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おっさんとささやかな宴

皆がアルさんたち3人の元へと向かった後 リビングルームの食卓テーブルを囲むように俺とライルそして慧が座り 俺とライルで 先ほどの話を慧に伝えた


「そうですか・・・ブルーノさんらしいですね」


話を聞き終わると慧は悲しそうに笑いながらそう言った。

そして 僕も向こうに帰ったらブルーノさんのご家族とレオンさんの身内を探して伝えに行きますよ

といい 任せてください と胸をたたいた。


そしてブルーノとレオンがいなくなった今 予定していたダンジョン攻略をどうするかを話し合っていると


「アマガイさん ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」


という声が聞こえ そちらをみると メイちゃんの肩をかりてアルさんがこちらに歩いてきていた


「もう大丈夫なんですか? 無理はしないでくださいよ?」


と慧がいうと アルさんは少し疲れたような それでも柔らかく微笑みながら


「少しだるいですが大丈夫です 慧さんとライネルさんもありがとうございました お二人は大丈夫ですか?」


といってきた ライルは 俺の筋肉にいささかの衰えもなし! と上腕二頭筋を惜しみなく見せつけ

慧は はい 大丈夫ですよ といい そのあとボソッと やっぱアルさんは癒しですね とほほ笑んだ


俺は空いている椅子を引き アルさんに進めると ありがとうございます と座ったそれを確認したメイちゃんが


「アマガイさん!慧さん!ライネルさん! お母さんを助けてくれて本当にありがとうございました!」

勢いよく深々と礼をしてきた 俺たちは少し焦りながら


「気にしないでくれ!仲間じゃないか!!」

「そうですよ!それに僕とライネルさんは捕まってたほうなんで僕たちも助けられたほうですから!!」

「そういうわけだ! お互い無事でなによりだな!」


と三者三様でいうとメイちゃんは 顔を上げ ありがと! と笑ってアルさんの隣に座った


「ところでリュートとドギーの姉はどうなった?」


ときくとメイちゃんは


「リュートさんは命に別状ないけど結構ひどい全身打撲と少し骨折していた箇所もあって動けるまでもう少しかかりそうです でも毎日ヒールをかければ遅くても4~5日程度で動けるようになりますよ

ドギーちゃんのお姉ちゃんは今は症状が安定していますがかなり危険な状態で運ばれてきたから

もう少しかかりそうですね 刺された腹部は傷がふさがりましたが血が流れすぎたみたいで極度の貧血を起こしてます」


と答えてくれた それをきき 慧が


「なら今後の活動についてはリュートさんの回復をまって決めたほうがいいですね」


といい俺とライルは そうだな と頷いた

そしてそれまでの間 みんなここで休養して動けるものだけでやれることを考えようと話をしていると


「アマガイさん!!!」


と叫ぶようによばれ 声の主を見るとペイルさんに支えられたリドリーがいた その後ろには

アムさんと手をつないだセイもいた


「リドリー それに セイも もう動いて大丈夫なのか? 無理せずまだ休んでていいんだぞ?」


というと リドリーはペイルさんから離れ俺のほうへおぼつかない歩きで近寄ってきたので立ち上がると

一瞬よろけながら俺に抱き着き


「アマガイさん!怖かったよ!もうお母さんにもお父さんにも皆にも そしてアマガイさんにも会えないかと思ったよ!!! 奴隷にされてどんなことをされるか想像して怖かったよ! でもアマガイさんが絶対助けてくれると信じてたよ!!! 助けてくれてありがとう!!!!」


と泣きながら思いが溢れたのか一気に言い切った 俺は背中をさすりながら


「怖い思いをさせたな 遅れてすまなかった」


と謝ると ううん! 絶対みんなが助けに来てくれるとおもってたから! と笑った

気丈な子だなと思っていると クイクイ と服の裾を引っ張られ そちらをみると


「たすかった ありがとう」


とセイがいいながら抱き着いてきた 俺はびっくりしながら セイの頭をなでながら


「セイもリドリーのそばを離れないでいてくれて頑張ってくれたな ありがとう」


というと うん と言って頭を突き出してきたので俺は苦笑しながら頭をなでた


「アマガイ改めて礼をいうよ ありがとう」


とリーネさんが頭を下げると ペイルさんアムさん そしてレティーさんも頭をさけてきた


「もういいですよ リドリーもセイもアルさんも無事だったんだ 今はそれを喜びましょう」


というと そうだな と笑ってくれた そこに


「よし!みんな席につけぇ!」


とニーニャが料理をもちながら言ってきた

そのあとを リオン ヨーコ カナが料理をもって続いてきた


「こういう時はみんなでご飯を食べるにかぎるよ!」


とヨーコがいい メイちゃんが 私も手伝います といいキッチンへとむかっていった


料理が並び終わりみんなが席に着いた ドギーちゃんは最初 遠慮していたが姉と兄を看病する人が倒れたら本末転倒だといい座らせた


そこにブルーノたちを騎士団に連れて行った カルアさんとライネルさんが どこかで合流したらしいリリを引き連れて帰ってきたので 3人も座らせると ニーニャが俺にむかい


「んじゃ アマっちゃん 一言!」


といい みんなを見ると うんうん とみんな頷いたので しかたなしに立ち上がり


「今回はいろいろありすぎた きついこと悲しいことがほとんどだった けど 人のつながりがこれほどありがたいと思うこともできた みんなありがとう! そして リドリー セイ アルさん ドギーの姉弟も無事で本当に良かった・・・・感謝を込めて・・・乾杯したいと思う   乾杯!」


「「「「  かんぱーーーーい!!!  」」」」


とみんなで笑顔で乾杯をし 食事をした

皆無事を喜び いろいろな話をしていた 俺は頃合いを見て 皿にいろいろな料理をもって そっと席を離れ教会へ行き 女神像にお供えし女神さまに今回の感謝をのべた


「意外と信心深いのね」


と声をかけられ そんなんじゃないんですけどね といい笑っていると声の主 カルアさんが隣に来て


「ほんとはもっと落ち着いてからききたかったんだけど・・・・差支えない範囲でいいから あなたとあなたの仲間たちのことを教えてくれる? 最後に彼に伝えた名前・・・とかさ?」


と少し気まずそうに聞いてきたので俺は


「日を改めてもいいですか? 個人の情報もあるのでみんなに聞いてからじゃないと」


というと それは当然だね かまわないよ といって笑ってくれた。

そこに


「あっ!! 居た居た!! ん?カルアさん!? 二人でなにやってんの?」


とニーニャがこちらに向かって声をかけてきた すると


「え~!? カルアちゃん!!??」

「ぬけがけ よくない」


とすっかり元気になったリドリーとセイが勢いよくこちらに向かってきた それをみて ニヤリ と笑いながらカルアさんが俺に抱き着き


「アマガイ君の年齢的に私が一番お似合いかなとおもってねぇ」


と二人を挑発した それを聞いた二人が ムッとした顔で 憤慨しながらこちらに近寄ってきた

俺はカルアさんに からかいすぎですよ というと あはははは ごめんごめん と謝り俺から離れて

リドリーとセイにも 冗談だよ といい それをみたニーニャが


「カルアさん さすができる女だ」


と うんうん 頷きながらそれを見ていた

それからリビングルームに戻りみんなに合流した その後は


まずライルがリーネさんに筋肉自慢をし 見せるだけの筋肉なんて暑苦しいだけだ と身体強化を効かせたデコピンでライルをふっとばし ライルがそのままリタイヤし


つぎにアムさんが泥酔しながらセイの自慢をはじめ 恥ずかしがったセイがアムさんをつれて部屋に戻っていった


慧は どうせ僕なんてミジンコですよ とブツブツいいながらテーブルに突っ伏して酔いつぶれていたのでライネルさんがライルごと二人を部屋に連れて行った 大丈夫だろうかと思っているとライネルさんは普通に戻ってきて安心した


ヨーコは酔っ払いテンション全開でニーニャと騒ぎプロレスをやったところ二人とも酒が一気に回りダウンしたのでカナとリオンがそれぞれ 二人を連れて今日はこれで休むと部屋に戻っていった


かたずけをすると 残っていたメイちゃんを俺が 明日みんなで片付けよう と提案し アルさんを早く休ませてくれと言ったら了承して 申し訳なさそうにしてるアルさんを連れて部屋に戻っていった


ドギーちゃんはいつのまにか兄弟のところに戻ったようでいなくなっていた一応部屋を確認すると船をこぎながら椅子に座っていたので毛布だけ掛けてあげた


怒涛の食事会もひと段落ついたので女神像のお供えをおろしに教会に行くと

ペイルさんにヒールをかけているレティーさんと それを心配そうにみているライネルさんがいたので


「ペイルさん怪我でもしたんですか? 大丈夫ですか?」


と声をかけると レティーさんとライネルさんが少し気まずそうな顔をしたがペイルさんは笑顔で


「いや 怪我はしていないよ ただ 年甲斐もなく久しぶりに動いたから体が痛くてね」


と答えてくれた 


「あぁ わかります 今回は俺も少し無茶な属性付与しちゃったんで 明日が怖いですよ」


と頭をかきながら俺がそういうと ペイルさんが驚いた顔をし ライネルさんが


「アマガイ まさか あんた また・・・・」


と心配そうに聞いてきたんで俺はブルーノたちとの戦いで起こったことを教えた


「女神様の寵愛を受けるなんて うらやましいわぁ」


というライネルさんを無視してレティーさんが


「そんなに気軽に女神様がお会いになってくれるんですか? 長く私は神に仕えていますが一度もお会いしたことがありません ゆえに にわかには信じられませんねぇ」


というとライネルさんが少し怒りながら


「レティー? 私の女神様を疑うっていうの!? 聖職者が神を疑うなんて!!」


というとレティーさんは そういうわけではないですが と少し取り乱しながらいうと

ライネルさんは胸を張り誇らしげに


「私が一生をかけてお仕えする素晴らしい女神様よ!」


といい そのあと 何かを思い出すようにうっとりしながら


「思い出すわぁ女神様直々に洗礼の議をしてくださったことを」


と 直々に を強調して語ると レティーさんは そんなことが・・・・ほんとうに と驚きつぶやいていた するとペイルさんが


「アマガイ君も2系統持ちだったんだね」


と少し心配そうに言ってきた俺はどこまでペイルさんに伝えればいいのか悩み いまだうっとりしているライネルさんをみるとライネルさんは視線に気づき


「アマガイちゃんが決めることね」


と俺の目線の意味を察し言ってきた 俺は少し悩み ペイルさんにすべて伝えることにした


「ペイルさん それにライネルさんとレティーさんも これは秘密にしてほしいんですが

俺は2系統持ちじゃないんです」


というとペイルさんとレティーさんが え? と驚いたが俺は


「俺が付与できるのは 光属性の火・水・風・土 それと闇属性の火・水・風・土 なんです」


と話をつづけたすると


「ちょっと!アマガイ!!! あなた 光と闇の火だけじゃなかったの!?」


とライネルさんが驚いたようにいい


「ま・・・まさか2属性4系統持ちだなんて・・・・」


とペイルさんは目をこれでもかというほど見開き驚いた レティーさんは手を口に開けて驚きすぎて言葉がでないようだった 俺は自分が思っていたよりはるかに驚かれことに逆に驚いた

それをみてペイルさんが


「なぜ君まで驚いているのかわからないが いいかい? アマガイ君 ふつうは一人1属性1系統なんだ そして稀に1属性2系統持ちがいる 噂では3系統 4系統をもつものもいるらしいが都市伝説並みの信憑性の話なんだ でもそれでも1属性なんだよ・・・それを光と闇の2属性を持ち合わせてるなんて」


と驚いたように言うので 俺は3人から少し離れると


「アマガイ君?」

「アマガイちゃんどうしたの?」


と二人が聞きレティーさんはいまだに驚いたまま目線だけこちらに向けた 俺は3人のほうへ振り向き


パチッパチパチパチ と放電した


その姿を見て


「え!?雷の付与? でも これはっ!? 光と闇の雷が!? えっ!?」


「本当に・・・・2属性4系統の属性付与・・・・・」


とライネルさんとペイルさんが驚き バタン という音がしたので3人で音のほうをみてみると

あまりのショックにレティーさんが気絶していた

俺は付与を解除し 大丈夫ですか! とレティーさんに近寄るとライネルさんが空いてる部屋に連れていくわと抱きかかえ住居スペースへと消えていった それを見送ると


「すごいな 本当にオールなんだな・・・君が秘密を打ち明けてくれたなら俺も伝えなきゃいけない」


とペイルさんがいい おれが 秘密ですか と聞くと あぁ と答え続きを話し出した


「実は俺も2系統もちなんだ・・・その前に系統には相性があるのは知っているね?」


と聞き 前にリーネさんに少し聞いたことを伝えるとペイルさんはなぜか苦笑した

俺が不思議そうにみていたのに気づくと


「あぁ すまんね リーネの心配性が少し面白くてね」


といい また真剣な顔にもどると話をつづけた


「俺の系統はその相性が悪いといわれている組み合わせでね 火と水なんだ」


と教えてくれた 俺は相性が悪いとどういうことなのかよくわかっていないので素っ気ない返答をするだけだった それを察しペイルさんは


「火と水は相反する系統でね それを重ねて付与すると 霧 になる これは人の認識を阻害したり 攻撃することで簡単な幻術をかけたりすることができるんだ」


という 俺は すごいですね というと


「ただ 体への負担が普通の多系統付与よりきつくてね 使いすぎると寿命が減る」


といってきた だからリーネさんがカルアさんをあんなに怒ったのかと納得した


「アマガイ君 君もやろうと思うとできる だが本当に必要な時にだけ使うようにしてほしい」


と心配そうに言ってくれた 俺は はい ご心配をかけて申し訳ない と頭をさげると

ペイルさんが ただのおせっかいだよ と頭をかきながら笑って言ってくれた


そうして話が終わるとペイルさんは 宿にもどるといい 帰っていった

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