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1-③
それは一瞬のできごとだった。
(え…?)
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凜と別れて、家の近くの公園のベンチに座った。
家に帰ると、年の離れた妹たちが騒がしく落ち込むこともできないから。
反省して、何も考えない時間を作りたかった。
ベンチに座ってすぐに空を見る。
さっきと変わらず、ゆっくりと雲が流れる。
少しだけ息がしやすくなり、頭の中が空っぽになる感覚に心が落ち着いてきた。
(気持ちいい…)
5月
気温も心地よく、天気もいい
もう少し気を緩めると、このまま眠ってしまいそうだ。
さすがにそれはまずい。
そう思い直し、最後に大きく息を吸い込もうとしたときにそれは、突如としてやってきた。
(え…?)
突然目の前が真っ暗になる。
昼間なのに。
そして同時に襲われたのは、強烈な浮遊感。
まるで、歩いていて突然マンホールに落ちたような。
もちろんそんな経験はないが。
たとえるならば、そんな感じだろう。
「…っ!!!!」
息がつまる。
なんなのだ、この感覚は。
落ちる、落ちる、
落ち続けている
それだけは分かり、私はそのまま意識を手放すことになった。
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そうして、私たちの世界を変えた物語が幕を開けたのだ…




