第九話「Unlimited Universe Works.」
この前のイベントでやっと比叡出ましたやったね!
〜展開のあらすじ〜
……まず展開というものは四つのパーツに分かれています。俗に言う「起承転結」というものです。物語の導入部分にあたる「起床」、それを引き継ぐ「承太郎」、物語に大きな展開がある「展示」、そして話のまとめ……あるいは到着点である「結城」。これらを使いこなすことが、展開をコントロールすることが、物語を作る際に必須になると私は考えます。それで————
「それっぽいこと言ってるとこ悪いけど、予測変換消し忘れてるぞ」
第九話「Unlimited Universe Works.」
「ツッコミが板についてきましたねーダーリン」
「ったく、ネタ切れの中がんばるのは評価するが、雑だコレ」
「そうですね〜」
いやお前も相当雑だぞ、俺への扱い。
……うん、それよりも。
「ここどこなの」
俺は今、宇宙の外にいるのだ……!
「どこってそりゃあ……宇宙の外ですよ」
「答えになってねえ!」
やってらんねえ!
「ダーリンだって聞いたことないですか? 宇宙の外には、複数の宇宙があるって話」
「あー、聞いたことある。それってあれだろ? マクロコスモス」
「ちげーよハゲ」
「はげてねーよ!!?」
宇宙の話をしていたと思ったら、髪の話をしていた。どういうことなの?
「まあとにかく、その説をここでは採用しているワケです。アンダスタン?」
「あ、アンダスタン」
いや説って何? あんた宇宙自身じゃないの? 突然メタファーめいたこと言わないで? ……そう、突然のメタ発言。ゲリラメタい。
「というワケでダーリン。今から私の実家に行きます。オッケー?」
「お、オッケー」
予想どおりの展開だけど、実家って何? ……いやそりゃ実家あるだろうけどさ。それにしたって実家って何? 宇宙の実家って何? 人間の俺にはよくわからんです。
とかなんとか言っているうちに実家とやらが見えてきた。
「じゃーん! これが私の実家ですよダーリン!」
「どれどれ……」
そこに建っていたのは————
如何にも吸血鬼が住んでいそうな禍々しい雰囲気の洋館でした。
つーか紅◯館でした。
「紅魔◯じゃねーか」
「◯魔館ですね」
「なんでだ…………ッッ!!?」
いやホントに。なんで宇宙そのものの実家が吸血鬼の館なんだ。
「え? じゃあDI◯の館の方がいいですか?」
「そういうことじゃない…………いやそうじゃなくてだな」
「わかってますってー。これはですね、私って生物によって見え方が違うって言ったじゃないですか。アレと同じパターンなんですよぅ」
「……あー、つまりアレか。俺がイメージした建物が紅◯館だったと、そういうワケか」
「そういうことですねー……って、そんなことより早く中に入りましょうよぅ! いい加減に母さまと父さまにダーリンを紹介しないと!」
気が早い宇宙さん。……いやまあ同意の上なんだけどさ。故に、俺も早いとこ彼女の両親には挨拶をしなければ……そう思った刹那。
「ならん。娘はやらん」
既に座敷で俺は父さまと母さまとお話をしていた。
「————————!!?」
……え? どういうこと? 何が起こったんだ?
俺が急展開についていけない中、宇宙が俺に囁く。
「……これが父さまの権能の一つ、筋道の反転です。私たちが辿るはずだった筋道が逆に私たちに向かってくるという反転法則を生み出す能力————名を『実家が来い』」
「………………」
なんていうかルビだけでよかった。実家が来いってなんだよ。どう反応すればいいんだよ。とどのつまり過程をすっ飛ばしたという事じゃないか。反応しづらすぎんだよ。
「ぶっちゃけキンクリです」
「ぶっちゃけんでいい」
バカはバカでこんなノリだしどうすりゃいいんだよ。
「とにかく娘はやらん」
「でもそろそろ適齢期ですよあなた」
「いやしかしなハニー」
「そろそろ家業の継手も探さないとダメじゃないですか」
「うん、まあそうなんだけどね」
とか言ってたらご両親はご両親で話し合い始めたし! 俺蚊帳の外だし!
「……ダーリン。ここで男を見せてください」
宇宙さんが俺に振ってきた。
「……見せるってどうしたらいいんだよ」
相手は宇宙の親だぞ。一体何をしたらいいというんだ。
「簡単ですよダーリン————————家業を継いでくれればいいんです」
「ここまで来た以上、それしかなさそうだけど……何をしたらいいんだ、家業って?」
もう並行宇宙の観測とかじゃ驚かない。そんなスケールの大きい話、もう慣れた。
……ほら早く言えよ宇宙さんよ。もうおどろかないぞ。来いよ!
「宇宙の作製。まあ子作りですね」
「ぶっ……………………!!?」
予想外想定外男を見せろってそういうことなんです!!? あばばばばばばば、どどどどどうしたらいいんだおれは。
「だから迷ってんだよパパは」
なんだか急にパパさんと分かり合える気がした土曜? の午後であった。
〜つづく〜




