2.語学の勉強
「綺麗な景色ね、また来たいな!」
「来たくなったら僕に声を掛けてね、一度来た所ならどんな幻獣がいるかわかるから安心だ」
「お兄ちゃん、どうしてその力を隠してるの?」
「使う必要があまりないからだよ」
「光の粒子の翼を出せば高い能力を出せるじゃない、学校で神の力を使う授業ならダントツで1位じゃない」
「この光の粒子の翼を出すのはかなり気合いを入れるんだよ、学校でいつも出してたら大変だよ」
「奏さんやキュレアさんの剣術の稽古のときだってその力見せないんだもの」
「一度見せると、毎回出すように言われそうだから隠してるんだよ」
「お兄ちゃんは剣術はあまり好きじゃないから基本的な稽古だけでいいのよね」
「そうだよ剣術が強いと色んな大会にも出されたり騎士団にでも入れられたら絵を描く時間がなくなっちゃうよ」
「お兄ちゃんは絵を描くの好きだね!」
アミスがスケッチブックを覗き込んだ。
「えっ!これ何!?何処を描いてるかわからないけど凄いデッサン力だね」
「これは、これからは描こうと思っている絵の一部分だよ」
夢は、興味が、ある景色の所々をスケッチブックに描いていた。
「このスケッチブックに描いたものは、これからキャンパスの中に描く絵のパーツのようなものなんだ」
「お兄ちゃんの絵は凄いよね、綺麗で迫力があって」
「デッサンも終わったしそろそろ帰ろうか?夜になると違う幻獣が現れるから」
「えっ、違う幻獣もいるの?」
「ああ、夜の幻獣は、怪しい攻撃をして危ないから早く帰ろ!」
夢は一人なら逃げればいいが、アミスがいると逃げ切れず幻獣を殺す事になる。
夜になる前に早くここから立ち去りたかった。
「アミス、今日僕が幻獣を倒した事は内緒だよ」
「どうして?お兄ちゃんカッコよかったのに」
「剣術が強いことが知られたくないんだ!僕は強くなることよりも、芸術の世界を見たいんだ!」
「今の戦った所を見られたら、勇者になる教育をされちゃうね!」
夢は部屋で語学の勉強をしていた。
「ニホンノミナサン、コンニーチワ、ワタシノナマエハ、ユメデース」
気になってアルテミスが夢の部屋に来た。
「夢、何してるの?」
「挨拶の練習だよ」
「あなたがいく学校は日本じゃないわよ」
「えっ!?とこなの?」
「レムリア大陸の神の翼学院よ」
「えっ、そこじゃ意味ないよ」
夢は黄金の翼学院の中等部を卒業すると人間界の高校を希望していた。
黄金の翼学院では、アントリュウスの御子息として周りは頭を下げる。
夢は、心が読めるわけではないが本心を感じとる能力を持っていた。
身分を隠し、何でも言い合える友達が欲しかった。
それともう一つの理由は人間が作った絵画や美術品、フィギュアにも関心があり本物を見たかった。
神と神の能力を持つ人間の学校が人間界に何校かあった。
「ねぇ、どうしてだめなの?日本に行きたいよ!」
「ダメよ、ゼウス軍の残党が人間界に逃げ隠れしてるんだから夢を目が届かない所には行かせられないわよ」
「でも、日本は、人間界の中でも治安がいいって聞いてるよ」
「だけど私とアントリュウスは日本には行ったことがないし黄金の翼の国の神々もいない所に行かせられないわよ」
「でも、日本のアキバに行ってフィギアを見たいんだ」
「欲しいものがあったらネットで買いなさい」
「それに学生達で回転寿司に行きたいんだ」
「食べたかったら寿司の職人ごとこちらに呼べばいいでしょ」
「食べたお皿を積み上げて、みんなで競い合いたいんだよ」
「それ安いお寿司屋さんじゃない」
「競い合ってお皿を積み上げるから楽しいんだよ、それに日本人とモビルスーツを語り合いたいんだよ」
「日本の人間がみんなモビルスーツの話をしてる訳ではないでしょ、日本の話は誰から聞いたの?」
「ニンキさん」
「あいつは、適当だから全部の言うことは信じちゃダメよ」
「サムライが野球をやってる所も見たいんだ」
「⋯⋯」




