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体育祭 1

ポケットから取り出したプログラム表によると私の出場競技までまだ時間があったので取り敢えず振り分けられたテントで一休みする。


ふぃ〜〜〜〜。日陰はやっぱりいいなぁ〜〜〜。


凍らせたペットボトルのお茶を額に当てながら他の競技を見学する私の隣で暑さで不機嫌がマックスだった葉山女史が不意に「ちっ」と鋭く舌打ちをした。

突然のことに葉山女史を振り返り、その顔に浮かぶ表情の恐さに思わず息が止まった。


「忌ま忌ましい………」


「は、葉山女史?どうし……」


目を細め、鬼のような顔で私の背後を睨む彼女の視線を追うとこちらに歩いてくる一人の男子生徒の姿。


ああ、成る程。そりゃ葉山女史の機嫌が悪くなるわけだ。


「天敵、登場………った!」


言い終わるよりも早く私の頭に激痛が走る。


容赦なく人を拳で殴った葉山女史は凍えるような声で一言。


「黙れ」


「はぁい………」


頭が痛い……が、葉山女史の方が怖いので大人しく白旗をあげる。


叩かれた箇所を撫でながら黙った私をよそに葉山女史はバリバリの戦闘態勢でテントに近付いてきた少年と対峙した。

少年は葉山女史の凄みの(あり過ぎる)視線に臆するそぶりすら見せず、その瞳を真っ向から見つめた。



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