おっさんとルチャドール
ニーニャたちのことを聞き 次に俺のここまでの経緯を話した。
「そんな!!!お母さん!!!!」
とメイちゃんが取り乱しカナが抱きしめ慰めていた
「んー 向こうに4人も連れていかれてるのは厳しいね」
と意外と冷静にニーニャが言った
「やはり4人は奴隷商に連れていかれたんですかね?」
とリオンが聞いてきたので
「たぶんな それに貴族のほうにはリーネさんたちが向かっていると思う・・・・だから」
「うん アルさんやリドリーは」
「私たちの手で!」
と俺の言葉を引き継ぎニーニャとリオンがいい 3人で頷き合っていたら
「いやいや! もちろん私もいくよ?」
「当然 私もです」
「お母さんを助けなきゃ!!!」
とヨーコ カナ メイちゃんが言ってきたが
「いや 3人は残ってくれ メイちゃんが居なきゃ リュートやドギーの兄貴に何かあった時対処できん ヨーコとカナはここを守ってくれ」
という俺の言葉に
「アマガイさん!必ず皆を連れて帰ってきてよ!!?」
「皆さんも無事に帰ってきてくださいね!約束ですよ?」
「アマガイさん・・・・お母さんを! 皆を! たすけて・・・」
それぞれが渋々ながらも俺たちを送り出してくれた 俺は最後にメイちゃんの頭を撫でながら
「大丈夫だから 俺が・・・・この国全部敵になっても必ず皆を無事に連れて帰ってくるから」
とできる限り安心させるように笑顔でいうと
「俺たち な?」
とニーニャが笑いながら言い リオンがメイちゃんに 必ずや! と力ずよくいい 俺たちは奴隷商へと
走った。
俺たちの姿が見えなくなると メイちゃんは 時の女神像に 「女神様! 皆を守ってください!」
とお祈りし 皆のほうへ振り返ると
「皆が返ってくる前にここ綺麗にしなきゃ!」
と笑顔で言ってきた ヨーコとカナは そうだね! と言って掃除をはじめた
ドギーも「あの・・・・わたしも・・・・手伝わせてください」といい手伝って教会の掃除をはじめた。
そのころ
俺たち3人はドギーちゃんに場所を教えてもらったギッシュ奴隷商会へと走っていたが街の様子が変だった
「ねぇ アマっちゃん? なんか騎士や憲兵さんが焦ってどっかに向かってるね」
とニーニャがあたりを見回しながら言い
「そうですね すれ違う騎士や憲兵も全員 北のほうへ向かっているみたいですね」
とリオンもいう 俺は薄っすら・・・思い当たる節があるので そうだな と流していると
一人の騎士が
「おい! 急げ!!! 北区の貴族街だ! サルム邸が何者かの襲撃を受けているそうだ!!!」
と仲間の騎士を叫ぶように呼んだ
「「「・・・・・・・・・・」」」
「ね・・・・ねぇ? サルムってさっきアマっちゃんが言ってた貴族だよね・・?リーネさんたちが向かったって・・・・」
と俺の眼を見ながら言ってきたので 俺は平常心を心掛け 白を切るように
「さ・・・さぁ?聞き間違いじゃないか?」
というと リオンが
「アマガイさん 目がオリンピック水泳代表候補になりそうなくらいバタフライしてますよ?」
と言ってきた
「と・・・とりあえず! 貴族のほうはリーネさんたちに任せよう! 俺たちはギッシュのところへ!」
と俺が言うと
「そ・・・そうですね! い・・・今なら・・・手薄になってるかもしれないですしね!」
リオンがいい 俺たちは3人は 頷いたあと 再びギッシュの元へと向かった。
ギッシュ奴隷商会につき 建物の陰から様子をうかがうと店の前には数名のガラの悪そうな男たちが武装し慌ただしく走り回っていた
「随分慌ただしいね なんかあったのかな?」
「どうしますか?アマガイさん」
とニーニャとリオンが言ってきたので
「俺が正面から乗り込むから二人はそれぞれ隙をついて中に入って皆を助けてくれ」
と俺が言うと アマっちゃんが危ないじゃん! 危険です!! と二人が言ってきたが
「やばくなったら女神の力を借りるさ」
と首にかけられたアクセサリーを触ると 二人が あぁ! その手があった!! と思いだし
「じゃぁ 俺が突っ込んで見える範囲のやつらが俺に集中したら二人も動いてくれ!」
と再度いうと 二人は 頷き 無理スンナよ! ご武運を! とそれぞれ言ってくれた
俺はその言葉に笑顔で頷き お互いな と言って商会のほうへわざと歩いていった
商会の門の前までいくとガラの悪い男たちの一人が俺に気づき
「なんだてめぇは! 今忙しいからあっちいってろ!!」
と怒鳴ってきた 俺は
「俺か? 俺は・・・そうだなぁ 取立屋ってとこかな?」
といいながらサーベルと短剣を抜きゆっくりと歩いていく
「取立屋だぁ? ん? てめっ!なに武器抜いてんだ!! ん?サーベルと短剣の二刀流? てめぇ!アマガイだなっ!!?」
と俺を指さし怒鳴ってきた 俺は
「そうだ」
といい闇属性の火を付与した身体強化をし その男に左の裏拳をくらわしぶっ飛ばした
男は門へと吹っ飛んでいき 門を突き破って倒れた。
その騒動に
「なんの騒ぎだ!」
と他の男がきて 吹っ飛んだ男と俺をみて
「敵だ!ここにも敵が攻めてきたぞ!!!」
と周りの仲間に叫んで知らせた
ぞろぞろと次々に門の周りに男たちが集まってきた
「てめぇから乗り込んでくるとは言い度胸じゃねぇか!」
と両手剣を構えながら男がいってきた
「お前らこそ・・・気を付けろよ?・・・・今日の俺は手加減できねぇぞ?」
と属性付与した身体強化を使い 一瞬でその男の両腕を切り飛ばした
切られたことに一瞬気づかなかったが闇属性の火により切られた場所が燃えていて
「あつっ! うわぁぁぁぁ! 俺の手が!!! 燃えてる!? 手が!!! ねぇ!!!」
とのたうち回っていた周りの仲間が必死に火を消そうとしている
俺はそいつらの足や腕を切り飛ばしどんどん焼き切っていく
「うわぁ!!!! 足が!!! 俺の足が!!!」
「消えねぇ!!! なんだよこの火は!!!」
「たすけてくれぇ 燃えてる燃えてるよ!!!!」
などあちこちで聞こえ 残った2~3人の男たちは武器を捨てて
「割に合わねぇよ! やってらんねぇ!!!」
と逃げ出した
俺はそれを確認し 両腕の肘から先を切り飛ばされ未だ地面に転がり続けている一人の男の背中を足で踏みつけ
「おい? 俺の仲間はここにいるな?」
と聞いた 男は 助けてくれ! といいバタバタして話を聞いてくれないので俺はその男の
顔ギリギリにサーベルを刺し
「質問に答えろ 俺の仲間はどこにいる?」
と聞くと店の一番奥にある隷属の儀を行う部屋へと連れていかれたと言われた。
ついでに 隷属の儀を終え奴隷にされた場合どうすれば解除できるのかも聞くと
「持ち主を殺すか 主側の紋章を切り飛ばすかだ・・・もういいだろ! 助けてくれ!!」
というので 無造作に両足首から下を切り飛ばし 踏みつけていた足をはずし
「ぐあぁぁぁ 足が!!!! あぁぁぁぁぁ 燃えてる! 燃えてるよ!!!」
という叫び声を聞きながら店の中へと入っていった
一番奥の部屋へと向かい店の中を進んでいき 数人の雇われ用心棒共を身体強化にものを言わせ
切り飛ばしていき 時々 仲間がどこにいるかの情報を聞き出しながら進んでいくと
3階までの吹き抜けでホールの様な広い場所に出た そこに数名の男と一人の獣人の女性が武器を構え俺を待ち構えていた
「と・・・とまれ!!!ここから先は行かせるわけにはいかない!!!」
と女性の獣人がいうが俺は無視してどんどん進んでいく
「えっ!? ちょっと 止まれって言ってるでしょ!」
と焦りながら手を広げて言ってくる 俺は武器を両手で構え
「邪魔するなら全員 殺す」
と淡々と告げると 女の獣人は ひぃっ! といい後退ったが 一人の男が
「野郎! おい! あいつらを連れてこい!!!」
と命令した すると 後ろ手に縛られたブルーノさん アルさん ライル 慧 レオンが引きずられて連れられてきた 全員 なにかをされたのか意識がないようだ ライルと慧にいたっては傷だらけの姿でぐったりしている
「こいつらがどうなってもいいのかぁ!? あぁぁん!?」
と男がブルーノさんの首に剣をつきつけいってきた
「っち ライル達まで・・・・・」
街にいないものと思っていたのだが考えが甘かったか いや・・・巻き込みたくないと思ってそう思うようにした俺のミスか・・・ と思いながら
「そいつらを離せ」
というと
「離すわけねぇーだろ!? 馬鹿かてめぇは! てめぇはもう俺らに逆らえねぇんだよ! わかれよ!」
とブルーノさんに剣をつきつけたまま 男がそういったが属性付与を重複してかけた身体強化なら
行けるかもしれんが ブルーノさんから少しでもあいつの武器を離さなければリスクが高すぎるな
と考えていたら
「シッ!!!」
と上のほうから聞こえ
「ぐあっ! なんだ!? ぐぅ・・・・痺れ・・・」
と剣を突き付けてた男の腕にナイフが刺さり 男は剣を落とし倒れ痙攣した
「主役は遅れて現れる!!!」
とニーニャが3階から飛び跳ね 空中でナイフを数本 投擲しながら
「それが!!!!」
といい 投げられたナイフが数人の男を捉え ナイフが刺さったやつらは全員さきほどの男と同じように
倒れて痙攣した
「メキシコ流!!!」
とスタっとポーズを決めながら着地をしドヤ顔でいった
「「「・・・・・・・・・」」」
俺と獣人の女たちがニーニャに見て固まっていると
「ぐはっ!!!」
「あぁぁぁ!!!」
という叫び声が聞こえそちらをみるとリオンが俺たちが呆けている間にブルーノさんたちを開放し
敵の男たちを突きまくっていた
「アマガイさん!」
とリオンが叫んだので
「ニーニャ!リオン!助かった!」
と礼をいうと ニーニャは へへん! と胸を張り リオンは
「全員確保しました あとは・・・・・」
と獣人の女をにらみつけた 獣人の女は 腰を抜かし逃げれなかったようで ガタガタ震え股間から液体を漏らしながら
「ひぃぃ た・・・・助けて!」
と命乞いしたがリオンが
「慈悲はなし」
とレイピアを獣人に向けると獣人の女は目をつぶって祈るように
「あ・・ああぁぁ コーギー ドギー ごめんねぇ」
と泣いた そのことを聞き
「ドギー? 傭兵・・・・? まさか」
とリオンがなにかに気づいたようだが
「ドギーだとぉ!? 次は小さなドギーちゃんを狙うとは!!! だが残念だったな!
ドギーちゃんは 病気のお兄さんともども 私らがしっかり保護して守ってるわ!」
やれるもんならやってみろぃ!! とニーニャが獣人の女にいうと
「え? ドギーを保護? コーギーまで? え? ど・・・どういうことですかっ!?」
と取り乱しながら聞いてきた そして獣人の女の話を聞くと ドギーちゃんと兄で病気のコーギーの姉だということだった
俺たちはドギーちゃんの姉のアルマーに二人を保護した状況を説明すると
「そんなっ! あの医者はギッシュさんがこの街で一番の医者だって!!? それに襲われたって???」
と混乱したが 弟の病気は治ると聞き 涙を流しながら
「弟たちを助けてくれた恩を仇で返すところでした すいませんでした」
と土下座していた 俺たちは早く兄妹の元へ帰ってやってくれと教会の場所を教えたら
「さっきベイクさんが 二人の女の子を連れて奥の間に行きました! すぐ追ってください! 私は皆さんのお仲間を連れて妹たちの元へ向かわせてもらいます・・・戦闘では皆さんのお役には立てなさそうですし」
と少し申し訳なさそうに言ってきたが ニーニャが いいから早くドギーちゃん達を安心させてやれよ!
といい俺が
「一人でこれだけの人数運べるのか?」
と聞くとすぐそこに裏庭につながる扉があって裏庭には奴隷を運ぶ馬車が数台あるのでそれで運ぶということだった
「なので私に任せてください!必ず無事に皆さんをお運びします!!!」
といいライルの元へ駆け寄り抱きかかえようとしたとき
「んぐっ ここは・・・いててて・・・・ん?」
とライルが意識を取り戻した
「ライル無事か!?」
と俺が叫ぶと
「あぁ アマガイ!? 気を付けろ! ブルーノとレオンは俺たちを裏切った!」
とライルが俺に叫ぶと同時に
「きゃあぁぁぁ」
とアルマーの悲鳴が聞こえ そちらをみると 床に倒れこんだアルマーがいた
「やれやれ・・・ライル 別に我々は君たちを裏切ったわけじゃないんだがね?」
とブルーノさんが服の汚れを手で払いながら起き上がりいうと
「まったくだ せっかくうまくいきそうだったのにこの獣人のせいで台無しだ」
と手にナイフを持ったレオンが起き上がりこちらを見た。
「どういうことか説明してもらおうか?」
という俺の問いにブルーノさんが
「もちろんだ」
と微笑みながら答えた。




