《閑話》 スミス家の長女
ある穏やかな昼下がり。陽の暖かさは森の奥地にまで届き、黙々と日々の仕事をしていた村人たちが、ちょうど弁当を食べ終えて、ひとまず昼休憩に入ったくらいの時間だった。
作業をいったん中断し、工房の外に出て日向ぼっこをしていた鍛冶屋のご老人は、ぱたぱたと小路を駆けていく少年を見つけて声をかけた。
「おや、マイク、そんなに急いでどうしたんじゃ」
「これだよ、これ」
マイクが億劫そうにひらひらと手に持った封筒を示す。
「誰かさんから贈られたその老眼鏡でよく見てよ、分からない?」
言われた老人は、メガネのレンズ越しに目を細めてそれを観察し、次の瞬間にはその目をかっと開いた。
「おお、王都から! ということはルイーゼか!」
「そういうこと、じゃあね」
何を焦っているのか、足早に立ち去ろうとしたマイクを、老人はぐいと腕を引いて止める。
「わしにもその手紙を見せなさい。わしが作った戦斧の具合はどうかね、あの子はよく無茶をするから、壊れたりしていなければいいが」
「ああもう、もし何か書いてあったら後で知らせるから! おい、じいちゃん、離せ! あっくそ、力強いな」
「そう水くさいことを言うな。おうい、みんな、手紙じゃ、ルイーゼが久々に手紙を送ってきた!」
ご老体とは言え鍛冶屋としてまだまだ現役の働きをしている老人の腕力は強く、マイクが逃げそびれているうちに村の人々は騒ぎを聞きつけ、「手紙だって」「ルイーゼだ!」とわらわら集まってきた。
すっかり人だかりに囲まれてしまったマイクは額に手を当てて唸る。
「こんなことになるだろうと思ったから、こっそり帰りたかったのに……」
「いいじゃないか、どうせその手紙、村の掲示板に張り出すんだろ」
「今度はどんなこと書いてあるかしら。楽しみねえ」
好き勝手に言う村人たちを前に、マイクは辟易した表情をしながら「分かった、分かった! じゃあ、そこの木陰で手紙を開くよ」と彼らを小路のわきまで連れ出した。村人たちがわくわくしながら顔を寄せ合ったその時、マイクのそばの茂みから影が飛び出して、マイクの手から封筒を奪っていった。
驚く村人たちをよそに、マイクはにやりと笑って叫んだ。
「ベティ! いいか、この手紙を家まで届けろ!」
「分かった、任せて!」
「ああっ、“子リスのベティ”が行っちまう!」
小柄な体格を活かしたすばしっこさに定評のあるベティは、手紙を受け取るとするすると人だかりを抜け、芝生に飛び込んで行ってしまった。
栗色の髪とくりくりとした瞳をした、おしゃまな少女の「子リスのベティ」。兄とともに針子を目指している彼女は、姉を追って王都に進出し裁縫店を構えようという夢を持っている野心家でもあったりするが、それはまだ誰にも言っていない秘密である。
村人たちは残念そうな声を上げた。銃を担いだ村の猟師は、マイクに向かって愚痴をこぼした。
「ちぇっ、そんな風にしてまで逃げるほどじゃないだろう。我々も便りを心待ちにしてたんだぜ」
「おじさん、悪いけどね、王都では“ぷらいばしー”ってのが尊重されてるらしいんだ」
そう言ってマイクは、大人びてきた最近はついぞ見せていなかった、生意気ないたずら小僧の笑みを浮かべた。
「なんてったって姉さんは、俺たちの家族だからね。手紙を開封する瞬間くらい、独占させてくれないと」
その意地悪い笑顔を見た猟師は、肩をすくめて「さすが、“子狐のマイク”は狡猾だなあ」と言った。途端に、マイクは仏頂面になった。
「俺はもう子供じゃないんだけど? やめてくれよな、俺は姉さんの中では真面目でしっかり者の弟ってことになってるんだから」
はいはい、と苦笑いする村人たちに見送られて、マイクはばつが悪そうにしながらその場を後にする。
薄茶色のすっきりとした短髪をした、スミス一家の長男「子狐マイク」。姉の奇行のためにフォローに回りがちな苦労人のようで、その実、性格はずる賢くていたずら好きな、村の大人たちにとっては愛すべき十四歳の少年であった。
ベティが勝手口から家に飛び込むと、ダイニングでは両親がのんびりティータイムにしているとこころだった。その脇で、外遊びから帰ってきたチャーリーが、熊のぬいぐるみ……長姉が狩ってきた熊からとった、本物の毛皮を使っている……をいじっている。
スミス家の末っ子は、このマイクたちお手製のテディベアをいたく気に入っており、そのために「子熊のチャーリー」などと呼ばれていた。
娘の様子に驚いたスミス夫人から「あらあら、どうしたの」と聞かれて、ベティは得意げに手紙を掲げて見せた。すると、いつもは糸のように細い目で、のほほんとしているスミス夫婦が「まあ!」「おや!」と叫んで立ち上がった。
「あの子ったら、数か月前に走り書きみたいな手紙を寄越したっきり、全然便りをくれなかったのに」
「早く読もう。紅茶と木いちごのジャムはここにあるから、くつろぎながらゆっくりとね」
「チーくんにもそれみしてー!」
まだ読める文字といったら自分の名前くらいしかないチャーリーも、ぴょんぴょんと跳ねてじれったそうにしている。その時、ちょうどよく村人たちを巻いたマイクも家に帰ってきたので、小さなテーブルを五人で囲み、今は王都にいる長女ルイーゼの手紙を読み始めた……。
『 拝啓 お母さんお父さんマイクベティチャーリーお元気ですか。
と、書いといてなんですが、毎度こうして呼びかけるのも面倒なので、頭文字をそれぞれからとってMFMBCと呼びかけることにします。いいよね? 』
「いいわけあるか」
「お姉ちゃんのネーミングセンスのなさって誰に似たのかしら」
「それはきっとあたしたちね~、あなた」
「我々とそっくりな子に育ってくれて嬉しいなあ」
「ね、ね、はやくつづきよんでよー」
『 さて、前の手紙でどこまでお話しましたでしょうか。
メデューサを倒した時の話はもうしたし……同僚たちと剣や斧をふるって戦い、友情を深めた話もしたような気がします。
私には騎士の友だちが二人できました。よくとばっちりを受ける不憫な羊飼いくんことオリバーと、礼儀作法にうるさいくせに元ヤンキーのパトリックです。彼らとはいろいろあって殺し合ったり決闘したりもしましたが、今ではまあまあ良好な関係を築けています。
この間も、三人で街の武闘大会に参加したのですが、そこでオリバーとパトリックの王都騎士学校時代の同窓生たちと出くわしました。
権能を持たないオリバーを馬鹿にする彼らに私とパトリックが最初にキレて、そんな私たちを必死で宥めていたオリバーも、相手が私のことを卑賤な木こりだと罵り、パトリックを妾の子だとこき下ろしたのを聞いて真顔で剣を抜きました。最終的に彼らのことは試合でぼっこぼこにしてやりましたが、派手に暴れすぎて三人とも武闘大会を出禁になりました。その時に同僚たちから「お前ら仲良いな」と呆れられたので、そうか、私たちは傍から見たら「仲良し」なのか、と気付きました。
まあとにかく、こんな具合に王都では楽しく暮らしています。 』
「お姉ちゃん友だちできたんだ! 良かったわね」
「なんで同僚と仲良くなるのに武器を交える必要があんの? 騎士になる奴には脳筋しかいないの?」
『 紅騎士団のみんなとも打ち解けてきました。野営をしている時などに、木こりの私は薪割りのために重宝されます。
初めて知ったんですけど、野営って手ぶらでするものなんですね。先輩騎士たちは、木を蹴り倒して薪を作り、野性のかぼちゃを素手で潰してご飯を作ります。私たち新人はまだその領域まで達していないのですが、いずれ立派な騎士になって、片手でリンゴを潰せるくらいになりたいです。 』
「お兄ちゃん、脳筋しかいないみたいよ」
「姉さんも姉さんで周りに毒されてんじゃねえよ……」
「ルイーゼ、頼もしくなったわね~」
『 ああそうだ! 私たちがなぜ野営をしているのか話していませんでした!
第一王女であり紅騎士団長のクラリス様が、代王の座につかれたことは、きっと田舎のそちらにも伝わっていることでしょう。では、その経緯と、あれだけ国中を騒がせた次期王選抜試験の結末については、ご存知でしょうか? 実はクラリス様の代王就任には、私も少なからず関わっているのですけど。
一言で言えば、私、世界を救いました。わーい! 弟妹たちよ、お姉ちゃんは頑張ったよ! 』
「……は?」
「はい?」
「おねえちゃんすごーいね!」
「すごいわね~、チャーリー」
「本当にな~、うちの娘は世界を救っちゃったか」
『 これで私も世界最強の木こりを名乗ってもいいんじゃないでしょうか。
とにかく、こうして代王になったクラリス様はそれまでの国政を一度見直して、経営状況などを直接確認するために、紅騎士団を率いて全領地を回ることにしたので、私は今、国中を旅しています。
クラリス様と副団長のマチルダさんは、信じられないほどよく働いています。特に、代王の臨時執務官となったマチルダさんの仕事病はひどくて、もともと責任感が強く勤勉な人なのに加え、野営中も書類の処理に追われて、一休みしようとブラックコーヒーと間違えてインク壺を飲みかけたあたりから私たちも「これは殴ってでも止めさせないとやばい」と思い始めました。しかし、マチルダさんの背後に回って後頭部を殴るだなんて芸当ができる人間は、紅騎士団にはいません。
上司であるクラリス様はどうしているかといえば、代王なのに一番木を蹴り倒してスイカを手刀で割って獣を狩っています。そしてイノシシ肉のスープを作ると、マチルダさんに無理やり食べさせています。「たいていのことは肉を食っておけばなんとかなる」とは、クラリス様のお言葉です。
私も村で身に付けた多少のサバイバル知識があるので、こういう場合に、クラリス様にちょっと頼ってもらえて嬉しいです。
でも、夜中にかがり火にあたっているクラリス様は、時々もの思いにふけっているご様子です。おそらく、先程書いた、代王になるまでの大騒動のことが心に残っているのでしょう。私とクラリス様は、無事に世界を救えましたが、その代わりにクラリス様は大事な家族を失ってしまいました。お母上は亡くなり、生き別れのきょうだいは行方不明になったままなのです。
私もマイクやベティ、チャーリーがグレて家出したりしたら、恐慌状態に陥ってしまうことでしょう。クラリス様のごきょうだいに対しては、私はあまり、いや、まったくいい印象を持っていないのですが、クラリス様の気持ちを慮ると放ってもおけません。
クラリス様を励まし、「森の中を捜索する時にはお供します」と胸を叩いてみせたら、クラリス様は恥ずかしそうに微笑んで「打たれ弱くてすまないな……。君は年下で部下なのに、頼りたくなってしまう。それは君がお姉さんだからかな」と言ってくれました。
この方の妹に生まれたかったと一瞬思いました。 』
「おねえちゃん……?」
「あたしたちという弟妹がいながら……」
「代王だかなんだか知らないけど、単純な姉さんをたぶらかしやがって……」
『 そして、クラリス様ときょうだいについての話をしました。
クラリス様は、ごきょうだいが苦しんでいる時に、姉のくせに助けにも行かず、のうのうと暮らしていた自分を責めていました。ごきょうだいがグレてしまったのも、自分が相手を救いに行かなかったからだと思っていました。ごきょうだいの失態は、全て自分の責任だから、本当は罪人のようである自分が代王などを務めるのはおかしなことで、そして自分はきょうだいからいくら理不尽に攻撃されても黙って受け入れるべきだったのだと、ぽつりぽつりと語ってくれました。
私はクラリス様の話を聞き終えて、はっきり、クラリス様のおっしゃっていることは間違っていると言いました。
弟妹たちがやらかしたことの責任は、上のきょうだいが背負うべきである。確かにそれは当然のことです。少なくとも私はそれに同意します。
しかし、私の思う姉の「責任」とは、きょうだいがすることを何もかも許し、罪の償いを代わりにしてやることではありません。ただクラリス様だけが傷つけばいいなんてことでもありません。
兄姉の責任とは、弟妹たちが人として外れた道に迷い込んでしまったら殴ってでも連れ戻し、正気にしてやることです。破滅に向かって突っ走ろうとしているなら、半殺しにしてでも目を覚まさせ、叱咤することです。
そしてその後は、ゆっくり更生するための環境を用意してやることが、兄姉がするべき「後始末」というものでしょう。だから、クラリス様は罪人ではないし、ごきょうだいの失態の責任を持とうというならば、偉大な代王になって国政を整えることが一番です。
それに、クラリス様は、ひとりでその重荷を負わなくていいのです。
クラリス様はごきょうだいを助けられなかったことを悔いていましたが、正直言って、王宮という閉じられた世界で、政権争いに巻き込まれていた幼いクラリス様は、あまりにも無力だったと思います。泳げない者がおぼれる人間を助けられるはずがないのです。
しかし、今は違います。クラリス様のそばにはマチルダさんと師匠がいます。部下には私と、お人好しなオリバー、優秀なパトリック、その他大勢の紅騎士たちが支えています。安心できる居場所ができて、クラリス様は、むしろ今やっと、誰かを救える余裕が生まれたのではないでしょうか。
だから恐れることはありません。きっとクラリス様は、ごきょうだいとやり直せますと、私は十年以上もマイクたちの姉をしてきた「姉」の先輩として、クラリス様に力強く保障しました。
焚火を見つめて話を聞いていたクラリス様は、ふっと柔らかく微笑んで、呟きました。
「……すごいなあ、君は、頼りない私と違って。ルイーゼの弟妹たちは、いい姉を持ったものだ」
私は首を振って、「いいえ、クラリス様」と言いました。
「私が、いい弟妹たちを持ったんです。世界一かわいいあの子たちがいるから、私は世界一強い木こり、強い姉でいようと思えるんです」 』
「おねえちゃん……!」
「そんなこと考えてたんだ……」
「ふん。口が上手いのも姉さんの特徴だろ」
「あらあら、マイクってば顔赤くして~」
「我が子たちの仲が良くて、父さんたちは嬉しいぞ~」
『 私は、マイクがしっかりしていること、ベティが要領がよく器用なこと、チャーリーが無邪気ながらも胆が据わっていて大物になりそうなことなどを、クラリス様に語りました。クラリス様は興味深そうに話を聞いてくれました。
結局、黎明の気配が東の空に忍び寄り、早朝の冷たさが野営地に降りてくるまで、私はクラリス様と夜っぴいて話し込んでしまっていました。
「あっ! ごめんなさい、お忙しいのに、大事な休憩の時間を奪ってしまって」
「いや。気にするな、焚火の番はひとりじゃ寂しかったしな」
他の紅騎士団員たちも起き始めて、テントからのそのそと這い出てくる中、クラリス様は口元に手を当てて何かを考えているようでした。
どうしたんだろうと、私が首を傾げていると、「よし!」と叫んでクラリス様は宣言しました。
「ルイーゼの素敵な家族の話を聞いて、会ってみたくなった。次の領地の視察に行く前に、ちょっとお邪魔させていただこう!」
「……え?」
私たちはぽかんとしました。
と、いう訳で。
――愛するМFМBC……。』
「いや、それはもういいよ」
『今から、そちらに行きます。 』
「……え?」
マイクとベティが同時に声をもらしたその時、外から吹いてきた突風が、スミス家の窓を叩いてがたがたと揺らした。
いったい何事だろう。夫婦と子供たちが家を飛び出して、空を見上げると、青天に逆光を受けて浮かんでいる人影がひとつ。
響き渡る高笑いに、なんだなんだと村人たちも集まってくる。宙に浮いた見慣れぬ人影が口を開いた。
「お初にお目にかかる。突然ですまないが、こちらの村に紅騎士団を駐屯させていただけないだろうか」
そう言って、地面に降り立った彼女は、流れるような黒髪と銀の瞳をしていた。
唖然としているスミス一家に、謎の訪問者は笑いかける。
「こちらで預からせてもらっているお嬢さんは、とても立派な騎士になっているぞ! 今日は里帰りといったところかな。さあ、ルイーゼ、ご家族に顔を見せてあげなさい」
そして、彼女の後ろからひょっこり顔を出したのは、薄茶色の編んだ髪に翡翠色の目をした、若い少女の騎士。
いやー、と照れたように頭を掻いて、少女は言った。
「恥ずかしながら、帰って参りました」
村人たちが顔を見合わせて、嵐の前の静けさとでもいうべき沈黙が広がった。
銀の瞳の女性が不思議そうに首を傾げていると、最初にスミス一家がバッと顔をあげて吠えかかった。
「ね、姉さんはお前にやらないぞ!」
「何が里帰りよ!」
「うちの娘を返しなさい!」
手に手に鎌や木の枝、斧を持ったスミス一家が女性に掴みかかる。驚いた様子でそれをひょいと避けた女性の後ろで、騎士の少女が大慌てで一家を止めに入る。
「ちょっと、みんな! なんてことしてんの! この方は紅騎士団長で、セント=エルド大王国の代王なんだよ?!」
「そんなこと知るかあ!」
「ルイーゼ、お帰りなさい、待ってたわよお!」
少女が家族を止めきれないでいるうちに、村人たちまでもが次々と参戦していく。ある者はトンカチを、ある者はフライパンを武器にして、女性に殴りかかるが、攻撃されている当の本人は明るい表情だ。
「わっはっは! さすがルイーゼの故郷の村だ! みんな規格外だな!」
「く、クラリス様、本当にごめんなさい! みんな落ち着いてよー!」
「村人の諸君、安心したまえ! 娘さんは幸せにするから!」
他意があるのかないのか、女性の発言にますます村人たちの闘志が煽られ、こめかみからぶちぶちと血管が切れる音がする。
大乱闘が始まる村の上空にはとっくに、赤いマントに金の薔薇の刺繍をした騎士団のユニコーン隊が到着していて、下のすさまじい様相を呆れながら見ていた。
「姫さん、戦うのが楽しくて、あれ少しわざとやってんな」
「こんな村で育ってたら、そりゃルイーゼさんも騎士になれるよ……」
「俺たちもルイーゼの助太刀に行ったほうがいいか?」
「放っとけば? あいつ、ちょっと嬉しそうだしね」
最後の声の主が言った通り、ふるさとの人々に囲まれた少女は、こっそり安心したような微笑をもらしていた。
そんな少女に、村人と女性の双方から呼び声がある。
「おい! あんたはうちらのよく知る、かわいい木こりのルイーゼだよな!」
「いや、私たちの頼れる、紅騎士団の騎士だろう?」
聞かれた少女は、ぱちぱちと瞬きをすると、元気よく「はい!」と答えた。
「私は、世界最強の木こりで、誇り高き紅騎士団の騎士で……
……スミス家の長女、ルイーゼです!」
時を巡った先にたどり着いた少女の日々は、明るい。
みなさま、ご愛読ありがとうございました。




