侍女に聞き取り
次の日、王妃宮にいるすべての使用人の所をもう一度回った。
昨日は私達の張った魔法に引っ掛からないようにするために人と場所を繋げて登録を行った。
今日は王妃宮で働く使用人の中にスパイがいないか探るため。
本当は、昨日一緒に出来れば良かったのだけど、マルグリット姉さんが別の任務に着いちゃっていたから。
スパイを探すにはマルグリット姉さんの能力が適している。
マルグリット姉さんがこの能力を使っている時に相手の目を見て話していると嘘ついたら直ぐに分かる。
と、言うわけでマルグリット姉さんと私、ドーリスとクララで任務にあたる事になった。
ドーリス達はマリーエル様に付いています。
今のところ、変な視線を感じる事はないみたい。
私とマルグリット姉さんは丁度、西の離宮から来た侍女たちと顔を合わせてる所です。
皆一様に不安そうな顔をしている。
昨日、ロジェが謹慎になった事は皆知っているからだ。
ただ、なぜ謹慎させられたのか理由は隠されているから、余計に不安を煽っている状態なのです。
先ずはサリーから話をして貰う。
「皆さんは王妃宮にきて数週間経ちました。
今の所まだ正式な配属ではありませんね。
これから皆さんの配属について、個々に希望や要望の聞き取りを致します。
今日は聖女様も一緒に話を聞きたいとの事で同席されます。
これは王妃様の意向です。
あなた達には言っておりませんでしたが、先日問題を起こした使用人がいました。
それにより国王陛下が聖女フランチェスカ様を呼び戻されました。
これからはフランチェスカ様が王妃様の護衛も兼ねられます。
なので皆さんの事も良く知って置きたいとの事ですので、聞かれた事には正直に嘘偽りなく答えて下さい」
サリーが何だか最もらしく言ってくれたけれど、本当は誰も問題を起こしていない。
そしてわざわざ使用人と言う言い方をしたのも侍女が何かやったとは限らないもしかしたら騎士なのか、理調人なのか?はたまた下働きか庭師か?と特定出来ないようにそんな言い回しをしたのです。
こうすると昨日のロジェの事ではないと言う意味合いも出てきますしね。
ますます混乱している様子の侍女達。
さてさて、ロジェの様に使い走りにされている人はいるのかな?




