登場人物紹介
間も空いたのでキャラ紹介も書いてみた。
<ロンデ村在住>
〇ビィ
主人公の青年。
幼少期から戦場に立ち長い戦争を生き抜いてきた歴戦の勇士。<首狩り>の二つ名を持つ。戦争を勝利に導いた立役者、英雄として名を知られている。
知勇を兼ね備えたいていのことは器用にこなせる男だがそのせいか間違いなく苦労人。
現在は兵士を辞めて故郷の村に戻り、魔族の少女マカンを次の魔王に擁立するために日々教育に熱を入れる毎日を送っている。
〇マカン
魔族の少女。
人間と見た目は変わらないが、人間には絶対に持ちえない大魔力の持ち主であり、将来性だけならあらゆる人間を凌駕している麒麟児。
ビィに見いだされて人間と魔族との間に再び大きな戦争をおこさないため次の魔王になろうとしている。
一応は真面目に魔王を目指しているが、性格が奔放すぎてどのように成長するのかまったく読めない困った子でもある。
〇ジルユード・クロインセ
メインヒロイン(予定)。
男装の令嬢、侯爵家のお嬢様。
女だてらに武芸を好み、敬愛する兄が戦死した後は自ら戦場に立つことを望んだほど技量と手腕に自信も持っていた。しかしそこでビィと出会いお互いの主張をさんざんぶつけあった結果、致命的なほど大きな溝をつくって打ちのめされて今に至る。
家と国のためにビィとの結婚を受け入れたが内心では憎々しく思っている。
〇父ちゃん&母ちゃん
ビィの両親。故人。
魔族との戦争初期に村が魔物の襲撃を受けた際に死亡。しかしファントムとなってその地に縛られ漂っていた。
息子であるビィの帰還後、家宝の宝剣の封印を解いたことでなぜかスケルトンに進化した。
2人そろってとても陽気な性格で、アンデッドであるにも関わらず村人たちにごく短期間で受け入れられたほどである。
なおこの2人の名前が公表されていない理由としては、いつか記憶にまつわるネタとして使えるかもといった理由もあって伏せていたのだがたぶんそのネタは使われそうにない。だが名前はこのまま父ちゃん母ちゃんで通される見通しである。
〇タガッパ・セイジロウ
異世界からの来訪者。河童(♂)。
こちらの世界には妖怪というものは存在せず、異形の人型生物はたいてい魔族というくくりになる。魔族憎しという人間が多数を占める時代であるため、比較的話の通じるビィの元から離れることができずに村で生活させてもらっている。
性格は明るく能天気でオタク気質。セイジロウのいた世界はこちらの世界よりも文明が発達しているため、その知識と持ち込んだ品物はある意味宝といえる。
〇アルマリス
ジルユード付きの侍女。
密偵や暗殺もこなせる裏の顔を持ち、かつてはジルユードの命でビィを暗殺しようとしたこともあった。
見た目は大人しそうで性格は実直クールだが、その歯に衣着せぬ言動が玉に瑕。ジルユードのためなら汚れ仕事も平気な顔でこなせる人間であるため、ビィなどからは油断できない怖い女と認識されている。
〇エステル・カモル
着飾ったその姿は完全に女の子なカモル男爵家次男の少年。
父親に愛情たっぷりに育てられたが、成人したら新興の男爵家を興すことが内定し、その育て方がやばかったことが今更ながらに問題になってしまったのでビィの元で鍛え直すために弟子入りさせられた。
〇カルナール・ロデ
エステル付きの従者の少年。
ロデ家は代々カモル家に仕えている従士の名家。エステルとは幼い頃から一緒に育ったため仲が良く、仕える相手として立てつつも兄のような目線で見守ってもいる。
幼少期からカモル家の重鎮となれるように教育を受けてきたので一般的な同年齢の者に比べるとずいぶんと優秀。
エステルともどもビィの弟子として日々訓練を受けている。
〇システィ
魔術士の少女。
大魔術士ダンクルマンの弟子で、ビィを手助けするためにロンデ村にやってきた。
低身長かつめりはりのない残念子供体型。強い結婚願望がありビィに熱烈に求婚しているが完全に袖にされている。
実はエイフンという故人の魔術士の記憶の一部を受け継いでしまった転写被害者であり、その境遇には同情の余地があるが、性格があまりにもあれすぎるためにビィからはうざがられている。
シロという使い魔の猫を連れているが、本人曰く見下されているらしい。
〇グラムス
いかつい顔つきの屈強な肉体を持つ中年男性。元兵士。
剣術に関しては右に出る者がいないと言われるほどの実力者で<剣匠>という二つ名を持つ。
ビィの少年期から剣術の手ほどきをしてきており付き合いも長く、その化け物じみた実力から戦士としては最上級の信頼を得ている。
ただし頭を使うことに関してはまったく信頼されていない。
〇ブレ
細身の青年。元兵士。
探し物を見つけ出したり危険を一早く察知する優れた嗅覚を持ち、逃げ足の速さを活かして斥候として活躍していた。ビィの部下として働いていた時期もあり、その頃からビィの強さと危険に自ら飛び込んでかつ生き残る異常なまでの生存能力の高さには舌を巻いていた。
ロンデ村でもその能力を活かして村の周辺の調査を主に行っている。
〇ドリット
大柄な体躯の青年。元兵士。
見た目通りの怪力を誇り、見かけに反して気弱で主体性が乏しい。ただ指示されたことを黙々とこなすことが性に合っているため、適格に指示を出してやれば力仕事においては非常に役に立つ男である。
ロンデ村では建築作業に連日精を出している。
〇リール
奴隷として連れてこられた女性。3姉妹の長女。
薬師として従軍経験があり、そのおりの戦傷で目が不自由になった。そのため自力でできることが限られているが、薬師としての知識と経験が未だ活かせることを示したことで村での立場を確立した。
自分を気遣ってくれるビィの人柄に惹かれており、ジルユードにビィの愛妾となるよう命じられたが、そのことには逆に感謝している。
〇レレン
奴隷として連れてこられた少女。3姉妹の次女。リールの妹。
働き者でリールの目が不自由になってからは姉妹のために奮闘してきた経歴を持つ。
将来性のないスレンダー体型で、巨乳好きと言われるビィに気に入られる可能性が低いことが密かな悩み。
〇ルシー
奴隷として連れてこられた少女。3姉妹の三女。リール、レレンの妹。
未だ幼く活発的。小柄な体格ながら腕っぷしが強く、以前暮らしていたスラム街ではそれなりに喧嘩でならしていた。
戦時中早くに両親と死に別れ、2人の姉のおかげで生きてこられたことを自覚しているため2人には頭が上がらない。
〇ロージー
奴隷として連れてこられた女性の中では最年長。
もともと農家の出だったため村での農作業に関しても他の女性たちの先頭に立って働いている。
〇ラビオラ
奴隷として連れてこられた女性。20代後半だが女性の中ではロージーに次いで年長。
口うるさく毒を吐くことがよくあるが、誹謗中傷や的外れなことを口にしている訳ではないため人によって評判はまちまち。
仕事態度は真面目でしっかり作業をこなすことから一定の信頼を受けている。
〇グーブール
奴隷として連れてこられた老人。
もと荘園の主人で人を扱うことに慣れており、農業全般に広い見識を持っていることも買われて奴隷たちの農作業の監督役をしている。
〇ロットミル
奴隷として連れてこられた老人。
もと大工の棟梁。その経歴を活かしてロンデ村における建築仕事の監督を任されている。ただし作業にかかわれる人数が限られるため、計画を立てるだけでもかなり苦労しているもよう。
<その他>
〇ダンクルマン
名前だけ登場しているキャラ。老魔術士。
王国一の大魔術士で何人もの優秀な弟子を排出している一門の当主。
ビィとも戦時中から付き合いがあり、ビィの特異な背景についても知っていて相談に乗ったり助言をしたりしてきた。
若い頃から女好きで、すでにかなりの高齢だが戦後新たに妻を2人娶った。そのせいでビィの要請を蹴って未だ未登場である。
〇オージ
ビィと親交の深い行商人の中年男性。
大規模な商隊を率いられるぐらいには力のある商人であり、現在はクロインセ侯爵家ともつながりができたことでビィの支援のために定期的に物資を村に運ぶことを約束している。
〇ランバー
ジルユード殺害のために村に現れた青年。
過去にはジルユードの兄オーレム・クロインセと、ジルユードの婚約者であったリングス・ハスを殺害している。
神の贈り物と呼ばれるギフトの中でもさらにカース・ギフトに分類される『強奪』を持ち、これによって他のギフト所持者を襲ってギフトを奪うことを行動指針の一つにして生きていた。
『魅了』のギフトによって他者から警戒心を奪ってしまい自然に懐に入ってくるやっかいな敵であったが、ビィに正体を見破られて交戦、最後はマカンに仕留められた。
一応予定としては年内には4章の投稿開始する予定です。




