表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TRJ〜教師の本当の仕事  作者: おみき
第4章 行動
41/67

襲撃

終わりにしない理由を考える。考えられる限りは終わらない。


「吼えろ、凍えよ、未開の星屑…氷」

凄まじい氷の嵐が迫り来る。

「煌めけ、奏でよ、葬送の調べ…響」

美しい旋律とともに、バタバタと倒されていく。


2人の憑鬼払い達からの襲撃だ。いよいよ、俺達の動きは察知され、駆逐対象として処分されるようだ。


氏名票まで付けているところは、公務員らしいが、何しろ、2人ともに、統括憑鬼祓いを含め本庁所属のエリート憑鬼払いだ。


すでに、こちらの教諭達は、ほぼ壊滅だ。しかも先輩達が調査で留守のこの隙を狙ってくるとは、やはり統括の言った通りらしい。…先輩達の留守…ね…。


しかし強い。強すぎる。統括憑鬼祓いとその部下だが、その辺の校長が束になっても敵わないだろう。自分が行くかね、うーむ。

おっ⁉︎


うちの体育会系教諭が、踊り出て叫ぶ。

「ここは、自分に任せてください。この間みたいな無様は見せないっす!」


おお!がんばれ!



「弾め、集まれ、不屈の海流…濁」

濁流が氷を砕き流しさる。濁流の轟音が、美しい旋律を消しさる。

「くっ、引け。」

「はっ!」


させるかよ「寄れ、剥き出せ、贋作の人形…吊」

「踊れ、廻れ、操りの糸…絞」

でかしたぞ、よくやった!主任教諭が2人を拘束した。


戦いは、相手との相性が大切だ。

実力で言えば、うちの体育会系教諭は相手の2人とでは戦いにならないほどの差がある。しかし、言霊の相性が今回は抜群によかった。…ということは、監視人(スパイ)はうちの体育会系教諭の言霊を知らなかったことになる。…となると、同期の2人、俺のパーティは除外。あとは主任憑鬼祓いと………先輩……か。


どちらにせよ、拘束した2人が何か話すとは思えないが、どうするかね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ