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第三章 余燼(よじん)編予告・地獄の算数と一握りの灰
「一人の少女を救うために三万人を見殺しにする勇気が、君にはあるのか?」
突きつけられた准将の「正論」に、男は言葉を失う。
砕かれたヒーロー、透明すぎる緑の宝石。
止まっていた時間が、最悪の形で動き出す。
都市を侵食する「異常」を鎮圧するクロウ班。
だが、その戦いは終わりのない円環の中にあった。
指揮官クロウは、オリビンの死を回避するため、時間を巻き戻し続ける。
新たに加わった少女・エンバーが希望の光になるかに見えたが、それはさらなる残酷な選択への序曲に過ぎなかった。
加速する悲劇、冷徹な軍の論理。
灰となって消えゆく少女たちの傍らで、男は再び禁忌の煙草に火を灯す。
【第三章 余燼編】
燃え尽きたあとにも、 消えない火だけが残る。




