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魔王軍と一緒  魔王の魂と合体!?魔力無限でやりたい放題!  作者: おばっち
1章:セルクリッド編
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28:ダンジョンロワイヤル

 陸の魔王城は現在、30階建てのダンジョンの上に聳え立っている。

 陸が魔王として召喚された際に、城を攻められないようにと、防衛の為にダンジョンを強引に作成したものだが、今となっては、希少魔物モンスターの養殖所と成り果てている。

 では、その希少魔物モンスターの進化の過程を見てみる事にしよう。


 10階では、溶岩滴る灼熱業火のフロアにより、サラマンダー以外の生物はとてもじゃないが生活できない。

 サラマンダーの通常サイズはワニ程のサイズなのだが、生まれながらにして溶岩をガシガシ食らい、象を2体並べた程の大きさまで成長した個体が3体現れた。

 彼らは違う活火山をテリトリーとしていた為、3つのグループに分けられた。

 ここでは、彼らには名が無い為、リーダー3体をサラマンダーA、B、Cと呼ぶことにする。


 サラマンダーAの生息する火山には、栄養分も豊富で、体格の良い優秀なサラマンダーが多かった。

 また、サラマンダーAは頭脳派であったため、優れたサラマンダーを自分の部下に集め、時には強引に引き寄せ、大きく組織化していった。


 サラマンダーBの生息する火山も栄養分は豊富にあったが、Aの所程でもなかったうえに、部下も集めてはいたが、全てはAに劣っていた。


 サラマンダーCの場合、両者と比べると酷く環境が悪かった。

 サラマンダーC自体は体格は大きく、戦闘能力もA,Bよりも優れてはいたが、生息するサラマンダーの数が、圧倒的に少なかった。

 だが、その少ないサラマンダーを親身に保護し、個人の力で縄張りを死守していた。


 そんなある日、サランマンダーAとサラマンダーBが密かに共謀し、同時にサラマンダーCを襲撃したのだった。

 サラマンダーCは迫り来るA,B両軍からの襲撃に応えていたが、じり貧であった。

 火山奥地へ追い込まれた時、それは起こった。

 サラマンダーCの身体が白く発光し、後ろ足は太くなり、巨体な身体を支え立ち上がり、背中には翼を生やし、鱗は鋼鉄よりも硬く、吐き出す業火は炭すら残さない。

 

 紛れも無く炎竜がそこに誕生した。


 進化した炎竜は、瞬く間に領土を奪い返し、10階の王者となった。

 人間世界では、炎竜の存在は危険災害の一つと認識されており、ギルドに所属している者、国の軍全てが出動し、それに対応すことになっている。その炎竜が、ダンジョンの1フロアの警護と言うのは贅沢なものだが、このようなことが各階で行われていくのである。


 11階では、ライガーの種別である銀狼が進化し、フェンリルという幻獣となり、また、敵対していた氷の精霊も、上位精霊セルシウスへと進化した。

 お互い知能を得た事で和解し、敵対意識が無くなり、協力関係へと変わった。


 12階では、ライオンの身体を10倍にした大きさの魔獣ライオネットは、他の魔獣を蹴散らし、霊獣グリフォンへ進化し、制空権を得たことにより、その侵略を止められる魔獣は12階には存在せず、実質の王となった。


 このような現象が陸の思惑とは裏腹に、各階のダンジョン内が、バトルロワイヤルと化していたのだった。

 しかも、この魔物達は進化の際、知能が発達し、陸によって召喚されたものだと気付き、後に、陸に対し反乱を起こすのだが、瞬時に力の差を叩き込まれ、主従関係をはっきりさせるのだった。

 陸もあまり強引なやり方は好かなかったが、チマチマやるよりも、でかい力を一度見せた方が早かったので、群れのボスを一撃で倒して回る、ダンジョン点検が行われたのだった。


 陸が一番驚いたのが、23階の死霊フロアだった。召喚した当初は下級のエンティティだったが、いつの間にかデーモンクラスのエンティティへと変わっていた。

 今までのフロアには多くて2体程の魔王クラスだったのにも関わらず、23階では全ての魔物が上級か魔王クラスまでになっている。彼らは浄化されない限り、永遠と生まれ変わり続け、経験値が引き継がれるので、その関係だと納得した。


 さらに驚いた事に進化した魔物が別の個体に進化した為、再契約が必要になったので契約したところ、全ての魔王級の魔物達が人型へと変化した。

 契約の際に、陸は懲りもせずドバドバ魔力を流していた影響もあるのだが、彼ら自身、主とコミュニケーションを取りやすい人型へと、進んで変化したものだと応えた。少し魔力を使えば元の姿と人型の姿に変化が可能らしいが、陸にとっては、いきなり兄妹が増えたような感じで、困惑したのだった。


 陸が、城に帰ってきて、初めての晩餐となった。

 テーブルには肉料理がずらっと綺麗に並べられ、見たことの無い和え物や、変わった具材の煮込みなど、レパートリーが多かった。

 あまりの料理の多さに驚きこそしたが、陸も折角なので、全ての料理を一口ずつ食べていった。

 

 長テーブルには各階層のリーダーが座り、威圧的な光景が広がっている。

 

(ふははは。これはまた大所帯であるな。われの全盛期ですらここまでの幹部はおらなんだ)


(いきなり大企業のトップになったようだよ。ここから舵取りをすると考えると大変だなぁ)


(なぁに、全てなすがままよ。がははは)


 そして、陸の魔王城へと連れて来られた子供達は、6人で、男3人女3人である。

 最初は魔物だらけで恐怖さえしたものの、レオルドの部下達が、冷や汗を掻きながら子供達と遊んでいると、自然と溶け込んでいったのだった。

 陸から、怪我をさせたら殺すとまで念を押されては、遊びも命がけだった。

 現在男の子は、レオルドの軍に混じって、剣術の訓練を学んでいる。

 女の子はゴブリン達と料理を作ったり、お菓子の差し入れなどを行い、馴染むことが出来ている。魔王クラスの幹部連中も幸い人型なので、恐怖心はいつの間にか取り除かれていった。




  

後半駆け足気味になってしまったかも。

悪い癖だ。文章力が欲しい。


三国志では、龐統のファンです


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