あの後とこれからと 3
新たなメンバーも加えて第一部隊は新たなスタートを切るのだった。
新たなメンバーを迎えた第一部隊は今日も元気に仕事に取り組んでいる。
多少は減った書類、消費量の急増したエネルギーバー。
今日の3人は執務室にて書類作業だ。
見立て通り狐塚は書類の処理において抜群の働きをしてくれた。
聞くところによると組織の会計や報告の処理等多岐に渡って彼が行っていたらしく、最初の方こそ政府の重要書類を扱う事に恐れをなしていたが今ではとても助かっている。
そして今日も一生懸命書類の処理をやってくれている。
「なんだよこれっ、またかよっ、上は何回同じ事聞いてくんだぼけぇ…!こっちは無所属の潜行者の不祥事、そんなんこっちが知る訳ないだろうがっ、うちにこんなクレームの対応させんじゃねぇよっ…!」
怒気迫る表情を浮かべながら、小声でも聞き取れる位には怨念の籠った言葉を吐いているが…。
うん通常だな。
「モグモグモグモグモグモグモグモグ。」
「みっちゃん美味しい?一杯あるから遠慮しないでね。」
「うん。姫ありがとう。」
変わって鰐淵は相変わらずの無表情で各種フレーバーのエネルギーバーを貪っている。
頬がパンパンだ。
そんな彼女を蜂谷が甲斐甲斐しく世話している状況だ。
この短期間で随分と仲良くなったみたいで嬉しい限りだ。
友達を欲しがっていた蜂谷からしたら、歳の近い同性の鰐淵が来てくれたのは嬉しかったのだろう。
最初の方こそビビッていたが、問題は無さそうだ。
「あのですねぇ。ワニさんはともかく蜂谷先輩は書類手伝ってくれませんかねぇ…!」
「えー。」
「えーじゃないですよ。蜂谷先輩は多少は書類仕事出来るでしょう?」
「狐。人には向き不向きがある。」
「んー、貴女の言う事では無いですね。というか、上司の前でよくそんな態度でいれますね。この前コテンパンにされましたよね私達。」
「狐だけ。ワタシは健闘した。即気絶してその後”顕現”して手も足も出ずに無力化した狐とは違う。」
淡々と話す鰐淵にしては珍しく感情の籠った言葉だった。
「はぁ…、もう分かりましたよ。」
呆れたような、疲れたような声で狐塚がうなだれた。




