終幕
『獣狩り』より一部抜粋。
その概念が初めて出たのは、統一歴五十四年のマーロ崩壊から続く獣事件の中で起こった。
獣という体長四メートルになる化け物がマーロの官庁街で突如発生し、二五体の獣によって人々が縊り殺された。
死者は全体で四二三三名、負傷者は一三二二名と、一つの災害であった。
マーロはこの影響を受けてこの後徐々に都市を堅牢なつくりへと変え、今では、迷宮都市といわれる程に成長した地下都市は、かつての階層差別はなく、より安定的な都市運営がされている。
そのマーロ崩落において都市外へと出た獣の内一体が北上を続け二つの小屋を襲った。
一つ目の小屋は四名の作業員が全員死亡であった。
二つ目の小屋は一名の重傷者は出たものの、最終的には昼夜を問わず駆け付けた軍の助力もあり一匹を処理することとなる。
この際、杭打ち機で腕を固定、のこぎりの様な刃がついた斧で切断したことから、獣狩りの歴史は始まったと言っていい。
固定具と切断具の二つで構成されることとなるこの処理方法を一般化していき現在に至るということだ。
図らずも回線の敷設に使われた道具が、今日まで有用に使われることは、私たち人間の想像力の強さの結果といえるだろう。
稚拙な内容ではありますが、コズミックホラーを目指したいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。




