狂気的な殺人まで4
更新が遅くなりました。今までのを呼んでいたら何か恥ずかしくなってきた絵図です。
その人は、私の前に突然、現れた。
ピンクの髪に瞳の女の子。
それは、シャーロット様に心なしかとても似ていた。
そして、場面は変わった。
私の目の前に突然、現れた女の子は私に言った。
その女の子はセレーナと言った。
そして女の子は言った。
『大丈夫、大丈夫、大丈夫』
ゆっくりとまるで呪文の様にその言葉を繰り返していた。当然、困惑する私。
何の意味も無いその言葉。ほんの少し、安堵した。
ただ、無性に―――――――
それから消えた。
次の瞬間、また戻った。
どういう事だったんだろう。
そして痛みが急に失なった。
首を絞められ、苦しいが痛みだけはしなくなってきた。
「止めて………苦し…………ぃ………」
冷酷な暗い瞳には私は写っていない。
何となく、操られている様な雰囲気。
クロードの灰色の瞳は光に当てられ綺麗だった。
何て言うときにこんなことを思ったのだろうか。
自分の生死がかかっていると言うのに………。
「お願………ィ………止めて…………?………」
「止めないわよ、クロードは」
後ろから聞こえた。
あの人の声。あのクロードの母親の声。
「私が操ってるんだもの」
ニッコリと黒い笑みを浮かべる彼女に私はゾッとした。
声しか聞こえていないはずなのに、姿まで見えてきて、吐き気がする。
「何でこんなことを………ッ」
理由は知っているはずなのに、私は聞いてしまう。
「決まっているでしょう?継がせる為」
一旦、言葉を切る。
「人を殺めるあやめる興奮……ああ、見せてあげたい…………分かるでしょう?その苦しい顔、全部が良い………。貴女のその顔、とても良いわよ。もっと見せてほしい」
本当に狂っている。
怒りが心の底からふつふつ浮かんでくる。
最低だ。でも、それ以前に最低なのは、
「彼に………クロード様に……殺らやらせるなんて、最低……よ」
こいつは最低だ。
自分の実の息子に殺人を殺らせるなんて、何て腐った心の持ち主だろう。
「あら嬉しい事。まあ、その言葉はクロードには通じないわよ。操られば、全て弱くなり、ひれ伏されるのみ。ああ、愉快だわ」
母親はクロードを鼻で笑ってから、
「貴方はクロードはあいつ母親に操られる程弱くない!!!……かはっ」どんどん締め付けが強くなる。
「お願いだから………」
どうしよう……これじゃあ、ゲームと同じだ。
このまま彼は殺めるの?
そんなのはダメだ。
彼に罪などこれっぽっちも無いのだから。
どんどんと焦る。焦る。焦る。焦る。焦る。
ああ、考えがまとまらない。
『大丈夫』私を支えるように現れたのはさっきの女の子。
どうして……………
『大丈夫。落ち着いて、落ち着けば、貴方だったら、きっと出来るから』
何が出来るの?どうして貴方はここにいるの?
貴方は何者?
私は心のなかで問う。
『……そうね………私は、貴女の………』
言いかけたところで消えてしまうセレーナ。
貴女は一体誰?敵?味方?それとも――――?
あれ?何だか、空気が澄んでいくように軽い。
突然、私の体が軽くなった気がした。
何だろう………今なら、大丈夫な気がする。
「クロード………様……どうか、戻って………?」
落ち着いて、心を落ち着かせて、整理して私は言った。
そして、彼の手は緩む。
そして、手を離す。
今まで苦しく、息ができない感覚は失くなった。
そしてクロードは私を抱き締める。
「ありがとう」
極小さな声で私に耳打ちする。
私は一気に安堵した。
………良かった………
力強く私を抱き締めるので、少し、恥ずかしく思えてくる。でも、何となく、私はこの手と体を離したくなかった。とても安堵して、悲しくて、苦しくて。
でも、きっと私よりも彼の方が本当に悲しいだろう。
母親に裏切られたのだから。…裏切られた時の心境は一体どんなものなのだろうか。
「もう、大丈夫、ごめん」
クロードは私を離す。
「いえ………本当に、良かった………」
私は安堵した笑みを浮かべる。
そして私は本当にホッとしたのか、力が抜け、意識がなくなる。
「セレスティアっ!!」クロードは私に急いで寄った。
その時は、もう、何も聞こえなかった。
近々また更新したいです。短編もまた近々更新していきます。




