59. サタナキア
サタナキア
フレイアと夢の二人で魔族のほとんどを斬り殺した。
辺りいったいには魔族の死体が散乱していた。
あとは、精神支配された人間だけになり、その中には、四人の魔法使いの身内がいた。
フィリアが、神聖魔法で浄化をしたが、効果があまりなかった。
夢が、フィリアの所に来た。
「精神支配の解除はできそうなの?」
「これは、服従の呪文だけじゃないのよ、誰かに術をかけられて操られてるのよ」
「浄化できないの?」
「かなり強い術者に操られてるみたい、一人浄化するのも大変なのに、これだけの人たちを浄化するのは無理よ、操ってる奴を倒さないと」
「あの研究施設の中で大きな魔力を感じるよ」
「そこに行きましょ」
全員でそこに向かった。
強い魔力を感じる部屋まで来たが鍵がかかっていた。
「みんなどいて!」
夢が、塀ごとドアを斬り、蹴飛ばして破壊した。
そして中に入ると椅子に座り仮面を被った悪魔がいた。
周りには、たくさんのアンデッドが現れた。
そのアンデッドを着てる物が、色々な民族の衣服と、季節感がさまざまで、ミイラになっている者までいた。
フィリアとエルミナの顔が怖くなった。
「こいつ、至る所から空間転移魔法を使ってここに死体を集めてるよ」
「墓場から死者を呼び寄せるなんて許されない魔法よ」
悪魔が口を開いた。
「何が悪い、人間は、我ら悪魔の食い物だ!どう使おうが俺たちの勝手だ!」
人間が悪魔や魔族と理解し合えるわけがない。
「もう、時間がないからこいつを殺すよ!」
悪魔が夢のオーラを感じとった。
「それより、なぜ悪魔のお前が人間の味方をする?」
「僕は、悪魔じゃない神だ!」
「神!?お前は、殺戮の悪魔と同じオーラを感じる」
夢が剣を抜いた。
悪魔の言葉に怒りが湧き上がり背中から光の粒子が湧き上がり翼になった。
変身魔法の碧い瞳が、紅い瞳に変わった。
「お前のその顔、殺戮の悪魔アントリュース!」
「かか様を悪魔呼ばわりするな!」
「悪魔が神を殺した数は、数えるくらいだが、アントリュースが殺した神の数は、数えきれない、その血を引くお前は、魔王になるべきだ!」
「黙れ!」
見えない速さで悪魔に近づいたが、数えきれない数の亡霊が現れ、夢を阻止した。
なんだこれは、亡霊を転移させたのか!?
そして直ぐに亡霊が消えた。
そのとき悪魔も一緒に消えていた。
夢が、クロワとゼレイロに聞いた。
「あいつは、何者?」
「あれは、サタナキアという悪魔でここの将軍です」
「それより急いでここを出ないと堕天使が来るかもしれないです」
「今より強い化け物が来る前に呪いをかけられた人たちを連れてここを出よう」
操られている人たちの所に戻って来ると、倒れている人や座り込んでる人も多くいた。
魔法使い達も全員が魔力切れ寸前だった。
「どうしよう、僕は、攻撃と防御の魔法はかなり覚えたけど呪いを解くやり方は、わからいよ」
「私がやる」
フレイアが神光を放つと精神支配を受けていた人たちの呪いが消えていった。
フレイアもかなり疲れが出ていた。
まだ途中だったが、あとはこから脱出したあとにする事にした。
空間転移魔法の準備に入った。
「私がやるよ」
エルミナが、空間転移魔法で全員を連れて移動しようとした。
「エルミナ、この後にセーシェルに帰るんでしょ、魔力切れになったら帰れなくなるよ」
「三人で分けた方がいいよ」
フィリアとリディアも手伝って三組に分けて空間転移魔法で帰る事にした。
フレイアが、神光を放ち三人のダメージの回復をした。
リディアが、精神支配されてる人達を見た。
「でも、これだけの人数を海辺のレストランに運んでも入りきれないよね」
「エミィの屋敷に行こうよ、あそこなら全員入れるし、食べ物や部屋もいっぱいあるよ」
リディアは、一度レストランに戻り、そのあと、ルリアを連れてエミリーンの屋敷に行くことにした。
そして屋敷に集合した後は、全員でセーシェルに避難する計画をたてた。
「急ぎましょ!」




