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月光の国
『あ~人間だ。』
『人間と、半分神様。』
一面に月氷花が咲き乱れる場所で、妖精たちが戯れている。
『ファンテーヌ、ファンテーヌ。』
『運命の歯車三つに一つ。』
『選ばれた、ファンテーヌ』
どうやら、歓迎されているようだ。
「歌姫を知らないか。」
『知ってるよ~』
『行こう~』
親切に、案内してくれるらしい。ついていこうとすると、
『でも、ゾエ、ラウル、ダメっ!。』
『行ったら死んじゃう。』
と言う。困り果てた2人。
「じゃあ、どうしたらいいでっさ妖精さん。」
ラウルが言うと。
『遊ぶ~、ここにいると歳を取らないの。』
「すご~い!素敵ね、妖精さん。だからこんなに親切で、輝いているのね。」
『うん!ゾエのこと大好き。あそぼ~』
妖精は褒められるのが大好きだから、気をすっかり良くしてゾエを花で飾り立てている。それをチラッと見ながら、私は他の妖精に連れられて、その場を後にした。




