080 ちょっと本気だす sideジミー1
まだ今日中! ロスタイム!
廃棄場で色々と見つけた俺たちは、その報告も兼ねて一度町へと戻った。
本来も予定だった地下5階へは辿り着けなかったが、まぁ仕方ない。ミゾレ曰く「予定外の出来事があれば即時撤退」だそうだ。安全優先ってのは分かるしな。冒険しないのが本物の冒険者とはよく言ったものだ。
その翌日、俺たちは再び捕食の遺跡へとやってきていた。
今回のメンバーは俺、ミゾレ、クリスタ、ジェイドの4人。イリスは流行病の現状を確認するために町へ残っていた。全員で残ってもよかったんだけど、病気は魔法で治せないから、俺たちがいてもな。イリスは主席だけあって頭もいいし、あいつがいれば平気だろ。
ならこっちは平気なのかと聞かれれば、俺だって伊達で次席になったわけじゃないと答える。
ていうか何でこの俺が勝てないやつがいるんだよ、このクラス、おかしいだろう。
「ちょっとジミー、ぼけっとしないでくださる? とっとと歩きなさいな」
「考え事してただけだって。お前は悪態つかないと会話もできないのか」
おかしいと言えばこの侯爵令嬢もおかしい。
明らかに転生者、それも他の世界からの転生者だと思うんだが、それにしたってこう、な?
ブリューナク家に女がいるなんて聞いたこともなかったし、いざ会ってみればやりたい放題だし。ブリューナク家のくせに魔法使わないし。使わないでこの俺に勝つし。
……おかしくね?
「それでお嬢様、今日はどんな目的があってこちらへ?」
「あらジェイド、聞いていませんでしたの? 魔石の探索ですわよ」
「それは依頼の内容でしょう。イリスの魔力が必要だからなどという瑣末な理由でお嬢様が彼女と別行動するはずがありません」
言われてみれば、このご令嬢はイリスに執着してるよな。
ルームメイトらしいけど、イリスは元々別の奴と同じ部屋だったはずだ。
あれか、そういう感じなのか。同姓が好き的な。悪いとは言わないが、俺にそっちのケはないな。異性がいい。
異性という意味ならクリスタだってそのはずだけど、こいつは恋愛対象とかそういうのではなく、もっとおぞましい何かな気がしている。見た目は間違いなく好みなんだが、妙に覚えのある、でも思い出せない気持ち悪い魔力を感じるんだよな。
「そうですわね、ここまで来れば他人に聞かれる心配もないかしら」
ここまで、というのは昨日の騒動の終着点一歩手前。あの廃棄場へのダストシュートがあった場所だ。俺が魔法で溶かしたはずの通路はいつの間にか修復されていて、あのダストシュートも見当たらない。それでも歩いた時間、方角から考えて、この場所なのは間違いないだろう。
「実は、アリスの現状を打破する方法を見つけました」
「本当ですか!?」
「の!?」
さらっとすごい事を言ったクリスタの肩をジェイドが両手で掴む。
そしてがっくんがっくんと揺らす。
「ちょ、じぇいど、おちつきなさ──」
「落ち着けジェイド、クリスタが酔ってるから!」
「は!? も、申し訳ありません、お嬢様」
ジェイドをひっぺがすと、こいつも落ち着いたようで謝罪する。
ずっと妹の、アリスちゃんの事で思い悩んでいたようだから気持ちはわかるが、侯爵令嬢に触れた上揺らすのはまずいだろ。
やりたい放題なクリスタは、これでいて身内、というか近しい相手には寛容だからいいけど、傲慢な貴族相手だったら打ち首ものだ。
「構いませんわ。今後は気をつけなさい」
「失礼いたしました、それで」
「ええ、たしかに見つけましたわ、アリスを助ける方法を」
「本当に?」
不審げ、いや、不思議そうなミゾレ。
何がってそりゃ、アリスの病気を治す方法なんて見つかるはずがないからだ。
正確に言えばあれは病気じゃない。高すぎる魔力というのは、普通の人間でいえば筋力が高すぎるようなものだ。筋力なら寝たきりの生活でもすれば筋肉が落ちて下がるけど、魔力は休んだら回復する。しかも魔力が高すぎて扱えないとなると、使って減らすこともできない。
結局のところ、ジェイドがしているように道具を使って外部へ逃がす対処両方しかできないはずだ。
「あら、簡単ですわよ。丁度いいものが見つかったじゃありませんの」
そう言って取り出したのは、昨日俺たちが見つけた《魔食菌》の空き容器。
同じものがお屋敷にあるからと、こっちは俺たちが持つ許可を貰っていた。
「《魔食菌》をアリスに感染、いえ、治療ですし投与と言いましょう。そうすれば《魔食菌》が魔力を喰らい続け、高すぎる魔力を減らしてくれるはずですわ」
「でもよ、それって魔力の低い雑魚にしか効かないんだろ? 強い魔物には大量に使う必要があるって話だし、空き容器だけじゃな。お屋敷にあったやつは使用済みって話だし」
「あら、なら集めればいいじゃありませんの」
なるほど、イリスはそのための下準備中なのか。
俺たちがここで魔石を見つけさえすれば、あとは《魔食菌》を集めて投与するだけと。
「すごいな、完璧じゃないか」
「ええ、褒めてもよろしくてよ?」
「……お嬢様、それでは駄目かもしれません。アリスの魔力は、高すぎるのです。仮にその魔力をランクS相当とし、弱らせてもランクA相当、ドラゴン並です。それではいまの、魔吸石に吸わせている状態と大差ありません」
まぁ、そうだよな。
俺だってドラゴン並の魔力があるし、イリスもそれくらいある。けどそれは俺たちが相応に鍛えているから、魔力への耐性を持って生まれたから扱えているのであって、生まれてからずっとそれ以上の魔力を持ち、その影響で寝たきりのアリスじゃ扱えない。
それでも、大分よくなるんじゃないかと思うんだが。
「ふふ、甘いですわよジェイド。なら、一気に魔力を減らしたところで《魔食菌》を投与すればいいのですわ。そうですわね、せめてランクB相当まで落したところで投与し、異常な速度で回復しようとする魔力を《魔食菌》に食わせ続ければ、その状態を維持できるのではないかしら」
「ですがアリスは魔法を使えませんし、魔吸石ではそこまで吸い取ることができません。いったいどのような……まさかっ!?」
方法を検討していたジェイドが、信じられないものを見る目をクリスタへ向ける。
当のクリスタは相変わらず何を考えているのか分からない微笑を浮かべているが、何を考えているか分かっても、何考えてるんだってなりそうなのが嫌だ。
「ええ、貴方と一緒に考えた、あれですわ」
「ふざけないでください! あんなもの、アリスが耐えられるはずがない! そ、それに魔石を見つけ、それを使用後に加工すれば高ランクの魔吸石にできます。それでしばらくは現状を維持できますから、そんな無茶な方法をとらずとも」
「あら、いりませんわよ魔石だなんて」
「おい、お前なに考えてる」
嫌な予感がする。
とてもとても嫌な予感がする。
昔、親父たちが俺に魔神を監視しろって無茶ぶりしてきた時と、同じくらい嫌な予感がする。
「魔道具の起動に膨大な魔力がいる? 魔導師の魔力では足りないから魔物の魔石を集める必要がある? ふふ、愚かですわね。魔導師の魔力で足りないのなら、家畜どもから集めればいいのですわ。幸い、アリスの魔力を減らすのと同じ方法で集められますし」
「……説明して」
「構いませんわ。よくお聞きなさい」
クリスタの語った方法は、やっぱりろくでもなかった。
クリスタ考案の魔法で魔力を強制的に対外へ放出させ、《玉呑みのカンテラ》で集め、それで《魔食菌》を起動する。そして集めた魔食菌をどうするか? そのまま封印なんてもったいないことはせず、有効活用させてもらうさ。集まった魔食菌は全てアリスちゃんへと投与する。
魔食菌はゴブリン程度なら倒せても、高位の魔物は弱らせることしかできない。
逆に言えば、高位の魔物に匹敵するアリスちゃんの魔力であっても、喰らいつき、弱らせることができる。
もちろん多少弱らせても無意味なのは先に述べたとおり、ならどうするか。
簡単だ。魔力を集めるのと同様に、アリスちゃんの魔力を焼いた後《魔食菌》を投与すればいい。
本当に、話にすれば簡単な、胸糞悪い方法だった。
「あの魔法が激痛を伴うことは、お嬢様ご自身が一番お分かりでしょう! それを、それをアリスに、罪のない平民たちに味合わせると仰るのですか!」
「死にはしませんわ。それに、流行病となってしまった《魔食菌》を放置すれば、遅かれ早かれ全滅は必至。なら、苦しんでも助かるほうがよくはなくて?」
それはその通りだろう。でも、その案には欠点がある。
まず死にはしないという予想が、本当にただの予想にすぎない。魔法の使い手で、魔導騎士科主席のイリスにも検証してもらったというが、何事も絶対ということはない。
そもそも、クリスタだって高魔力保持者の家系であるブリューナクのひとり。そいつが平気だから平民も平気って、そりゃ無茶だろう。
最悪、平民たちも、アリスちゃんも、みんな死ぬ。
次にそんな方法でアリスちゃんが助かれば、町人から排斥されるのは間違いない。だから、本当にその方法を使うなら、秘密裏に事を運ぶ必要がある。
「悪いが、そんな方法は認められない。俺にも立場ってもんがあるからな」
「立場? ジミーの家名ってなんだったかしら」
「あー、それは、いや、それはいまはいいや」
学校に登録してる家名はあんま関係ないしな。
立場のほうも言いたくない。言っても、こいつらなら対応は変わらない気がするが。
それに、俺が別の立場でも、やっぱり止めるだろう。
「やっぱり立場は関係ないな。誰かが傷つくような方法は認められない」
「そうですの。ミゾレは?」
「国の命令ならともかく、率先して他人に犠牲を強いるのは、嫌」
「なるほど。ではジェイド、貴方はどうですの? 大切な妹を救うチャンスですわよ?」
俺たちの視線がジェイドへと集中する。
さっきはああ言っていたけど、実際どうなんだろうか。
大切な存在を、他人を犠牲にしてでも助けたい。事の是非は別として、そんな気持ちを否定する権利なんて誰も持っていない。
だからこいつがそう言ったとしても、俺は邪魔こそすれ、責めるつもりはなかった。
でも。
「私は、いや、俺は反対だ。アリスの兄として、あいつにそんな犠牲を背負わせることはできない」
そう言いきった。
いい兄貴じゃないか。
そんな俺たちを見て、やれやれというように頭を振るクリスタ。
「ま、そう言うと思いましたけれど、もう手遅れですわよ?」
「なに? ……カンテラがない!?」
改めてみてみれば、最近こいつの近くをふわふわしてるあの魔道具がない。
あれは呪いの道具らしいから、間違えて忘れてきたなんてことはないはずだ。
それはつまり、意図的に誰かへ譲渡したということ。そしてここにいないイリスと、手遅れという言葉。
「お前まさか! そのために俺たちを連れて遺跡まで」
「ゴブマロっ!!」
動揺する俺目掛けてクリスタが丸い玉を投げると、それは途中で白いゴーレムへと姿を変えて俺に襲い掛かった。
クリスタ固有の特殊なマシュマロゴレム、ゴブマロ。
その体当たりが俺と、近くに居たミゾレを巻き込んで壁に叩きつける。
体当たりっていうか、完全にラリアットだなこれ。
「がふっ」
「くっ」
突然の事すぎて避け切れなかったと言い訳したいが、それでも魔導騎士科である俺とミゾレに不意打ちを喰らわせるって、どんなマシュマロゴレムだよ!
しかも俺たちが壁にぶつかった瞬間、しゃこんっと音がして壁が上昇へと開いた。
そう、ここはダストシュートのあった壁、つまり。
「う、うわ」
「まずい」
俺たちは落ちた。
「うわああああああああ!?」
「きゃああああああああ!!」
咄嗟に魔法を使おうにも、ゴブマロが邪魔でうまくできない。
ちくしょう、そのためのゴブマロか!!
「ミゾレ!」
「わかってる。”お願い、吹き上げて”!」
ミゾレの精霊魔法によって下から強烈な風が叩きつけられ、落下の速度が弱まる。
それでも三人分の重さを支えきれるはずも無く、ある程度の速度をもって床へと叩きつけられた。
常時展開の防壁魔法が砕けるが、代わりに体は無傷だ。
「おらぁ!」
その衝撃で拘束が緩んだ隙をつき、ゴブマロを蹴り飛ばす。
幸いなことにあっさりと吹き飛ばされてくれた。
「ったく、何考えてんだクリスタの奴」
「早く戻らないと」
残念なことに飛行魔法は難易度が高く、魔導騎士科でも使える奴はほとんどいない。純粋な魔法の力量とは別に、魔法への相性とかもあるから、こればっかりは俺でも無理だ。
それでもこの程度の高さなら身体強化とミゾレの風魔法を併用して飛び上がり、そこからダストシュートを壁蹴りの要領で上がることはできるはずだ。
そのための詠唱をしようと集中しかけた時、がらりと、何かが落ちるような音がした。
見ればゴミ山のガラクタがひとつ、転がり落ちてくる。
強風の余波かなにかで、ゴミ山が崩れたのだろうか?
いや、違う!
「ミゾレっ!」
「ジミー!」
同時に気がついた俺たちはそのゴミ山へ向かって剣を構え、間にミゾレが氷の壁を作り出す。
その壁を突き抜けて、巨大な剣が現れた。
俺とミゾレは長剣を使い二人掛りでそれを受け止める。
鉄のこすれあう不快な音に眉を顰めながら、襲撃者に問いかける。
「どういうつもりだナーチェ!」
「ただのお仕事だけど?」
「はっ、アルドネスが死んでクリスタに鞍替えしたのか?」
こいつがここにいるという事は、クリスタの差し金だろう。
「馬鹿を言わないで! 私の忠誠はいまも変わらずアルドネスさまのものよ!」
ってことは遺言か何かか?
いや、そういえばあいつの死亡は確認されていないんだったか。まだ生きていて連絡をとっているのか、或いは。
「無駄なことはやめろ、お前じゃ俺には勝てない。その上二対一で何ができる」
「ご心配どうも。でもね、わたしの仕事はあなたを倒すことじゃない。それに、誰が二対一と決めたの?」
「ちっ!」
舌打ちひとつ、俺とミゾレはその場から後方へと飛びのいた。
直後、俺たちの居た場所をそれは白いゴブリン型のゴーレムが突撃してきた。
あんな蹴り程度じゃ再起不能にはできなかったか。体勢が悪かったとはいえ、結構本気で蹴り飛ばしたんだけどな。
「これで二対ニね」
「ゴブマロ?」
「何かと思えば。いくら特殊個体とはいえ、たかがマシュマロゴレムがこの状況で戦力になると思ってるのか」
俺たちがマシュマロゴレムの悲劇で大惨事になったのは、無力な相手を一方的に惨殺することができなかったからだ。それでも俺を含めた一部は早々に対応したし、いまのゴブマロは強いとは言いがたくとも、戦う力を持っている。
俺やミゾレが手心を加える理由にはならず、それなら敵じゃない
「この子これで意外と強いのよ? 運動能力は申し分なし。欠点は貧弱な装甲と武装だけど、それもこれで。”鉄屑よ、彼の者に纏いて鎧と成せ”《鉄屑の鎧》」
ゴミ山のゴミたちが集まり、溶け合い、まったく別の形を作り出す。
その中には先日破壊したガーベジゴーレムも混ざっていた。
ゴブマロに纏いついたそれは最早ゴミなんかじゃない。フルフェイスの全身甲冑だ。
「ミゾレ、ナーチェは俺が倒す。ゴブマロは頼む」
「ん、任せる」
「相談は終わり? もっとしてくれてもいいのよ?」
「冗談。足止めが目的なんだろ? さっさと終わらせてもらう!」
言いながら、ナーチェとゴブマロへ挨拶代わりに無詠唱の《火矢》を数本投げつける。
所詮無詠唱なのでナーチェは自前の障壁で弾き飛ばし、ゴブマロは──
──背面と脚部に装着されたガーベジゴレームのブースターで加速し、《火矢》をその身に受けながら突進してきた。
おいおい、あれじゃゴーレムじゃなくてロボットだろ!
「私が受ける」
ミゾレがゴブマロの前に躍り出て防壁を展開するも、その勢いは収まらず後方へ吹き飛ばされていく。
「なんつう勢い」
「余所見してる暇はないわよ!」
「くそっ!」
その隙に突撃してきたナーチェの突きを長剣で逸らす。
席次は俺のほうが上だが、それはナーチェが魔法を苦手としているからだ。
できれば接近される前にケリをつけたかったんだが、ブースター付ゴブリン型ゴーレムなんて存在に動揺して接近を許してしまった。
「お前、わかってるのか。クリスタは戦う力もない女の子に、生きるか死ぬかわからないような方法を使おうとしてるんだぞ! 無関係な人たちまで巻き込んで!」
「関係ないわね。あたしは、あなたを足止めすればアルドネスさまの居場所を教えてくれるというから協力しているだけよ」
「それでいいなら俺が協力してやる! 俺がその気になれば、居場所くらい探りだせるってお前なら分かってるだろう!」
こいつには《鑑定》があるからな。
てかやっぱりアルドネスは生きてるのか。
「そうね、それもいいかもしれない。戦う前なら、その提案に乗っても良かった」
「今からでも遅くは」
「でもね、戦う力も無いなんて決め付けるのは気に食わないわ。あたしだって元は奴隷だった。どこへいっても使えないと見下されて、見捨てられて。それでも、いまはこうしてあなたと戦えるほどの力を手に入れた」
足元から飛び上がる石礫をバックステップでかわす。
ナーチェは高位魔法が苦手だが、その分周囲の環境を利用してくるから厄介だな。
威力の低い通常魔法、それも無詠唱の扱いをよく心得ている。
「戦う力がないかどうかなんて、戦ってみるまでわからないものよ?」
「……なら、それも含めてアリスちゃんに聞いて見るとするさ。クリスタからの伝言で、はいそうですかと頷くわけにはいかないな。それに、無辜の民を苦しめるような真似は、立場的に看過できない」
わかるだろう? と無言で伝えるも、それには何も帰ってこなかった。
お互いに無言。
結局のところ、こうなる事はわかっていたけど、ナーチェは手を抜けるような相手でもなければ、そういう状況でもない。
「まぁ、お前なら本気出しても死にゃしないだろ」
「吼えるじゃない。私にはあなたの素性を暴露するっていう切り札があるのだけど」
ちらっとミゾレを見て大きく息を吸い込むナーチェ。
あ、やばい、こいつ本気だ。
「速攻でつぶす!!」
これだから鑑定持ちは!
こうして俺たちの戦いの火蓋が気って落とされた。
次からクリスタ視点に戻ります。
今回はいつに無くクリスタが悪役をやっております。作者としては書いていてとても楽しいです。




