63.敵対者
ルシファー
フィリアとリディアの前に日傘を差したカーミラが姿を現した。
「フィリアそしてリディアあんた達を殺してもいいって命令なのよ、私のおもちゃにしようと思ったけど残念ね」
カーミラの直属の四人の魔族が立ちはだかった。
魔族が長年研究して開発した、防御魔法を貫通する強力な攻撃魔法ゾルトラークを四人の魔族が同時に放ってきた。
リディアがすぐに神聖魔法で防御結界を張った。
「フィリア逃げて!」
「逃げてって、神聖魔法の防御結界だってゾルトラーク四発は耐えられないよ!」
フィリアが飛び出しシャイン・バースト(光の爆発)を放とうとしたしたときフレイアが、四つのゾルトラークを横から斬った。
四つのゾルトラークの強い光を景色と一緒に引き裂いた。
そして、フレイアは、四人の魔族に大きく剣を振ると景色を引き裂いて四人の魔族の首を吹っ飛ばした。
カミーラは、既にそこからいなくなっていた。
やばいよ、こんな神も一緒かよ、まともに戦ったら死んじゃうよ、ルシファー様の近くにいよう
夢は、空の中から巨大な魔力量を感じた。
来たか!!
「おいっ!堕天使、姿を隠してもわかるんだから余計な魔力を使うだけだぞ!」
剣を思い切り横に振った。
景色に大きな亀裂が入り堕天使の姿が現れた。
「ほう、この技も使えるのか?」
夢が斬り掛かったが堕天使が避け、そして夢の背中に剣を突きさした。
なんだ!見えなかった!?
背中から大量の血が流れ夢は危険を感じた。
空中では、神の力を使い過ぎると判断し、そのまま地上に降りた。
そして、堕天使が追ってきた。
こいつ強い、キュレアさんより強いかも!
ルシファーの強さは圧倒的だった。
だが、巨大な魔力量と殺気を放つ剣が刺してくる恐怖が楽しくなってきた。
地上に降りルシファーと一対一になり、その傲慢で巨大な殺気があふれた空気に夢は酔いしれた。
そして、その感覚に夢は頬笑んだ。
紅い目が光り、背中の光の粒子がダイヤモンドを散りばめたように輝いた。
何だコイツの異様な殺気は?
もう少し弱らせないと精神支配を使えない。
ルシファーは、夢を殺すのが、目的ではない弱らせ体力が消耗した所で精神支配の呪文を使うつもりだった。
だが、なかなか弱らなかった。
その戦いを陰から見ていたカミーラが不意打ちで襲い掛かってきた。
夢の怒りが湧き上がった。
「邪魔だ!!」
大きく、剣を振り斬ると景色が引き裂かれカミーラの体から血が吹き上がった。
カミーラは、夢の巨大な殺気に怯んだことと日光に弱くあまり速く近づけなかった事が幸いして真っ二つにならずにすんだ。
なんでこんな神が人間界にいるんだ!
手下の魔族がカミーラを運びその場から大きく下がり回復魔法で治療を始めた。
「邪魔がいなくなったな、堕天使楽しもう、僕とお前の芸術性のある戦いを!」
「堕天使と呼ぶのはやめろ俺は、ルシファーだ!お前の名は?」
「僕は、夢だ!」
魔族達は、近づけば夢に一瞬で斬り殺される事はわかっている。
夢がルシファーに斬りかかりルシファーの剣とぶつかりあった。
神聖の力とルシファーの魔力の衝突に周りの木が吹っ飛んだ。
だが、二人は睨み合い、剣と剣がぶつかり合ったまま立っていた。
この衝突とお互いの巨大な殺気にルシファーも微笑んだ。
お互いが、この殺し合いを楽しみだした。
夢は、ルシファーとの戦いに芸術性を感じた。
「この絵を完成させたい、もっともっと極限の戦いを描きたい」
夢が構えを変え、剣をぶらっと下げた。
ルシファーも予測がついている近づけば大きく景色を斬る剣技がくる事を
だが、ルシファーは傲慢でプライドが高い、あえて間合いに踏み込みこの技を斬り裂こうとした。




