準備完了です
結局、ブローチは取り上げてロジェは謹慎となった。
多分魔道師とやらは、ブローチを通してこのやり取りを見ていたかもしれないから、ロジェに接触する可能性も考えて部屋の外から鍵を掛けて騎士を部屋の前に置く事になった。
「ドーリス、ブローチは?」
「私の持っているシールドボックスに入れた」
シールドボックスとは魔法具の効力を遮断する箱です。
「ありがとう。
さて、幸先良くと言うべきかな?
まずはブローチを渡した魔道師を探す?」
私はドーリスにこれからの行動を相談する。
「現れるのを待てばぁ?
出て来なければ、また考えようよ。
それにしても、飛んでもなく腕のいい魔道師だよね」
「あのブローチの事?」
「そう、なかなかないよ。あんなの」
「ねぇドーリス、魔道師の単独犯説と、別に黒幕いる説。
どっちだと思う?」
「そうだなぁ、この件は魔道師の単独犯。
でも、まだ別の実行犯と黒幕ありと見た」
「ふーん。同感」
「あら、気が合うね」
私達は予想が一緒らしいので、ふたりで握手して笑い合う。
つまり、この王妃宮を監視しているらしい人物は複数いるって言うのが私達2人の考えだった。
「と言うことで、王妃宮を中心に半径1キロくらいまで探知魔法かけるよ」
と私が言う
「了解」
とドーリス。
私達は王妃宮のテラスから空に向かってドーム形に魔法を放った。
探知魔法は私達がチェックした人以外が王妃宮に近づくと分かる魔法。
「次は王妃宮の侍女と騎士達をチェックしてこようか」
「了解、二手に別れる?」
「あー結構いるもんね、そうしよっか。
じゃあ私は護衛の騎士達を回るから、ドーリスは侍女達をお願い」
私達は宮殿を巡って皆にチェック魔法を施した。
「これで、外からこっそり監視しようとしたら、私達が分かるから、もう一匹のネズミを捕まえるのも時間の問題ね」
「そうだね。あーお腹減った。
サリーにおやつ貰いに行こーよ」
と呑気なドーリス。
でも、彼女が一緒にいてくれるのはとても心強い。
私達は気心が知れているし、ドーリスは私がひとつ言えば全てを理解してくれる。
「おやつ何がいいの?」
「そーねぇ、ベリーパイ。
あっでも、しょっぱい物も食べたいな。キッシュとか」
「サリーより、料理長のマシューに相談しなよ」
「そっか、そうしよう」
ドーリスは足早に調理場に向かう。
まあ1日目としては上々よね。
お読み頂きありがとうございます。
作品制作の励みになりますので、いいねやブックマークをよろしくお願いします。




