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おっさんと娘と狼

目を覚ますと まだ薄暗く日が昇るまでもう少しかかりそうだった


「完全にこの時間に起きるの習慣になっちまったなぁ」


と頭を ボリボリ と掻いてベッドからでて装備を整え 下の階へと向かうと


「おはようございます アマガイさん」


と小声で話しかけられ声のほうを見るとメイちゃんが食卓テーブルの椅子から立ち上がり 挨拶をしてきた

ずいぶん早いね と俺が言うと


「アマガイさん 朝の日課に行くんですよね?」


と聞かれ そうだよ と答えると


「私も連れて行ってください!」


と言ってきた どうやら今日の午後からいくチームでの狩りの前に事前訓練として実践を体験したり

できるなら魔物をテイムして少しでもみんなの足を引っ張りたくないということだった


本当は南の森へいき 泉の周辺のあのオークの集落の跡を見に行こうと思っていたんだがなぁ と考えていると メイちゃんが だめですか? と少し泣きそうな顔をしながら聞いてきた 


「んー じゃあ今日だけ特別ね 東の森にいこうか」


というと はい ありがとうございます と小声でいってきた 俺とメイちゃんは二人で家を出て門へ向かった 門につくと


「よぉ アマガイ 今日も南か?」


とロベルトさんがいってきたので 今日は新人を連れているから東に行く というと


「娘か? 嬢ちゃんも大変だなぁ こんな無茶苦茶やる男が父親で」


俺が違ういうのを聞きながらも苦笑しながらメイちゃんに言ってきた メイちゃんは 困った顔をして 親子じゃないです と言っていた


「まぁ いい 気を付けて行けよ」


と元気に手を振り送り出してくれた

俺たちは東の森に向け歩き出し 道中 森の中での行動の仕方やどんな魔物がでるのかという話をし歩いた

町から2㎞ほどあるくと東の森へとつき俺はメイちゃんのほうを向き


「これから森に入るけど 絶対無理はしないこと それから俺より前を歩かないこと」


といい メイちゃんが はい といい 俺の後について森へと入った。


森を進みながら 森でのマッピングの仕方を教えていく そしてなるべく音を立てず 周囲を警戒しながら一緒にあるく 俺は索敵を使ってさらに慎重に歩いて森の奥へと進んでいく


少し歩いていると 索敵の範囲ギリギリに複数の気配を感じた メイちゃんに合図をし 少しづつ慎重に近づいていくと索敵で感じる気配が少し変なことに気づいた 俺はメイちゃんに


「気配が変だ 1人がまるで大勢に追われているみたいだ」


というと 冒険者でしょうか? とメイちゃんに聞かれ 俺は 索敵の感じだと人だとは思えないがもしもということもある 慎重に近づいてみよう と提案すると コクッ とメイちゃんがうなずき身をかがめた


どんどん近づいていくと 無数の ブーーーン というプロペラのような音が聞こえ 手ごろな木の裏から覗き込むように音と気配のほうを見てみると40匹ほどのキラービーと それに追われているような真っ白な狼がいた


「ん?エルウルフじゃないなぁ それとも亜種かな?」


と俺はこの森に生息しているエルウルフを想像して目の前で蜂と戦いながら逃げ回っている狼を見比べながらいう


「きれいな毛並みの狼ですねぇ」


とメイちゃんがいい二人で様子をみていると キラービーの毒針が狼の前足に刺さった


「キャンっ!!」


と狼が甲高い声で鳴き それでも刺してきたキラービーをかみ殺したが前足から毒が回ってきたのか

徐々に息が荒くなりふらふらしだした

そしてとうとう倒れ そこをキラービー達が囲った


「あぶない!!!」

「メイはここにいろ!絶対に動くな!!」


とメイちゃんが叫んでしまい 俺はメイちゃんに叫びながらとっさに光属性の風を付与した身体強化をかけサーベルと短剣を抜きキラービーの集団に突っ込んだ


「ちっ! 戦刀乱舞!」


と奥義スキルを発動させ風をまとったサーベルと短剣がキラービー達を切り飛ばしていく

風をまとった攻撃は攻撃するたびにカマイタチを発生させていき武器の攻撃範囲より広く攻撃していく

スキルの効果もありそのカマイタチはどんどん大きくそして鋭くなっていき時間にして2~3秒ほどで40匹ほどのキラービーを切り伏せた そして索敵を発動させ 周囲の安全を確認しほかの魔物がいないことを確認すると武器を鞘におさめ


「メイちゃん もう大丈夫だ」


とメイちゃんがいる方角に手招きしながらいうと メイちゃんが走ってこちらにやってくると


「大声で叫んじゃって・・・・ごめんなさい」


と泣きそうになりながら必死な顔で謝ってきた 俺はメイちゃんの頭に手を置き


「はじめてじゃ しょうがない 同じ失敗をしなきゃいいだけだよ」


というと はい すいませんでした と頭をまた下げた 俺は苦笑し キラービーの死体と白い狼をみると狼はまだ息があった


「あれ?こいつまだ息がある」


と俺は狼をみながらいうとメイちゃんは


「え!」


と驚きながら狼から距離をとり俺の後ろに隠れながら狼を覗き見た 俺は狼をみてどうするか悩んだが

あることを思いついた


「メイちゃん ためしにこいつにテイムをかけてみたらどうだ?」


と俺がいうとメイちゃんは驚きながら 


「えっ!? でも・・・・この子にテイムをかけて成功しても毒ですぐ死んじゃったら・・・」


と伏せ気味でいうが俺は


「成功したらヒールをかければいいんじゃないか?」


というと すこし驚き戸惑いながら 魔物にもヒールって聞くんですか!? と聞いてきた

俺は わからんがやってみる価値はあるんじゃないか? というとメイちゃんは少し考えながら狼をみた

狼はまるで俺たちの会話がわかるのか弱弱しい息をしながら俺とメイちゃんをみていた


そしてメイちゃんと目があうとお互いじっと見つめあっていた するとメイちゃんが突然意を決したように


「アマガイさん! 私やります!」


というと狼に近づいていきオオカミの前でしゃがみ込み 狼の頭をなでながら


「大丈夫だよ すぐ治してあげるからね」


といい


「テイム!!!」


と強くいうと メイちゃんの狼を撫でている左手の甲が光だし 隷属の紋章のようなものが浮かび上がり

同時に狼の額も光りながら同じ紋章が浮かび上がった メイちゃんが不安げに狼をみつめ狼も弱くなっていく呼吸の中 メイちゃんを見つめていた メイちゃんが狼に ニコッ と優し気な微笑みをうかべ


「大丈夫だよ? 怖くないよ 私と友達になろう」


というとメイちゃんの左手と狼の額の光が徐々に収まっていき 最後に一瞬 ピカッ とまばゆい光を放ち完全に光が消えると メイちゃんが


「ヒール!!!」


と毒針で刺された狼の前足にヒールをかけた 俺はメイちゃんに どうなったんだ?成功したのかい? と聞くと メイちゃんは一瞬だけこちらを振り向き 満面の笑みをうかべ はい! といいすぐに狼のほうを見直すと 再びヒールをかけた


その後 メイちゃんは数回のヒールをかけつづけ ふぅ と額の汗をぬぐいながら息をはいてこちらを振り向き


「これで大丈夫です! あと少しだけこの場で休ませてあげれば動けるようになりますよ!」


と俺にいってきた そして狼の頭をなで がんばったね これで大丈夫だよ というと 狼は

クゥーンと鼻をならしメイちゃんの手に頭をこすりつけた 


俺はそれをみて 安心したのでキラービーの素材を回収していき 回収が終わるころには狼が腹這いに座り呼吸も安定してきていた 俺はメイちゃんと狼に近づいていき


「だいぶ回復したようだね よかったな」


とメイちゃんの頭をなでると 嬉しそうに はい! といい もう少し回復したら無理しない程度には歩けると思います といってきたので俺は 狼の前にしゃがみ 目線をあわせ


「蜂たちがどちらのほうから来たかわかるか?」


と聞くと 自分が逃げてきたほうを見ながら ウォン! と鳴いた 俺はそちらのほうを見てから

狼の頭をなで そうか ありがとう と撫でて 続けて ここでメイちゃんを守れるか? と聞くと

狼は立ち上がり


「ウォーーーーーーーン!!!!」


と大きな声で遠吠えをした メイちゃんは 驚きしりもちをつき 俺はそれをみて笑いながら


「大丈夫そうだな 頼むぞ」


と狼にいうと 狼は頭をさげて ウォン! と小さく鳴いたあとメイちゃんの顔を舐めた

俺はそれを見て 狼が示した方向へ 走り出した


途中 ウォーラビットやエルウルフを切り飛ばし 昨日ギルドの帰り際に1週間レンタルした マジックバックに次々放りこんで進んでいくと 索敵にまた無数の気配を感知した スピードを落とし 近寄っていくと木の上に高さが3m以上はあるであろう蜂の巣があり その周りをキラービーが飛び回っていた


俺は光属性の火と風を発動させ雷にし付与した身体強化をかけ武器を抜きながら全開でその蜂の群れに飛び込み力任せに切っていった

蜂はたちは 次々と バチッ! という音とともに地面に落ちていき奥義スキルを使うまでもなく

2分程度ですべての蜂が地面に落ち息絶えていた 俺は索敵をし周囲にもういないことを確認すると

身体強化を解き


「ふぅ 今回はずいぶんでかい巣だな というより この蜂たち回収するほうが億劫になるなぁ」


とため息交じりにあたりに落ちているキラービーの死体を見回すが こうしていても仕方ないので

すべてマジックバックに収めていくそして最後に 巣のしたからマジックバックをかぶせていき最後に木の枝ごと巣を切り落とし収納するとさすがのマジックバックもパンパンに膨らんだのでそれを担いで

メイちゃんのところへ向かい走り出した


そしてメイちゃんの所まで行くと 腹這いに座っている狼の腹を枕に狼によしかかりながら眠っている

メイちゃんがいた それをみながら


「なんて無防備な・・・」


とメイちゃんの頬をつっついていると


「んっ・・・んん? ほぇ?」


といいながら目をこすり ジュルリ と涎をすすりながら目をあけると目の前にある俺の顔に気づき

目が合うと あうあう と口をパクパクさせながら 見る見るうちに顔が赤くなり

ばっと立ち上がると 体をパンパンたたき汚れを落としながら あの! あの!!

と何かをいいたそうにしているが次の言葉がでてこないようなので


「無理して早起きするからだな」


と俺がにこやかにいうと さらに顔を赤くし すいません! と頭を下げてきたので 俺は狼を撫でながら こいつが守ってくれていた 礼をいっておくといいよ というと メイちゃんは狼のほうを振り返り首にだきつき ありがとう! というと 狼は ウォン! と鳴いて顔をメイちゃんにこすりつけていた


俺は狼に もう動けるか? と聞くと すっと立ち上がり ウォン と鳴いたのでメイちゃんに


「そろそろ街にもどって午後からのチーム行動までいったん休憩しよう」 


というと はい! といい 俺の後について歩きだし 俺たちは索敵をしながらできるだけ魔物を避け

森をでて町に向かいあるいた。 






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