62.堕天使
堕天使
「夢〜!空に堕天使がいるよ!」
上空に五人の堕天使がいた。
「ルシアは、ここにいて」
夢の背中から光の粒子が現れ翼になった。
天使は見えない速さで飛び、夢に矢を射ってきた。
夢にとってはこの矢は、速く感じない、避けながら一人の堕天使に追いつき首を斬り落とした。
そして、もう一人の堕天使を睨んだ。
「天使が神に殺意をむければ堕天使にされるが、堕天使が神を殺そうとしたら何になるの?」
「待て、俺達は命令されてるんだ」
その堕天使首も斬り落とした。
「あんた本当に神なの?悪魔でもこんな酷い事しないよ、まだ話の途中だったじゃない」
話に引きつけ後ろからもう一人の堕天使が矢を射ってきた。
堕天使がニヤッと笑うと背後からもう一人の堕天使が矢を射った。
夢が、その矢を避けると、その矢が堕天使に突き刺さった。
そして、その矢を見た。
「それ、白い矢だね即死するね」
矢が刺さった天使は、血を吐き地上に落ちた。
その矢を放った堕天使は、逃走したが、直ぐに追いつき背中から斬った。
もう一人、気配を殺し姿を見えなくなった堕天使がいた。
堕天使の気配は夢にはわかる。
夢が堕天使の気配がする所に大きく剣をふった。
景色が引き裂かれ天使の体も真っ二つになり、地上に落ちた。
「堕天使は、やはり弱い、あの魔族の王は、堕天使なのになぜあれだけの魔力量を持ってるんだろ」
この五人の堕天使は、生かして情報を聞こうと思ったが、簡単に死んでしまった。
結界内の斬り殺した死体が起き上がり向かってきた。
ミコたちは、戸惑っていた。
「これゾンビなの?」
「気持ち悪〜〜い!殺してもきりがないじゃない」
「武器を持った腕が無くなった奴は肩だけ動かしてるぞ」
「油断しちゃだめよ、映画で見たんだけどゾンビは噛みついてくるのよ」
「そうなの、ゾンビって踊り出すんじゃないの?」
エルミナがミコ達に言った。
「魔族にサタナキアって悪魔の将軍がいるんだけど、そいつの仕業だと思うよ」
「そいつが死体を操ってるんだとしたら、どこにいるの?」
「私には、わからないよ、夢がサタナキアを殺すまで私達は、何度でもこいらを殺すしかないよ」
「考えてもいいアイデアなんか出ないよ」
「魔力が莫大な大きさで、墓場とか冥府からも転移させてくるから気をつけて」
フィンが閃いた。
「いいアイデアを考えたんだけど」
「どうするの?」
「俺達も死んだふりしてゾンビ達と行動をともにしてたら向かってこないんじゃないか?」
「じゃあやってみてよ!」
フィンには、実験で試してもらう事にしたが、直ぐにアンデッドに斬られそうになっていた。
実験が終わる前にアンデッドになるんじゃないかと思った。
確かにアンデッド同士で戦っていない、だが術者は、生きてる私達を攻撃してくる。
「考えてもこの魔術のやり方を知らないものにはわからないよ」
もう一つ気になったことは、フレイアが斬った魔族は、アンデッドにはならなかったことだ。
そして慈愛の宝玉で死んだ悪魔や魔族もアンデッドになっていない。
フレイアが魔族を斬り殺してる所で聞いてみた。
「どうしてこの魔族は、アンデッドにならないの?」
「斬って殺したから」
「そうですよね、失礼しました」
ミコがエルミナの所に戻って来た。
「フレイアさんて神様たから馴れ馴れしく聞けないよね」
「どうしたの、さん付けになってるよ」
「神の力って神聖の力だったような」
「フィリアとリディアが、神聖魔法で殺した魔族だったらアンデッドになってないんじゃない」
「どちらにしても私達は夢が、そのサタナキアゲハとかいう奴をやっつけるまで何度でも倒すしかないわね」
「サタナキアゲハじゃなくて、サタナキアなんだけど、つまらないボケを入れて誤字報告がきたらどうするの」
「でも、くやしいね、天界に行っていっぱいオーラを浴びていっぱい食べて自分が神に近づきたと思ったのに、神に頼るしかないなんて」
「でも、普通の人間が、魔族の硬い皮膚を斬れるのは希な人間だけだよ」
「無い物ねだりしても仕方ないね。今は、夢やフレイアに頼るしかないけど・・・稽古だと思って何度でも魔族と悪魔を斬ってやる!」
ミコは戦いに集中した。
強い悪魔が来てもとことん強くなってやると心に誓った。




