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女神ハルモニアと世界の言葉。その1

予告通りに女神ハルモニアのエピソードをお送りします。

ぶっちゃけ公開済みの話しとは内容が違うと言うか・・・原型をほとんど留めてませんので初投稿と同じです。

ボリュームも倍とか3倍とかのレベルでなくなりました。

皆様こんにちは。調和の女神ハルモニアです。

美の女神アフロディーテと軍神アレスの娘で秩序の女神ヘスティア様に養育されていて軍神女神アテネ様の従属神です。我ながら、なかなか要素が多いですよね。


現在は立派な神になる為の教育実習期間でパシリ道を極めんと天界中を走り回ってます。

地球の人々からは「調和の女神」なんて呼ばれてますが分かり易く言うと神々のパシリ、「雑用係」です。


本日は久しぶりに女神アテネ様の拠点、「機動城塞コブレンツ」に帰還しました。

なんか急にアテネ様に呼び戻されたんですよね・・・何事でしょうか?


アテネ様の私室に行きますと礼儀正しく椅子に座ってニコニコしているアテネ様が・・・

あっ・・・これダメなやつだ・・・この笑顔の時のアテネ様は絶対に何かを企んでます。

もう3000年の付き合いですからね。私には分かりますよ?その笑顔には騙されません。


「アテネ様、ただいま帰りました」


「うふふふふふ。お帰りなさいハルモニアちゃん」


ああ、これ次に変な事を言いますね。


「帰って来て早速で申し訳ないのですが・・・新しい世界の管理をして頂きたいのです」


「はい???」


やっぱり来ましたね。女神アテネ様から衝撃的なパシリ事をお願いされました。

世界の管理をしろとは「世界の主神」になれと言っているのと同義です。


あまりにも突拍子が無さすぎて・・・

「・・・世界の管理ですか?私は世界運営の資格を持ってませんけど?」

逆に冷静になってしまいますねぇ。


だってその資格を取る事を最大の目標にして我らパシリ神達は日々のパシリ道に勤しんでますからね。


私が世界の主神になれるのは、2万年後くらいかしら?

先ずはパシリ神→一般神→次席神→副主神へとステップアップしてそれからようやく主神です。


そんな簡単に主神になれるなら天界は偉い神様だらけになって誰が本当に偉い神様なのか分からなくなりますよね。何事も制度と規律は大事なのです。


「それが・・・天界の管理外でまた出来た世界があって。まだ管理をする決まった神が居ませんの。どうやら別世界の「大霊樹」の種が飛んでその世界で種が芽吹いて定着した様子ですわ」


あれ?私の冷静なツッコミにもめげずに今日のアテネ様はやけに押して来ますね?

アテネ様はサバサバした性格なのでいつもなら簡単に引くのに今日はどうしたんでしょうか?


えーと?とりあえず情報を整理しましょう。大霊樹ですか?

大霊樹とは、人間で言う所のヴァナディースの「世界樹ユグドラシル」の事ですね。

天界の管轄で言うとヴァン神族(ヴァナディースはヴァン神族の女神達)の範疇となりますがオリュンポス神族もユグドラシル絡みのお仕事のお手伝いをしています。


その代わりにヴァン神族の眷属である「妖精」や「精霊」がオリュンポス神族のお手伝いをしてくれます。Win-Winってやつです。


そこから導かれる答えは。

「えーと?それならその「大霊樹」に世界の管理を任せておけばよろしいのでは?」

だと思いますよ?


基本的にその世界を作った神が世界の管理をする物なのですが今回の様に自然発生する世界も多いのです。

そういった場合には天界から神が派遣されるか今回の大霊樹の様な高位次元存在が世界の管理を行います。

今回の場合、既に大霊樹が存在しているので新たな神の派遣は必要ないでょう。


「わたくしもそう思ったのですが・・・

その「大霊樹」は、かなりの変わり者・・・独創的な思想の持ち主で自我が芽生えた途端に手っ取り早く星の生命体を増やそうとあっちこちに異界ゲートを作っては異世界からバンバン移民を受け入れてますの・・・」


「それはまた・・・随分な変わり者ですね?」


世界の主神もしくは管理者さんは違う世界からの干渉や生物の流入を嫌う方が多いのです。

だって自分の子供達を知らない他人に勝手に触れるのって嫌でしょう?


「そのせいで確執と争いが起こり世界で大規模な混沌が発生してしまい、事態収集の為に急遽、「冥王のハーデス様」が派遣されました」


「わあ・・・」

混沌とは放置するとドンドンと拡大して行く天界の忌むべき存在です。

強烈な混沌は強い神すら狂気に走らせます。創成期に起きたとされる銀河間宇宙大戦争も最初はほんの小さな混沌から始まったと推測されてます。

なのでどんな小さな混沌も見逃す訳にいきません。神の仕事とは混沌への監視と対処がほとんどです。


それくらい大事な仕事ではあるのですが・・・

「冥王ハーデス様が派遣されたのでしたら何も問題は無いのでは?」

と、私は思います。


冥王ハーデス様は私の様なパシリ新米女神とは違う経験豊富な男神様です。

あのお方が彼の世界に居るのならばパシリの私が世界を管理をする必要なんて無いと思いますが?


「それが・・・ハーデス様は・・・現在行方不明です」


「はいいいい?!」

え?!どう言う事ですか?!行方不明になる神など聞いた事ありませんよ?!


はっ?!もしや何らかの脅威によってハーデス様は存在を消滅させられた?!


・・・いえ、そんな危機的な事態ともなれば「天界総出での総攻撃」がその脅威に対して開始されますからね。なにせ天界のモットーは「やられたら10万倍返し」ですからね。

でも今の天界の様子からそれは無いです。ここに来るまでに見た天界はどこも平和そのものでした。


「ああ・・・ハルモニアは知らないですね。

ハーデス様は度を超える仕事熱心プラス仕事中毒で仕事に夢中になると自分が神である事を忘れて仕事に没頭してしまい天界との連絡も忘れて音信不通になる悪癖があるのです」


「それは・・・真面目なのか不真面目なのか分かりませんね?」


「本当にですわね・・・そして音信不通の期間が異常に長いんです。

過去には20万年間の音信不通となり神格を没収されそうになった事すらあるのですよ。

それでハーデスさまの様子を見に行く為に神を再度派遣したいのですが・・・その・・・」


「今は深刻な神不足・・・ですね?」


「そうそう、そうなのですよ」


何故だが理由は分かりませんがこの3万年程の期間は世界の自然発生ラッシュが続いています。なので100や200の世界を掛け持ちする神も珍しくない程の殺神的な忙しさなのです。


「お話は分かりましたが・・・私には全然自信がありません」


私が初めて担当するかも知れない世界がそんな不良物け・・・複雑な事情がある世界なんてあんまりです。泣きますよ?

もう少し・・・こう・・・人々が笑い合い、綺麗な川が流れ、可愛い妖精や美しい精霊が溢れる穏やかな春の様な世界で勉強したいです。


私がめちゃくちゃ渋い表情でいると・・・


「ああ!一から十まで完全に管理する必要はありませんよ?

基本的な管理はユグドラシルに行なって貰います。

それに我々の眷属の「龍種」や「幻獣」を応援に出してますから貴女には龍種達の総括だけして頂きたいのですわ」


アテネ様が一気に捲し立てて来ました。

そんなに私をその世界に派遣したい理由でもあるのでしょうか?

それに龍種が先行部隊として派遣済みですか?まぁ、彼らが一緒ならパシリ女神でも何とかなる?のかしら?




『ふ・・・ふふふ・・・勝手にそう思っていた幼い頃が懐かしいです・・・

よもやこれから訪れる世界が既に派遣済みの三龍種が揃い踏みでも大苦戦しているカオス過ぎる世界だと、この時の私は思いも寄らなかったのです・・・

そしてアテネ様の「邪悪なる真の思惑」を知った時は気絶しそうになりました。

大人になった今、考えてみれば天界において貴重な戦力の龍種や幻獣を一つの世界に全力投入されてる時点でとんでもない異常事態だったんですよねぇ。

知識不足、勉強不足と言うものは本当に自分の身を滅ぼしかねませんね』




・・・・・・・おや?何か変な声がどこからか聞こえた気が・・・

色々と考え込んでなかなか了承しない私に業を煮やしたアテネ様が。

「ね?ハルモニアちゃん?勉強だと思って・・・ね?」

リーサルウェポン「アテネちゃんのおねだり」を発動しましたよ!


「ね?お願い」


うう・・・アテネ様に可愛くお願いされると断れないじゃないですか・・・

だってこの方って凄く可愛いらしいんですもの。


「ウルウルウルウル」


「はいはい分かりました!凄く変な気持ちになるのでそんな潤んだ瞳で見つめないで下さい。

ハーデス様の様子を見に行くだけですよね?これも立派な神になる為の勉強ですものね」


「ありがとうーーー♪♪♪ハルモニアちゃーん!」


こうして「女神ハルモニアの悪夢の3万年」の幕が上がる事となりました。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



女神アテネの言い付けで「オ・コスモス・ティス・マギアス(長いので以降は魔法世界)」に向けて天の川銀河外縁の宇宙空間を飛ぶハルモニアです。

これでも魔法世界に1番近い転送ゲートから飛んだのですが彼の地は遠いですね。


あの時は、なぜ簡単に承諾してしまったのか今になって大後悔中です・・・


魔法世界は銀河外縁星域にあるので天界から遠く全く宇宙航路が整備されていないのです。

人間に例えると都会に住んでる少女がいきなり山の中に突撃した感じかな?


考えて見れば私って天界からほとんど出ない「箱入り女神」だったんですよね・・・

たまに天界を出る時は保護者(女神ヘスティア)が同伴してくれていたんです。

天界の外にある機動城塞コブレンツには直通転移魔法陣がありましたので天界内を移動しているのと一緒ですね。


そんな世間知らずなのに、いきなり暗黒空間に入ってしまい泣きそうです。

純粋な闇とは違い暗黒空間には色々と良くないモノが混じってて気持ちが悪いんです。


私は「光属性」なので良くないモノ(混沌の元)を弾けるし仮に星明かりを失い暗闇で視界を奪われても自分の現在位置を特定出来ますが怖いものは怖いです・・・もう帰って良いですか?


うう・・・それにしても天の川銀河系の外縁部ってアンドロメダ銀河系との中間地点まで広がってるんですね・・・本当に遠いです。


そして予想以上にアウトフロー・ジェットが凄いんです。

これは・・・純粋な物理的天体観測現象なので、私の光のバリアーの効果も薄く直接巻き込まれたら私でも怪我をしてしまいます。


「・・・ええい!ここでぼやいても仕方ありません!行きますよ!

・・・ああ!嘘です!ごめんなさい。やっぱり怖いです!帰ります!」


こんな感じに1人ボケツッコミをしながら気を紛らわせながら魔法世界の近くまで来ました。


「うう・・・やだなぁ~、行きたくないなぁ~、帰りたいなぁ~」

などと仕事を受けておいて文句タラタラ言ってた私に天罰が下ります。


ガシィーーーーーンンン!!!


「ふえ?!ふえええええええ?!?!」


何事ですか?!何かに捕まりましたよ?!両肩をガッツリと掴まれてます!何ですかこれーーー?!


『フウ』・・・・「ひゃん?!」


それから耳に息を吹き掛けて来た?そして肩を掴んでグイグイと私を引っ張る?!?!なんですかぁ?!やめなさーーーい!!!


「誰ですか?!その変態行為と強引な事はやめなさい!ひゃん?!いやあ!!レジスト全開!!」

パシリ女神の神力を魅せてあげます!力だけは強いんですよ私は!

光のバリアー全開ですよ!!!


パッキィーーーーーン!!!・・・え?!えええ???神たる私のバリアーが壊れた?!


『ピンポーン♪

女神ハルモニアの「レジスト」は無効化されました。

引き続き「ハルちゃんをご招待」任務を続行しまーす』


「はいいいい?!今の気の抜けた声は何ですかぁー?!そしてレジストの無効化ぁ?!

そして「ピンポーン」って自分の口で言ってますよね?!そしてその意味は?!

あん!いやん?!耳をフーフーするのいい加減に止めて下さい!変態ですか?!」


なぜだか理由は分かりませんが防御バリアーが無効化されたので身体の内側から一気に攻撃的な神力オーラを出して相手の拘束を吹き飛ばします!光の刃にて闇を断ち切ります!


「はあああああああ!!!!」ビカァーーンン!!!


『ピンポーン♪

あらあら残念でした~。その出力では私の拘束は解除出来ませ~ん。

ついでに言えばこれは水属性の拘束なので光のオーラはあんまり意味ないですね~。

耳をフーフーするのはハルちゃんが魅力的なのがいけないんですぅ~。

うふふふ。ハルちゃんは可愛いですねぇ。それに・・・

クンクン・・・ふう・・・ハルちゃんの髪の毛はお日様の良き匂いがしますね~』


「いやあ?!髪の毛の匂いを嗅がないで下さい!

だから誰なんですかぁーーーー?!いい加減にしなさい怒りますよ!

ああ!すみません嘘です。怒らないから髪の毛をスースーするのやめて下さーい!」


『ピンポーン♪

ふう・・・思いかけずにとても良きものを嗅がせてもらいました。

美少女の養分を補充出来て私も満足満足♪♪♪

さあ、ハルちゃん私と行きましょうか』


「変態と一緒にどこかに行くなんて嫌ですーーーーーー!!!」


ものすごい勢いで私をどこかへと連れ去る変態!ええい!こうなったら!

デメテル様からは禁止とされていますが変態が相手ならば仕方ありませんね!


「調和の女神ハルモニアが宣言します!私に対する全ての拘束を解除する「確定調和」です!」


さあこれでどうですか?!私のリサールウェポンの「確定調和」の発動です!これはゼウス様でも抗えない超神技ですよ!


パッキィーーーーーーーーーンンン!!!!


「ふえ?」


『ピンポーン♪

あらあら惜しい!想像以上の威力に少しビックリしましたよ~。

拘束を解く良い線まで行きましたが後一歩修行が足りませんでしたね。またまた残念賞ですよ~』


「確定調和が通用しないなんてあり得るんですかーーーー?!」


『ピンポーン♪

あり得まーす。何事にも例外はありまーす。

そうですねぇ。確定調和は対象がハルちゃんより力が5倍増しまでの人になら通用しますがそれ以上になると確定調和もさすかに無効になります。

つまりこの拘束はハルちゃんの6倍以上の出力と言う訳ですね~』


「私これでも天界では神力は強い方なのにぃーー?!」


自慢になりますが私の神力は天界でも上から100数えた方が早いくらい強いんですよ?!

それの5倍増し以上って?!大神ゼウス様ですら私の約3倍の力なのに・・・と、いう事は?私を拘束しているのは最低でも神力が私の6倍以上もあるゼウス様以上の存在?!


そして何より天界でもトップシークレットの「確定調和」の詳細情報を知っている?!

私より前の方で「確定調和」を持っていたのは「原初時代」まで遡るはずです。

本当に誰なんですかー?!


・・・・・・・・あれ?今まで体験した事の無い変な感覚・・・これは?・・・まさか、神たる私が脱力感を感じている??


『ピンポーン♪

あらあら?まあまあ?ハルちゃんったら因果無し、触媒無し、考え無しに、「確定調和」なんて大技を使うから神力の残量が一気にレッドゾーンに突入しましたよ~。

多分誰かに忠告されていたはずですよ~?「確定調和は諸刃の剣」とか?言われてませんでしたか~?』


「思いっきり言われてましたね?!」


『ピンポーン♪

じゃあハルちゃんの自業自得ですね。

神の力は無限なんて御伽話を信じてたんですかぁ?神も生物なのでそんな訳ありません。限界が遠いだけで疲れると気を失いますね。

神力が枯渇して意識も朦朧として来ましたね?うふふふふ~♪これはもう楽ちんにハルちゃんを連れて行けますね~』


「ああ・・・話し合い!話し合いをしましょう!人と人とは話し合いが出来るものです!」


『ピンポーン♪

残念~。ハルちゃんと私は神様なのでその理屈は通用しません。では行きましょう』


「いやぁーーーーーんんんん!!!って神?!貴女はどちらの神様なんですかぁ?!」


『ピンポーン♪

私ですか~?私は「ヌン」と言いま~す。よろしくね~。

ああ。それからハルちゃんの「確定調和」の力の根源は「私」になりますから残念な事にハルちゃんの確定調和は最初から私にだけには通用しないんですねぇ』


「ヌン?・・・・・・・・・・・・・

ヌン?・・・ヌン?!!!!!!はああああああああああ?!?!

宇宙で最初に確定調和を作られた原初神様?!そして私の原初のご先祖様?!

原初神様ともあろう偉大なお方が銀河の外れで私の様な下っ端の木っ葉女神に何をセクハラ行為をしてるんですかぁー?!

そりゃゼウス様より強いはずですよー!これは酷い反則です!抗議します!」


『ピンポーン♪

ハルちゃんは下っ端でも木っ葉でもありませ~ん。重要女神様ですよ~。

抗議は向こうで待ってるお母様にお願いします。

では、加速しまーす』


「あああーーー?!きゃあああああああああ!!!!!」


ビューーーーーーーンンンン!!!!!


こうして「謎の変態」(いやだから原初神のヌンじゃね?)に連れ去られた私・・・

この続きは「ヘスティア先生」をご覧ください。






今の事象を分かりやすく簡単に解説しますと原初神ヌンはオクドアドの母神(ヘスティア先生)の娘さん4柱の内の1柱です。


そして原初神ヌンは「可愛い女の子の匂いが大好き」なソフトな変態です。

まあ、それ以上の変態行為はやらないので少し我慢して匂いを嗅がれるしかないですね。

他の7柱も「何らかのちょっとアレなフェチ」を保有してます。


男女対象4組の八身一体のオクドアド神はどんなに離れていても母親のヘスティア先生を通してその力を行使する事が出来ます。


原初神8柱を常時身にまとうヘスティア先生は存在自体がチートなんてレベルじゃないですね・・・・・ちなみにその8柱全員が大神ゼウスより強いです。

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