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ひいらぎのひとひら1 epi.27 届いていた
家に帰った。 あと2か月で三回忌か、と考えながら。 ふと、久しぶりにLINEを開いた。
あ。 そこには、亡くなる1週間前の、柊子からのメッセージ。
いつもの、穏やかな声のまま。
「ゆうき。あなたがこれを読むとき、私はたぶんいないね。」「感謝してもし切れないくらい、あなたといられて本当によかった。」
「この先放っておけば、何年経ってもはまり込んで抜けられなくなるのでしょう。」「もう私が背中を押すことはできないけど、大事な話をするから、忘れないで。」「ゆうき、何があっても前を向いて生きなさい!分かりましたか?」
「それと、最後のわがままを云わせて。」「もし、みんなが許してくれたら、私を、父のお墓に入れてください。でも、無理はしなくていいからね。」
「ゆうき、愛してる。」
「分かったよ。」 スマホを握りしめた。
あの選択は、間違いじゃなかった。 喜んでもらえたよね。 柊子は、死ぬ直前まで、僕のことを考えていた。 今になって、ようやく分かる。愛してる気持ちは、今でも伝わるのかな。
でも。 前を。前を向いて。 柊子の愛情に応えられるように。




