第2話「【魔法戦姫マジピュリー部隊】」
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さて、改めて俺達の自己紹介をしておこう。
まずは俺、雷の魔法騎士である黒霧優人。
今年の四月から高校に入学予定で、三月の現在は子供と成人のちょうど間という非常に微妙な時期となっている。
現在の日本では少子化などの影響から、高校に入学出来る年度の四月(年齢ではなく)から成人扱いとなり、男女共にその年度の四月以降に結婚が可能となる上に、学生婚なら学業との連立を支援するために税金の一部免除や生活支援金が交付されたりするなどの優遇措置も!
身長は169cmで、誕生日は4月3日なのでもうあと二週間程で誕生日を迎えることになる。
俺の職業である魔法騎士ってのは魔法師ではない対魔兵士のことで、俺達が所属している民間魔法科学研究所の〈ダブルナイン〉ではそう呼ばれている。
そんな俺達魔法騎士は、魔石と魔法陣が仕込まれた特殊な魔法科学兵器マルチマギデバイスを使って戦うのだが、俺の扱うマルチマギデバイスが剣と盾で、扱える魔法属性が雷となる。
「も〜、いくら相手がギャラスだからって、お兄ちゃんは魔法師やないんやから、同時に三体も相手にするのは無茶過ぎるっちゃん!」
そう言って俺に怒るのは、肩につくくらいのショートヘアでメガネっ娘の魔法少女、マジピュリーブラックこと黒霧摩智だ。
マチは俺の双子の妹で、当然誕生日は俺と同じ4月3日、身長は164cmで、スリーサイズは上から94、54、84というナイスなボディをお持ちだ。
扱える魔法属性は俺と同じ雷だ。
「そうだよ、マサト君!私達本気で心配したっちゃけんね?」
「ほんと、ほんと!博士の出動命令聞くより早く飛び出してきたんやけんね!」
そう続けるのは、俺とマチの従姉妹にあたる双子姉妹、妹のマジピュリーホワイトこと白瀬麻里と、マジピュリーピンクこと姉の白瀬麻美だ。
二人の誕生日は早生まれの3月30日で、俺達とは学年が同じになる。
二人は一卵性なのでそっくりな見た目だが、マリが頭の右側で、マミが頭の左側でサイドテールにしている他、マミが若干ツリ目なのと、スタイルも微妙に違っている。
姉のマミが身長161cm、スリーサイズが上から96、55、84。
妹のマリが身長163cm、スリーサイズが95、55、82。
そして扱える魔法属性がマミが炎で、マリが雷となっている。
ちなみに余談だが、先代のマジピュリーピンクである俺達の母親と、初代のマジピュリーレッドであるマミ達の母親も双子の姉妹だった。
「まぁでも、ギリギリ間に合って良かったっちゃ」
「だよねー、レッドが間に合わなきゃマサト今頃モズの早贄状態だったかもねー」
「じょ、冗談でも怖いこと言うなよ…、まぁ、でも本当に悪かったよ、それから助けてくれてありがとな、レッド!」
ボーイッシュな見た目の二人組の内、ショートボブな方がマジピュリーレッドこと赤城結都と、肩口で切り揃えたショートヘアな方がマジピュリーブルーこと青羽フレンダである。
二人とは同学年で幼馴染であり、ユウトと俺やマミ達は再従姉妹で、ユウトとフレンダが従姉妹同士ということになる。
俺達の母親の母親つまり祖母と、ユウトの母親の父親つまり祖父が兄妹で、ユウトの父親とフレンダの母親が姉弟ということになる。
ちなみに、フレンダの父親はアメリカ人で、母親は初代のマジピュリーブルーだった。
そして二人共にナイスなボディをお持ちで、ユウトが身長168cmでスリーサイズが上から98、56、83で、フレンダが身長160cmでスリーサイズが上から93、54、83となっている。
ここまで説明して分かってもらえたと思うが、俺の幼馴染達は全員何かしらの血縁関係があって、おまけに美少女で巨乳揃いの魔法少女なのである!!
五人の美爆乳魔法少女達が幼馴染というだけでも俺は(性癖が巨乳好きにならざるを得ない程に)幸せ者なのだが、巨乳美少女達はなんと彼女達五人だけではないのだ!
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俺達【魔法戦姫マジピュリー部隊】が所属する民間魔法組織〈ダブルナイン〉は、現在、福岡県北九州市門司区大里桃山町にその本部を構えている。
大里桃山町は、門司区を代表する山である戸ノ上山の麓にある町で、JR門司駅の前の大通りを真っ直ぐに進んだ先にある坂道をずっとずっと登った先にある。
この場所で数年前に発生したマナプールから、薔薇型の巨大魔獣〈ビランテ〉が出現し、それによって壊滅的な被害を受けてかつてあった都市高速の一部などが破壊され使用不可となるなどのダメージを受けた。
そうして被災した土地を再開発する目的で、当時福岡市の方に本部があった〈ダブルナイン〉が土地を買い取り、かつての都市高速を物資の運搬通路などに再利用したりしつつ、魔獣ビランテ亡き後に残った膨大なマナを研究利用したりするための巨大な魔法科学研究施設を建設し、同時に本部をそこへ移したのだ。
小倉駅に出現した魔獣ギャラス達を討伐し、事後処理などを地元の対魔兵士達に任せた俺達が〈ダブルナイン〉本部に帰って来ると、早速四人の巨乳美少女達に出迎えられた。
「お帰り、皆っ!!それからマサトさんも無事で良かったよっ!!」
頭のポニーテールと胸の爆乳をぶるんぶるん揺らしながら駆け寄ってきた少女は、焔優依。
学年は俺達と同じで、身長167cm、スリーサイズが上から99、57、85で、炎属性の魔法を扱う魔法師だ。
「…ったく、命令を無視して勝手に出動するなんてチームの意味ねぇだろうが馬鹿ユウト!それとその責任を作った大馬鹿クソ野郎っ!!」
ユウトに悪態をつきながら腰まで伸ばしたロングヘアを揺らしながら近付いて来るのは、驚異の巨乳率を誇る中でも最強の巨乳を持つ紅垣悠貴。
やはり俺達と同じ学年で、身長170cm、スリーサイズは上から100、58、85、同じく炎属性の魔法を扱う魔法師だ。
「そうやでー、今回は現場にマサトはんおるから【チームブラック】と、それからもう一組【チームホワイト】の出動やって言われたところやったやん、やのに無視して魔法少女だけで、しかも五人も同時に出動するやなんてオーバーキルも良いとこやで?
あとユウキはん?マサトはんのこと嫌いやからって、口悪過ぎんで?」
そして、皆の中ではやや小ぶりの(しかし十分に巨乳の)胸の下で腕を組みながら近付いて来る、ツインテールで関西弁を話す少女が黄野咲。
彼女もまた俺達と同学年で、身長155cm、スリーサイズは上から89、54、84で、雷属性の魔法を扱う魔法師だ。
「まぁ、皆がマサト君のことを心配してのことだってのは分かるっちゃけど、さすがにギャラス五体相手に魔法少女五人はサキちゃんの言う通りオーバーキル過ぎたね…」
最後の一人、ショートヘアで頭のてっぺんから一本のアホ毛と襟首で跳ねた毛が特徴的な少女、蒼柳恋歌。
彼女も俺達と同学年で、サキとは幼馴染の関係であり、身長159cm、スリーサイズは上から92、55、83。
そして彼女は、俺と同じく魔法師ではなく、マルチマギデバイスの補助で水属性の魔法を使って戦う魔法騎士だ。
彼女達と俺を含めた五人は、それぞれ魔法少女付きの〈守護騎士〉と呼ばれている。
ちなみに、俺がマリの守護騎士で、ユイがマミ、ユウキがユウト、サキがマチ、そしてレンカがフレンダの守護騎士を務めている。
この十人を総じて、現在の【魔法戦姫マジピュリー部隊】のメンバーであり、魔人達の脅威から福岡の平和を守るために戦っている対魔兵士達ということになる。
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【魔法戦姫マジピュリー部隊】は20年前に初めて発足してから、何度か世代交代を続けており、マジピュリーレッドとマジピュリーブルーは三代目、マジピュリーピンクは二代目、マジピュリーブラックとマジピュリーホワイトは今世代が初となる。
また、過去には〈マジピュリーイエロー〉や〈マジピュリーグリーン〉などもいたが現在はいない。
そして、守護騎士という職業は今世代から初めて運用されることになる職業だ。
何故これまで守護騎士がいなかったのかと言うと、魔法少女の力が従来の魔法師に比べて遥かに強かったため、必要無いと考えられていたからだ。
実際、魔法少女は単体で【幹部】クラスと呼ばれる上位魔人と渡り合えるだけの力を持っている。
それ故に魔法少女にかかる期待や負担も大きく、彼女達の重圧になっていた。
そして悲劇が起きたのは二年前、ちょうど世代交代して何度目かの出動の時だ。
小倉の魚町銀天街にて起きた大規模な魔人達による襲撃事件、その際に【幹部】クラスより更に上位の魔人である【大幹部】クラスの魔人によって二代目のマジピュリーレッドと二代目のマジピュリーブルーが倒され、〈魔界軍〉の捕虜とされてしまう事案が起きてしまった(魔界軍の捕虜となった魔法師は基本的に帰って来ることはなく、魔人達の下で奴隷として働かされることとなる)。
その時の反省を踏まえて作られたのが守護騎士制度というわけだ。
魔法少女と守護騎士は基本的に二人一組のチームで活動することになっている。
だから、俺がたった一人でギャラスに挑んだことは本来はルール違反となるが、今回はたまたま現場に居合わせたが故の現場判断ということで大目に見てもらえた。
魔法少女と守護騎士が二人一組で戦うことにより、魔法少女一人当たりにかかる負担を減らし、そしてチームごとに出動をローテーションすることで魔法少女達の出動回数を減らす、要は働き方改革というわけだ。
実際の運用としては、時と状況に応じて一組〜二組のチームが出動し、敵が【幹部】クラスならば三組程度、【大幹部】クラスならば五組フルメンバーで対処に当たることになっている。
今回に関しては、敵がギャラス五体なので本来は一組でも十分だったのだが、駅の北口と南口に分散して現れたので二組が出動することになっていた。
しかし、現場で俺が一人で戦っていると知った幼馴染達は、瑠璃さんの命令も聞かずに飛び出して行ったという次第だ。
こちらは明確な命令無視で違反となるため、五人はしっかりと怒られたそうだ…
まぁ、その責任は俺にもあるので非常に申し訳なくは思っている…
では何故その幼馴染達が俺に対してそんなに甘いのかと言うと……




