麗だなーとか可愛いなーとか感じるだけで決して好きとか付き合いたいとかそういう感情は持たないようにしている。
美人好きなのはみんな言わないだけで本音なはずだから多くは語る必要性はあるまい女は金が好きで男は美人が好きってのは昔から変わらないことだ。
後輩ちゃんはご飯をタダで食べれて俺は可愛い彼女をみて目の保養にする。
後輩ちゃんの気紛れでうまれたよくわからない関係だがそれほど悪くないwin-winの関係ではある。
そんなことを考えながら帰宅した後宿題を手早く終わらせ日記帳を開く。日記帳といってもただのキャンパスノートだ。
男なのに日記を書いてるのは女々しいのかもしれない自分でもそんな自覚はあるから特に誰にもこのことは言っていない家族にも秘密だ。
日記を毎日つけるというのは高校生になってから始めた俺の数少ない趣味と呼べるものの1つである。
始めた理由は友達から誕生日に大量に貰ったノートの処理に困ったからものの試しに始めたのが案外はまっている。
日付、天気、その日の朝食、昼食、夕食を書いた後に本文を書くのが俺のルーティーンなのだ!(ただルーティーンって言葉を使いたかっただけ)
今日もいつものようにとりとめもないことを書く後輩ちゃんが可愛かったくらいしか書くことないけどな......
今日の分を書き終えると俺はスマホを片手に明日の天気予報を書きこむために次のページをめくった。
「なっ!えっ?」
おかしいそんな事はあり得ない誰が書いたんだ家族か?
だが俺は家族に学校のことは話さない誰も知らないはずなんだ。そもそも家族は日記の存在すら知らないはずだ。混乱していて頭が働かない。
ガチャリと音がして急に俺の部屋のドアが開いた。
「さっき大きな声出してなかった?なんかあったの?」
「なんだ......姉さんか」
「なんだって何よーてか質問の答えになってないし」
「いやネットニュースみてたら台風の影響でポテトチップスの出荷が停止してるらしくてさー俺ポテチ好きだからショックで大きな声出しちゃったアハハ」
「ふーんでも優君そんなポテチ好きだったっけ?」
「なっ何か用があって来たんじゃないの?姉さん」
「そうだったーお風呂入っちゃってよ優君姉さんと母さんはもう入ったし」
「OKすぐ入るよ」
無理矢理話題を変えたからちょっと怪しまれてるかもしれないな。姉さん変に勘がいいところあるから怖い。
姉さんは去ったが日記帳に書かれた文字は消えたりはしていないにわかには信じれないがこれは事実なのだろう。
日記帳の明日のページには俺が次期生徒会長と言われている東条 菜々に告白すると書かれていた
確かに東条 菜々は美人だ容姿端麗頭脳明晰黒髪美人という強烈な属性を持ち合わせてはいる。学校での人気も高い。
だがいやだからこそ俺がそんな人物に告白することなどあり得ないのだ。いや今はそこは問題ではない。
誰がこんなことを書いたのか突き止める必要がある。
俺は消しゴムでその文章を消した。今確かに今消した。だが消えない、いや消えないという表現は正確ではない消えた後浮かび上がってきたしかも別の文章が......
俺は驚いてはいた当たり前だ日記帳にひとりでに文字が浮かびあがってくるなど常識的にはあり得ないことであり、本来パニックを起こしてもおかしくはない。
ただ慣れというのは恐ろしくてさっき明日のページに勝手に文章が書き込まれているという恐怖体験をしたために俺は平静さを保っていられた。
日記帳には
「わざわざ君のかわりに書いてあげたのに消すなんて酷いことするなぁ」
と書かれていた。最初にみたときからおかしな気はしていた。毎日日記を書いていたからこそわかることだが人それぞれの字には癖がある。
だがこの文章にはそれがない癖がないというよりパソコンとかスマホで打つようなキーボードで打った字なのである。
日々テクノロジーが進化してるとはいえ人の日記帳に勝手に文字を浮かびあがらせるような技術はまだないだろう。
こいつはネッシーとかUFOとかそういうのと同列の存在だ。非科学的だなどと言ったところで物事がいい方向に進むわけではない。
この生物いや有機生物かどうかかなり怪しいがこいつと呼ぶのもあれなので仮にノートと名付けよう。
ともかく俺はノートとコミュニケーションをとろうとしてみた。
「ノートかなるほどノートに表れたからノートと安直すぎてつまらないがunknownとかAとか言われるよりはましかもな」
心の中読めるのかよ気持ち悪......
「私は君と違ってそんな中傷されたくらいで心理的ダメージは受けないがあまりいい気分ではないな」
日記帳に勝手に文章書かれた俺もあまりいい気分ではないな。
ところで目的はなんだ。
「目的??ああ君の日記帳に私が表れた理由か。私の目的はね君の将来の奥さんになる人物を特定することだよ。」
俺の将来の妻の特定?何のためにそんなことをするんだ。
「これは20年後の君自身からの依頼なんだよ。君は美人な奥さんを持てたがどうやら鬼嫁と言われるタイプの女性だったらしくてね。稼ぎに文句は言う、お小遣いはほとんど渡さない、夫には弁当持たせてるのに自分は昼間からランチ、etc.」
美人な人と結婚できるのは嬉しいけどその扱いはさすがになぁでも離婚すればいい話なんじゃ?
「二人子供がいるからそれは子供に悪くてできないらしくてね。だから20年前の自分に将来誰と結婚したら大変な目に合うかわからせてそもそも奥さんと結婚してない未来に変えたいというのが彼の依頼ってわけだ。」
でもそうすることで20年後の俺がその鬼嫁結婚していない未来になったら二人の子供はそもそも存在しなくなるはずだろ。
存在がなくなってもいいのに子供に悪いから離婚はしないってのは言ってること矛盾してないか?
それに俺に将来の奥さんと結婚するのを回避してほしいなら最初から誰が鬼嫁になるのか教えてくれればいいだけの話なのだが......




