アマガイ親衛隊の大冒険③
私の話を聞き終わると皆がそれぞれ思ったことを口にしだした
「でも たしかにアマガイさんは最初のころと比べるとかなりシャープになりましたよね?」
「うんうん! たしかに引き締まったわぁ んでさ?引き締まって痩せたらさ?元々童顔だったけどさらに若く見えるようになったよね?」
「そうだねぇ 今は下手したら20代そこそこに見えるもの」
「え?アマガイさんはいまおいくつなんですか?」
「たしか本人曰く40歳っていってたよ?」
「えっ!?」
「「「 見えないよねぇ!!! 」」」
「でもでも! 最初の頃はちょっと白髪交じりだったのに今じゃサイド抜かして全部真っ白じゃん?」
「白っていうより銀に近いね」
とリオン ヨーコ カナ マウアー リドリーがいい それを聞いて確かにと思って
「私と初めて会ったときはまだ白髪交じりだったから染めてたのかな?」
と切り出すと皆 あぁ そうかも とか色々納得の言葉を口にした
「でもツーブロックみたいな感じでサイドだけ黒髪のままですよね?」
とリオンがいうと皆なんでだろうねって話になった そこに
「きっと死線を結構超えてきたのね」
とライネルさんがいい 私たちが疑問の顔をしてるのを確認し
「人は過度のストレスを感じたり恐怖を感じると一気に白髪になるっていうじゃない?」
それよそれ と話の続きをいい 私はそれを聞き 最初のダンジョンの時、オークの時、リドリーが誘拐された時 ブルーノとレオンとの別れなんかを想像した
回りを見ると皆も同じなのかなと思うほど神妙な顔で何かを考えていた
「私も日本に帰りたいと思って努力しているつもりです・・・ですがアマガイさんを見るといつも自分は想いも努力も足りないんじゃないかと思うんですよね」
とリオンがうつむきながらいう 実は私も時々そう思うことがあったのでなんて声をかけたらいいかわからなかった
けどライネルさんはリオンの話をきき 顔を横にふり
「それは少し違うわね」
といい カナが ちがう? と聞きなおすと ライネルさんは えぇ と頷きながら
「それはね?帰りたいと思っているのは同じ でも アマガイちゃんは命の重さを知っているからだと思うの たぶんこちらの世界に来た時 この世界何があるかわからなかったし ううん 今もわからないと思うの だから死なないように死なせないように毎日必死になってると思うわ そうじゃなきゃ最初のダンジョンで彼 死んでるわ」
と言った
それを聞き 皆何かを考えているのか黙り込んでいた
私は自分はただただダンジョンをクリアして帰るという想いだけで実際にどうすればいいのかなんて
考えていなかったのかもしれないと思った
すると
「死なない死なせないためって・・・じゃあ私たちはアマガイさんのお荷物ってこと?」
とヨーコが呟きそれを聞いた皆が はっ!? とした顔でヨーコをみる
「だってさ?!だってだよ?!ライネルさんの話がほんとならアマガイさん自分しか信じてないじゃん!」
と声を荒げていう ライネルさんが それもちがうわ とすぐに否定したけどヨーコは 違わないじゃん!! とさらに激しさを増していうと 違うのよ とライネルさんが優しく笑いながら否定した
「あなたたちをお荷物だと思っているのなら 私だったら最初からあなた達に街で待っててと言ってダンジョン攻略なんかさせないと思うわ」
という けど! とヨーコが納得できないのか食い下がると
「きっと彼は皆が無事に帰れる方法を考えてるの そして自分の目の前で仲間が死ぬのに自分が耐えられないことを知っているのよ」
男は怖がりなものなよ? と笑いヨーコの頭を撫でた
ヨーコに言った言葉だったはずなのに なぜかその話を聞いたとき私は あぁ そうだったんだ と
心のモヤモヤが少し晴れた気がした
皆を見ると苦笑しながら納得したように皆も周りを見ていた
皆を目の前で死なせないため・・・・もう一度その意味を考え だったら私は!
「だったら私は!ううん 私たちは皆無事に帰る力を手に入れてアマっちゃんを逆に守ってやろう!!」
と皆に力いっぱい言った すると皆は
「はい!」
「守られてばかりの女だと思うなよ!!!」
「やりましょう!!」
「私も頑張ります!!」
「私は仲間に入れてもらい弟と妹を助けてもらった恩のために!」
と転移組とマウアーが意気揚々と意気込みをいう それをみてリドリーが複雑そうな顔をしていたけどセイが
「私たちは転移の秘密を探り自由に皆の世界とこっちの世界を行き来できるようにがんばる」
とリドリーを見つめながらいうとリドリーは
「そうだね!みんなと離れたくないし!私たちは私たちの想いで頑張る!!」
と元気に言った それを聞き ライネルさんとセイが うんうん と頷いていた
「女が守られるだけだなんて妄想よ! 皆強くなってそう思ってるバカな男どもの鼻を明かしてあげましょう?!」
とライネルさんがいい 皆が おぉー!!! と声をあげた
そして
改めて次のダンジョン攻略に間に合うように頑張ろうと皆で確認しあい歩き
日が完全に落ちてしまったけどダンジョンにたどり着いた
道中 地味に ライネルさん・・・・男なのに と思ったがぐっと飲み込んでなかったことにした
ダンジョン前に着くと
「今日はとりあえず3階くらいまで進んで休みましょう」
とライネルさんがいい 皆が頷いた そしてダンジョン前にいる騎士に
「これからダンジョンに入るわ」
というと騎士は顔をしかめ これからですか? とこちらを品定めするようにジロジロ見ながら言ってきた
ライネルさんは自分のギルドカードを騎士にみせ なにか問題でも? と聞くと騎士は急に態度を変えて
問題ありません! どうぞ!! と言ってきた ありがとう とライネルさんが礼をいい私たちを引き連れダンジョンに入ると
「人によって態度を変える人って嫌いなのよねぇ」
とため息交じりにいい 私たちは苦笑した
「ほんとなら初めての子たちに慣れてもらうためゆっくりあちこち回っていきたいとこだけど今回は皆の実践の経験とLV上げが目的だから今日の目的地までサクサク進むわよ!」
と言ってきた
なので私は
「じゃぁ私が先行して斥候をやるよ!」
というとマウアーが自分もやりますと言ってくれたが マウアーはダンジョン初めてだから今日は私だけでやるよ! といいライネルさんに視線を送ると いいわよ やってみなさい と笑って言ってくれた
私は前に皆でマッピングした地図をみながらまっすぐ2階への道をいくことにした
地図を見たとき 皆でワイワイやった時を思い出してちょっと泣きそうになったけど恥ずかしいから堪え
「じゃぁ一気に行くよ!? 皆ついてきてね!!!」
と私は走り出した
いくつかの分岐を曲がり歩くと私の索敵に4つの気配がひっかかった
「約50m先に4つ反応があるよ!」
と私が言うと皆 了解! といい武器を構えた
ライネルさんも構えたけど 私は
「ライネルさんはほんとにヤバいとき以外手を出さないでください!!」
といい皆をみると 皆力強い目で私に頷いてくれた
「その心意気はよしよ! 皆やれるところまでやってみなさい?!」
とライネルさんも私たちの気持ちを汲んでくれて嬉しかった
私はできる限り慎重に気配を消しながら4つの気配へと近づくと私達と逆のほうへ歩いているコボルトをみつけた
昨日アマっちゃんと狩りをして釣り役を何度もやったおかげで私には隠密という気配と歩く音を消すスキルが手に入っていたのでスキルを発動してできる限り近づくことにした
近づいてみると4匹のコボルトは剣を持っているのが2匹 槍が1匹 弓が1匹いた
私は気づかれる前に一番やっかいそうな弓を持ったコボルトにナイフを投擲した
ナイフはまっすぐと弓をもったコボルトの首の後ろに突き刺さり
「ぐるぅわぁ・・・・」
と鳴きながら口から血をだし倒れた
倒れたコボルトを仲間のコボルトがみて焦ったようにあたりを見回し始めすぐに私をみつけ
「「「 ぐるるるるぅぅぅぅ 」」」
と威嚇しながらこちらにはりしだしてきたので私は身体強化をかけ皆の元へと走り出し
「剣2槍1 接触まであと10!」
と皆に叫びながら皆の先頭で待機していたリオンの横を走り抜けるとリオンは 了解 といいレイピアを鞘から抜いて構えた
そして私が走りすぎた後すぐ 金属同士がカキーーーンとぶつかる音がした 私はすぐに振り返り
短剣を2本左右の手で構えコボルト達をみると 最初に接触した槍をもったコボルトの槍をマウアーが剣で払いのけ体制を崩したコボルトにリオンがレイピアを突き立てる今まさにその瞬間だった
そしてリオンの はぁっ!!! という気合の声で発動した3連突きを喉に1突き胸に2突きくらうとコボルトが
ぐはぁ と血をはき倒れた そして槍をもったコボルトを倒したリオンに剣をもった2匹のコボルトが
襲い掛かろうとしたとき 右から襲い掛かったコボルトにリドリーが槍を突き立て左のコボルトには
カナが弓を射ってけん制し動きを止めた
リドリーの槍を剣でギリギリ防いだコボルトの背後からマウアーが背中を切り付け ぐあぁ!とのけぞり剣を落とすとセイが見た目とは裏腹な速さで短剣を構え飛び込んでいきコボルトの喉を掻っ切った
そして胸にリドリーが槍を突き コボルトは声もあげれず倒れた
左のコボルトはカナの射った矢を剣で防いだところにヨーコが飛び込んでいったがコボルトもすぐに剣を構えたので私はコボルトの足元に2本ナイフと投擲した
身体強化をかけて投擲したナイフはかなりの速さで飛んでいき コボルトの足元に突き刺さった
驚いて一瞬固まったコボルトの隙を見逃さず ヨーコが足を払いコボルトのバランスを崩すと
「うぉらぁぁぁ!」
と叫びながら渾身の右フックをコボルトの顔面に叩き込み ぐあぁ と叫び床に大の字に倒れた
すると ヨーコは飛び上がりクルクルと空中で前転をしその遠心力と自重落下の重さを活かした
かかと落としを大の字で倒れているコボルトの腹に叩き込んだ
ぐっはぁ と息と血を吐きコボルトが息絶えた
全部のコボルトが死んでいるのを確認し皆武器をおさめると
パチパチパチ と拍手しながらライネルさんがこちらにきて
「意外といいチームワークだったわ!統率も取れているし上々の出来ね」
とほめてくれた
「でも時間をかけすぎね 次はもっと効率化した動きを意識して仕留めれるならどんどん仕留めていってもらおうかしら?」
と言ってきた そこで私たちは移動しながら話し合い 結局 私とマウアーで先行しそのすぐ後にリオンがついてくる第1陣と リドリーを先頭に 次にセイ メイちゃんと左右に並び その後ろにカナがついてくる第2陣で進むことにした 1陣の3人で対処できる魔物はどんどん対処していき
対処できない数が居た場合2陣と合流し皆で戦うスタイルだ
そして少し進むと索敵に3つの気配を感じマウアーをみると 頷いてきたので リオンに
数3 いくよ? というとリオンは了解といいながらレイピアを抜き 私が先行し 槍2剣1のコボルト達だった 私は シッ! と身体強化をかけナイフを投擲していくと
槍を持ったコボルトの胸に1本 右の剣をもったコボルトの左肩に1本ナイフが刺さったけど左のコボルトには弾かれた
私は迷わず左肩にナイフが刺さったコボルトに向かい 動かない左手のほうから短剣を振るいコボルトを
切り伏せた
マウアーは胸にナイフの刺さった槍を持ったコボルトへ切りかかり首を切り飛ばしていた
リオンは唯一無傷のコボルトの元へ走り 身体強化をかけレイピアを突き立てていく
最初コボルトも剣で払うなどし対応していたがリオンの突きのスピードが突くたびにどんどん早くなっていきさばききれず胸に強烈な一突きをもらい息絶えた
私とマウアーリオンが魔石を拾い投擲したナイフを回収してると2陣が合流し また私たちが先行し
結局2階へ降りる階段までたどりつくまでに3回先頭をした
2階へ降りる階段の前は少し開けていて ライネルさんが休憩ね といったので私たちはそれぞれ
水分補給と武器の点検をし10分程休憩したころ合いで
ライネルさんが そろそろいくわよ! と声をかけたので はい! と皆が立ち上がり
私たちは2階へとおりた




