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おっさんのこだわり?

執事の様な支配人にランゼさん宅とギルド内の買取センターへのデリバリー代金を支払いながら謝罪すると 


「お気になさらず カルア様は昔からお変わりありませんから・・・・それに」


支配人は昔を思い出すかのように苦笑しながらいい 最後に俺の顔を見ながら


「このように新たなご縁を結んでくれておりますゆえ」


とにっこりと笑っていってきた

俺たちは顔を見合わせたあと支配人に向き直り


「そういっていただけるとこちらも気が楽になりました また機会があれば顔を出させていただいてもよろしいですか?」


と俺がいうと


「もちろんでございます! 特にアマガイ様にあってはこの街での人気は今では飛ぶ鳥を落とす勢い

当然 当店をひいきにしていただけるとあれば 私どもに文句などあるはずもございません!」


と支配人が少し声を大きくいう この人もなかなかだなぁと思い ありがとうございます それでは今日はこれで と俺が話を切り上げ 皆で店から出るのを深々と礼をしながら見送ってくれた


俺たちは家に向かい走りながら


「ところでよぉ アマガイ? お前って有名人なのか?」


とライルが聞いてくると呆れたように


「ライルさん アマガイさんはギルド始まって以来の最短Aランク到達記録保持者ですよ?」


と慧がいい

それに続いて


「それにサルム男爵の件にも関与してるのバレてるしな 」


と苦笑しながらリュートがいうと 


「なるほどなぁ まぁそのほかにも ギルドマスターやらなんやらと親しげにしてるし そうなるか」


と ガハハハハ と笑いながらライルが納得していた


それをみたあと慧が


「それにしてもあの支配人なかなかやってくれちゃいますよねぇ」


と苦笑しながら言い俺とリュートが頷いていると


「なにがだ?」


とライルが聞いてきたのに対し


「わざわざ 他の客や通りを歩いている人にアマガイさんはうちの店をひいきにしてくれてますよと

アピールしてたんですよ」


と慧がいいリュートが クスクスわらい ライルが あぁ そういう意味だったのか となぜか

納得していた

俺は先ほどから自分を話題にされ居心地の悪さに耐えきれず


「とりあえず 家に急ごう」


と皆を催促しスピードを少し速めた


すこし走っていると目の前に ドギーちゃんとコーギーと手をつなぎ仲良く歩いているマウアーを発見し

声をかけるとマウアーは驚きと戸惑いのある顔で俺をみながら


「あぁ アマガイさん! 皆さんはもうとてつもない速さで・・・一目散に走ってきましたよ?」


と言ってきた

俺はそれを苦笑しながら聞き ふと コーギーのほうをみると視線にきづいたコーギーが


「あ・・・あの・・・これ・・・ありがとうございました・・・大事します」


とデカい紙袋を大事そうに抱えながら礼をしてきた

それをみていた 慧達が それなんだい? と聞くとコーギーが


「あの・・ボクの教科書です・・・体がよくなってきたので学校にまた行けるようになった時に使える様にとアマガイさんが・・・」


と説明すると さすがアマガイさん! と慧がおだててくるので うっさい とツッコミ そして

コーギーの前に跪いて目線をあわせながら


「無理しちゃだめだが 早く体を治して学校生活を楽しんでくれ」


というとコーギーは ニッコリ笑って はい! ありがとうございます! といい返事を返してくれたので

頭を撫でながら立ち上がると


「ほんと・・・なんて言っていいのか・・・・アマガイさんには・・・いつも助けられて・・・・返す方法が・・・・思いつきません」


と少し泣きそうになりながらマウアーがいってくるとライルが


「気にしなくていいぞ? こいつ口ではなんだかんだ言うが ただのおせっかい野郎だから」


と笑いながらいうと 慧やリュートも うんうん 頷いていた

それをみたマウアーが ぷっ! と吹き出し 笑いだしたので


「まぁ そういうことだから気にしなくていい それに最初にいったはずだ 俺たちは冒険者だから子供の1人2人いても困らんと」


と俺が笑いながらいうと 驚いたように目を見開き


「やはり・・・あなたは・・・・」


と泣きながら笑っていた

俺たちは やれやれ という顔で顔をみあわせたあと 慧が


「だから 気にすんな」


と少し芝居がかったように笑いながらマウアーの頭を撫でた


「ぷっ・・・似てないですよ」


とマウアーが笑うと


「え? おかしいなぁ? 今のは 完全にアマガイさんだと思うんだけどなぁ~」


といい ライルが アマガイの物まねかよ! 似てねぇ と大声で笑い リュートも うさん臭さ満点だな おい とツッコミ 慧が ほっといてくださいよ! と苦笑いしていると


「うさん臭さというより 安っぽかったです」


とマウアーが笑いながらいうと ぐはっ と慧が片膝をついた

それをみてマウアーが あっ! すいません つい!! といい 追加ダメージを叩き込んだのを

皆で笑いながら歩いて 家が目の前に見えてきたとき


グガガガガガガッ!!!


ドーーーン!!!


と家の裏の空き地から凄まじい音と土煙が上がるのが見え 俺たちは固まった・・・・


そして皆より早く回復した俺が


「おぃ! あれ家のほうじゃないか?!」


というと皆 はっ! とした顔をし我に返った

そして皆で急いで家に行くと だいぶ収まった土煙の中から


「ふぅ~!!! いい仕事したわぁぁぁ」


と何かをやり遂げ ものすごい いい笑顔でライネルさんが表れたので俺たちはライネルさんに詰め寄り

なにがあったのかを食いつくように尋ねると


「あぁ 裏の空き地にお風呂を増築したのよぉ 大丈夫よ?周辺には事前にやることを伝えていたから

焦っているのはあなた達だけよ?」


とニッコリ笑いながら言ってきたので 俺たちは空き地だった場所に目線を送るとそこには

竹の様なもので四方を囲まれた場所があった


「露天か?」


とそれをみてライルがつぶやくと 


「えぇそうよ! ニーニャたちにきいて私が設計して建てたのよ!!」


とガチムキな厚い胸板をドンと叩きながら どこか誇らしげなドヤ顔でライネルさんが言ってきた


「「「「 ソーデスカ 」」」」


と俺たちが声を合わせ答えると 訝しそうな顔をしてライネルさんが なにか? と聞いてきたので

慧が いえ なんでもないです と答えるとライネルさんが


「いっておきますけど さっきの音と土煙は私じゃないわよ? アムとセイが湯船とお湯を沸かす設備を設置した音なの」


と笑顔でいった

あの二人・・・・なにやらかしてんだろう・・・と思いつつ 露天風呂をみていると


デキターーー!!! とはしゃぐ声が聞こえてきた

それを聞き ライネルさんが とりあえず 中に入りましょ? と言ってきたので俺たちは

家の中に入った


すると


「随分 遅いご帰宅ですね? おかえりなさい」


とアルさんが出迎えてくれて その声を聴き メイちゃんとリドリーが


「おかえり アマガイさん! あと皆もようこそ!」

「もぅ! 遅いよ!! アマガイさん!!早くシャンプー!! シャンプー!!」


と言ってきたので俺は苦笑しながら 慧たちをみて いってくるわ というと慧たちはそれぞれ

おう! ご愁傷様です などなど声をかけて手を振ってきた


「じゃぁ 行こうか? 入れ物はあるのかい?」


と聞くとアルさんがニッコリ笑いながら すっと 木箱に入った数本の小さな瓶を手渡してきたので


「さすが・・・・」


と少し絶句ぎみに受け取ると メイちゃんが


「早く行こうよ!!!」


と手を引っ張って部屋に行こうとするので逆らわずついて行くことにした

そして俺の部屋につくと


「んー 特に変わったものはないですな!」

「いや! ヨーコ刑事 ベッドの下や机の引き出し以外にも隠し場所があるはず!」

「おぉ!! さすがニーニャ警部殿!! 早速捜査を続行っ  いたっ!!??」


「・・・・・・・」


部屋のドアを開けると ニーニャとヨーコが家探しをしていたので無言でヨーコにチョップしてみた



「げっ!?・・・・おかえり?」


頭を押さえながらこちらを見たヨーコが俺に驚き

その声を聴いたニーニャが


「おぉ! アマっちゃん おけーりぃー!」


とまったく悪びれることもなく 手をあげて挨拶してきた


「とりあえず二人の分はいらないとして メイちゃん何本必要なんだい?」


と俺が二人をスルーしながらメイちゃんに聞くとメイちゃんは指を折りながら名前をあげはじめた


その光景をみたニーニャとヨーコが


「アマっちゃん!! 軽いジョークじゃけん!!!」


「アマガイさん 軽い出来心だったんです 許してください!!!」


と縋り付いてきたのでリドリーに


「こいつらの始末を・・・・」


というとリドリーは


「おおせのままに! こい!下手人ども!!!」


と騎士のマネをしながら二人をリビングへと連行していった

おたすけをーーー!! ご慈悲をーー!! という断末魔を響かせながら・・・・・


「さてと!気を取り直して瓶にいれていこうか?」


とメイちゃんにいうと 一瞬あっけにとられていたメイちゃんが うん! と笑顔で答えてきたので

心が少し洗われたような気がした


俺はベッドの下から 2段重ねになっている桶をひっぱりだし上の桶を取り外すと


「これですか?」


とメイちゃんが聞いてきたので そうだよ と答えると さっそくメイちゃんはお玉のようなもので

桶の中身をすくい 器用にこぼさないよう瓶に入れていった


「これ なんかいい匂いしますね!」


といってきたので


「あぁ それは・・・・今回の奴は低級ポーションを10倍に希釈したものも入っているしローズヒップっぽいものが取れたからカモミールの代わりにそっちをいれたものだからかな?」


というとメイちゃんが驚きながら ポーションはいっているんですか? と聞いてきたので


「髪の毛が傷んでいたら修復できないかなと・・・・思ってな」


と答えると 目を見開いて 


「すごい! アマガイさん!!! すごいこと考えるね!」


と言ってきたので まだ効くかわからんよ? と答えると


「体に悪いもの入ってなさそうだし・・・きっと効くよ!」


と笑顔でメイちゃんが答えてくれた 俺は ありがとう といいメイちゃんの頭を撫でた

そして二人ですべての瓶づめを終わらせて 皆の元へ戻ることにした






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